踊る小児科医のblog

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「花子とアン」のブラックバーン校長とジョン・レノン

2014年08月31日 | ART / CULTURE
花子とアンのブラックバーン校長が卒業式の送辞で述べた、
Grow old along with me. The best is yet to be.
http://asadra.hoimi.tv/blackburn-message/

というフレーズは、ジョン・レノンの "Grow Old With Me" でも引用されている。(元々は別の詩人のフレーズらしい)
http://mettapops.blog.fc2.com/blog-entry-570.html

このアルバムはジョンの死後にリリースされたもの。
カセットテープ多重録音のデモテープなので音質は良くないが、ジョンのベストソングと言っても過言ではない。(…他にもベストソングと言っても過言ではない曲は何曲もあるが)
個人的にも思い入れのある曲。

ジョンの死は大学受験前の12月にFENで知った。
英語のヒアリングは当時も今も全く自信はないが、さすがにその騒ぎから大変なことが起きたことは理解できた。
あれから今年で34年。ジョンの歳はとうの昔の通り過ぎ、11歳も年上になった。。(もう少しで12歳年上)

ということは、ジョンは22歳も年上だったんだ。生きてれば73歳か(10月で74歳)。。
(ジョンは1940年生まれの戦中派、私は1962年、ビートルズのデビューの前日に生まれた)

ちなみに、ブラックバーン校長はブラックモア女史という実在の校長がモデルになっているが、ジョンが前半と後半部をかいた(中間部はポール)ビートルズの "A Day in the Life" に出てくる "four thousand holes in Blackburn Lancashire" という歌詞で馴染みがあった地名だ。

東洋英和女学院>学院概要>東洋英和の歴史
http://www.toyoeiwa.ac.jp/gaiyou/index.html

最初に戻るが、和田誠の「お楽しみはこれからだ」も同じフレーズからとったものかと思っていたのですが、違いました。

『ジャズ・シンガー The Jazz Singer』(1927年)の
「You ain't heard nothin' yet!」お楽しみはこれからだ!

再生可能エネルギーフォーラムinあおもり(8/23)Ustream→動画保存・mp4変換

2014年08月27日 | 東日本大震災・原発事故
8/23に青森市主催で開催された再生可能エネルギーフォーラムの動画がUstreamで公開されているので紹介しておきます。

IWJ_AOMORI
http://www.ustream.tv/user/IWJ_AOMORI
再生可能エネルギーフォーラムinあおもり1/3 2/3 3/3

Ustreamの映像をそのまま見続けるのは無理があるので、保存してiPhoneで見られるようにmp4に変換してみました。
ネット上に載せようかと思いましたがファイルのサイズが大きく実用的でないので断念。
(元々どこからも許可をいただいたわけでもないので)

この作業は環境にもよるけど誰でもできるはずですので、Macでの方法を参考までに。。

MacでUstream映像を保存してiPhoneで見る方法
1)FirefoxのアドオンにFlash Video Downloaderを入れる
(SafariがメインだけどFirefoxはこのためだけに使っている)
2)該当ページを開いて下向きの水色の矢印をクリックし、ダウンロード
(ここで複数ファイルが出てくることがあるがよくわからないので一番大きいのを選ぶ)
3)Miro Video Converterをインストール(以前はApp Storeにあったのだが現在は下記ページから入手)
http://www.mirovideoconverter.com/
4)Miro Video Converterにダウンロードしたflvファイルをドラッグし変換(少し時間がかかる)
5)mp4ファイルをiTunesにドラッグし、iPhoneと同期

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再生可能エネルギーフォーラムinあおもり~原発に依存しない社会の実現を目指して
テーマ「これからの青森市を支える再生可能エネルギーを考える」
日時 平成26年8月23日(土)

第1部 講演
講演1「原発事故後のまちづくり」
講師:福島県南相馬市長 桜井 勝延 氏

講演2「地域を活かす!再生可能エネルギーの最新動向」
講師:認定NPO法人環境エネルギー政策研究所理事 主席研究員 松原 弘直 氏

講演3「県内における再生可能エネルギー発電の取組み 自分たちでやってみよう!再生可能エネルギー」
講師:NPO法人グリーンシティ理事長 富岡 敏夫 氏

第2部 意見交換会 15:20?16:00
青森市長と講師による意見交換会
コーディネーター:弘前大学 名誉教授  神田 健策 氏

http://www.city.aomori.aomori.jp/view.rbz?nd=866&ik=1&pnp=141&pnp=866&cd=18066

子どもの最終身長を予測する 簡易式と精細な式 エクセルのシートを掲載

2014年08月26日 | こども・小児科
子どもの最終身長を予測する式というのがあります。
判断には必ず成長曲線にプロットする必要があり、あくまで目安として使うものです。
低身長の子を予測式だけを頼りにこれから伸びるはずだと放置することは決してしてはいけません。

