踊る小児科医のblog

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「不登校の真実」上映会(2/24)

2008年02月13日 | こども・小児科
2月24日(日) に「はちのへ子どもフェスタ」の企画の一つとして標題の映画の上映会が開催されるようです。興味のある方はどうぞ。主催は「いろいろなはぐくみの会」。詳しくは下記ページをご覧下さい。
この日は「八戸パフォーマンス劇場」もあるし、「はちのへ子どもフェスタ」の方もいろいろな企画が予定されているようですね。
(私は東京に行く予定でどちらも観られないのが残念)

ビデオ映画「不登校の真実」上映会(いろいろなはぐくみの会)
http://www.hagukumi.org/event2.htm
「不登校の真実」のウェブサイト
http://www.max.hi-ho.ne.jp/oguosa/futoukou/

チャイルドラインフォーラムあおもり(2/17青森市)

2008年02月06日 | こども・小児科
「チャイルドライン」をご存じでしょうか。現在日本では全国33都道府県で61団体が子どもの「心を聴く電話」として活動していますが、青森県でも「チャイルドラインあおもり」がいよいよ実質的な活動を開始するようです。
2月17日に青森市でチャイルドラインへの理解を広めるフォーラムが開催されます。
案内が送られてきましたので、こちらにもお知らせしておきます。
詳しい情報は下記ページに掲載されていますのでご覧下さい。

【フォーラム開催情報】チャイルドラインフォーラムあおもり
http://kosodate-a.net/info/blog/log/eid84.html

小児のメタボリックシンドロームは腹囲80cm以上

2008年02月04日 | こども・小児科
ポイント
・腹囲80cmまたは腹囲/身長比0.5以上
 …お子さんの腹囲を測ってみませんか?
・出来上がってから治療ではなく予備軍を含めた予防的介入

◎ 小児メタボリックシンドローム診断基準(6~15歳)
・内蔵脂肪(腹腔内脂肪)蓄積
  臍部ウエスト周囲径 80cm以上
        小学生 75cm以上
  または腹囲/身長比 0.5以上
      (成人男性 85cm以上
       成人女性 90cm以上)
・上記に加え以下のうち2項目以上
1)中性脂肪
  ≧120mg/dL かつ/または HDLコレステロール<40mg/dL
 (成人150)                 (成人40)
2)収縮期血圧
  ≧125mmHg かつ/または 拡張期血圧≧70mmHg
 (成人130)           (成人85)
3)空腹時血糖
  ≧100mg/dL
 (成人110)

根拠
・ウエスト周囲径80cm以上:
  CTスキャン内蔵脂肪≧60cm2に相当(成人≧100)
・中性脂肪:90パーセンタイル
・HDLコレステロール:5パーセンタイル
・収縮期血圧125mmHg・拡張期血圧≧70mmHg:
  正常高値血圧(小中学生の90パーセンタイルに相当)
・空腹時血糖:米国糖尿病学会など世界的な動向より

頻度
・肥満度20%以上の肥満児の5-20%、一般の子どもの数%(厚労省研究班)
・肥満外来 男児12% 女児0% 合計8%(朝山)
・内臓脂肪型肥満に当てはまる予備軍:肥満児の7割程度、一般の子どもの7-8%

予後
・成人の心血管系疾患発症に対するリスクはエビデンスに乏しい→今後データ蓄積
・成人と異なりEBMの観点から診断基準を決定することは不可能、まず適正と考えられる診断基準を決めて、運用過程で修正を加えていくのが望ましい
・ウエスト周囲径80cm以上だけでなく腹囲/身長比0.5以上で予備軍を捕捉

予備軍と予備群
・生活習慣病に関する記載の場合、「予備軍」とのことを「予備群」と表記しているようですが、これはどう考えてもおかしな造語で言葉の意味が成り立たないので、ここでは予備軍を使っています。


後期高齢者医療制度は「団塊うば捨て山」(大竹先生)

2008年02月03日 | こども・小児科
#青森市浪岡の大竹進先生(整形外科)がJANJANに執筆した記事が連載になっています。私はちょうど2週間前に大竹先生の講演をきいてきたところですが、後期高齢者医療制度がこの4月からスタートするとどんな大変な事態が待ち受けているのか、一般の方だけでなく医療関係者の間でもほとんど理解されていません。「後期高齢者医療制度、何それ?」「まだ若いから自分には関係ない」などと思っている方にこそ、是非お読みいただきたいと思います。

(記事冒頭の紹介文より)
 記者は青森市の整形外科診療所で地域医療を担っているが、最近は高齢者から医療や介護に対する不安や負担増への不満の声を聞くことが多くなった。青森県の平均寿命は毎回全国最下位で、医師不足もますます深刻になり、小児科、産婦人科だけでなく高齢者の医療も崩壊の危機に瀕している。高齢者の医療を崩壊させる「うば捨て山」制度に警鐘を鳴らしたい。(本文省略-下記記事をご覧下さい)

後期高齢者医療制度は「団塊うば捨て山」
(1)なぜ75歳以上なのか 2008/02/02
http://www.news.janjan.jp/living/0802/0802010949/1.php
(2)2030年には47万人の終末期難民が出現 2008/02/03
http://www.news.janjan.jp/living/0802/0802010960/1.php
(以下連載つづく)