1)一般には、簡易式がよく知られているようです。

男子 (父親の身長+母親の身長+13)÷2+2
女子 (父親の身長+母親の身長-13)÷2+2

予測ですから誤差は当然生じるものですが、これだと兄弟・姉妹の身長予測は同じになってしまいます。

2)その時点での年齢、身長、体重が加味された精細な式もあります。
(出典はこのページの一番下に記載)

男子 25.13-2.594×暦年齢+0.656×身長-0.174×体重+0.545×両親の平均身長
女子 72.73-3.618×暦年齢+0.580×身長-0.192×体重+0.309×両親の平均身長

1)と2)の式が入力してあるエクセルのシートをアップしておきましたので、ダウンロードしてご利用ください。上記の通り、あくまで目安として用いるものであることをおことわりしておきます。
(最初に入っている数字はサンプルですので上書きして下さい)

http://www.kuba.gr.jp/omake/tool/height.xls

3)より精度の高い方法として、骨年齢を用いた予測式というのもありますが、専門の医療機関で行うものでありここでは紹介しません。(詳しく承知していません)

文献:
身長成熟度からみた運動発達(原題:成人身長を予測する) 高井省三
http://s2takai.sakura.ne.jp/Research/motor_develop/htmat_motdev.html

関連ページ

子どもの肥満度の計算 エクセルのシートをアップ(付録 BMI計算)
2013年04月24日
http://blog.goo.ne.jp/kuba_clinic/e/b97eb7e4e703701e445be280a5ca0013

八甲田大岳と地獄沼 噴火時規制が4kmから6kmへ 同心円マップを試作

2014年08月26日 | 東日本大震災・原発事故
どうも新聞記事とか行政のページって一番知りたい情報に限って掲載されてないんだな。。
仕方がないので、八甲田大岳と地獄沼からの同心円マップを、同心円地図 http://odomon.net/ds/ を使って作ってみました。

八甲田大岳
http://odomon.net/ds/?40.655989,140.893343(最初に掲載した地図の中心がずれていたので訂正しました)
地獄沼
http://odomon.net/ds/?40.6475,140.854444

大岳の方のマップを見てみると、
4km規制:ロープウェーの山頂駅や国道103号線の酸ヶ湯温泉、睡蓮沼、猿倉温泉は含まれるが、県道40号線はギリギリで含まれない
6km規制:ロープウェーの山麓駅、谷地温泉、城ヶ倉、県道40号線の大半が含まれるので、八甲田山系はどこからも通り抜けできなくなる。(田代交差点は7km地点だが七戸・十和田方面しか行けない)

実際には火口の位置や周辺の地形、風向き、積雪の有無などによって変わってくるので、規制も一律の同心円にはならないとは思いますが、目安として地図は必要。というか、地図がなければ話は始まらない。

多分、大岳から6kmも火砕サージが届くような大噴火は生きてる間にはないとは思いますが。。

八甲田噴火時の入山規制拡大(2014年8月26日)
火砕流に伴い火砕サージが火口から最大約6キロまで到達すると見込んだため…。規制範囲には酸ケ湯温泉、八甲田ロープウェーのほか、新たに八甲田温泉などが含まれることに。大規模噴火が積雪時に発生すれば、雪解けによる大量の泥水「融雪型火山泥流」が青森市の市街地まで押し寄せる恐れがある…。
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20140826083732.asp

八甲田山火山防災協議会
http://www.bousai.pref.aomori.jp/kazan/
(3月までの資料しか掲載されていない)

八甲田山の噴火履歴【資料4-2】 八甲田山火山防災協議会
http://www.bousai.pref.aomori.jp/kazan/250906/04_2八甲田山の噴火履歴.pdf

福島県の甲状腺がん検診 確定57+疑い46=103人に 3年目の増加で懸念は減少 実施基準に疑問も

2014年08月25日 | 東日本大震災・原発事故
昨日発表になった福島県の甲状腺がん検診結果を以前の表に付け加えて比較してみました。

(クリックして別ウインドウに拡大)

→第16回福島県「県民健康調査」検討委員会 資料の掲載について(平成26年8月24日開催)
→5月の時点でのブログ記事はこちら
 福島の甲状腺がん「確定49+疑い40=89例」 増えたこと(2年目)も増えないこと(3年目)も懸念材料(2014年05月20日)


一次検査受診者数がどういうわけか1年目・2年目で減ってます。集計ミスがあったのかわかりません(本文未読)。
B+C判定が167人増えて、二次検査受診者も197人増。細胞診も3年目が49人増(2年目が1人減)。

手術した人数は2年目5人、3年目2人増えて、7人とも甲状腺がん確定(乳頭癌6人、低分化癌1人)。
1年目の「低分化癌疑い」から疑いがとれて「低分化癌」が1人増加。
合わせて、確定例が57人(乳頭癌55人、低分化癌2人)に「8増」。
「確定+疑い」は、1年目2年目は変化なし(確定が増えた分、疑いが減少)。
3年目が21人から35人に「14増」。合計も89人から103人に「14増」。
以前予想していたように、100人のラインを超えてきた。

有病率は3年目も10万人あたり30人を超えてきた。
3年目は二次受診率も低めで、細胞診実施率は1年目>2年目>3年目なので、有病率ももう少し上がる可能性があり、1年目・2年目・3年目の差は明らかではなくなってきた。(前回書いた3年目がかなり低くなる懸念は少なくなってきた)

おかしな表現になるが、甲状腺がんの患者数が増えたことで、逆に懸念材料は減ってきたということになる。
(このあたり理解していただけない方が多いだろうと想像しますが、そのために毎回表にしてお示ししているのです)

有病率     2年目>1年目>3年目

一次検診陽性率 1年目<2年目<3年目 
細胞診実施率  1年目>2年目>3年目

二次受診者中の「確定+疑い」の割合  1年目>2年目>3年目
細胞診実施者中の「確定+疑い」の割合 1年目<2年目<3年目

疑問点はここ。
前回も書いたが、同じ基準で判定して細胞診や手術を実施しているのかという点。
一次検診の陽性率は後になるほど高めになっているが、二次検診受診者中の細胞診実施率は明らかに後になるほど低い。
結果的に、二次受診者中の「確定+疑い」の割合も後になるほど低くなっているが、細胞診実施者中の「確定+疑い」率は逆に高くなっている。
要するに、年度が進むにつれて、細胞診を厳選して実施するようになってきて、二次受診者中の「確定+疑い」率も低くなっている。

細胞診実施率 × 細胞診実施者中の割合 = 二次受診者中の割合
1年目 46.5% × 15.6% = 7.2%
2年目 28.6% × 21.2% = 6.1%
3年目 16.2% × 25.0% = 4.0%

これに、一次の陽性率が「1年目<2年目<3年目」であることと、二次受診率が①88.2%、②90.4%、③84.0%と3年目がまだ残っていることも加わり、結果的に有病率の差が少なくなって、「2年目>1年目>3年目」となっている。
この結果をどう読むのかはよくわからない。判定・実施基準の変動が全体に影響している可能性がないかどうか。

地域ごとの比較は元の資料でなされていますが、3年目にいわきと会津という別々の地域が混在しており、2年目が中通りであるという点も懸念が残る。

この数字は、「スクリーニング効果10年分」という非常に厳しい(というか甘いというか)判断としても、ベラルーシの90年代に相当するということは前にも書きました。
今年度からの「二巡目の検査結果待ち」という結論は変わりません。
(これまでが「先行調査」で今年度からが「本格調査」と位置づけていますが、一巡目、二巡目と表現した方が現実に即している)

喫煙率ゼロ達成年は2032-36年に後退 20代男女の急降下カーブでJTは観念 JT調査解析 (2)

2014年08月18日 | 禁煙・防煙
JT調査の喫煙率データ解析の第2弾。(書いていたのですがアップするのが遅くなりました)
前回は単純に前年からの減少率で喫煙者絶滅年を予測しましたが、同じJT調査のデータが過去から積み重ねられているので、最新データを追加してみました。


X軸が13年までになってますが最後のデータが2014年です。
男女合計は過去の分もあるはずですが探して入力できてません。(必須ではない)

これをみて、男性は直線的に低下してきているけど、女性はほとんど変わらない、という表現がこれまでの定番でした。しかし、


男性を年代別でみると、2000年代になって20代(水色)が急降下してきて60歳以上に迫る勢い。逆に、30-50代が滞留している。(水色の<青>印は青森県の父親の喫煙率)


女性の方はもっと明らか。2000年頃から20代が急降下、それに伴って30代も2004年頃から同じ傾きで低下。今や40代50代のオバさんが吸うものになってきている。(同じく<青>印は青森県の母親の喫煙率)

このグラフをみて、この商品を売っている会社の未来は明るいと言う人は一人もいないはず。


2012年までのグラフから、男性は2000年、女性は2005年を起点としてに喫煙率ゼロ年を予測していました。(既報)

男性 2031年
女性 2034年


今回の2014年までのデータを付け加えて計算してみると、

男性 2032年
女性 2036年
合計 2033年

2年経って、男性は1年、女性は2年先に延びてしまいました。
この2年間の間に、有効なタバコ規制政策というのは何一つ実施されていません。
このままの状況が続けば、更に延々と先に延びていってしまう可能性が示唆されました。


同じ方法で未成年の喫煙率ゼロは2020年、成人は2030年代前半と予測していたのですが、今回のデータでちょっと怪しくなっています。
しかし、政府の2022年で12%という目標は、このまま何もしないで自然に低下する速度よりずっと遅い「まやかし」であることには変わりません。

なお、こんな単純な予測法は学術的じゃないじゃないとか、起始年を男性2000年、女性2005年とするのは恣意的じゃないか、などといった批判はお受けしません。

起始年はグラフを読み取って「恣意的に設定」したものであり、予測方法は正確さを求めるためではなく、実際の規制政策を反映させるために誰でも理解して比べられるよう仮想的に引いたものだからです。

(富士山のように傾斜が緩くなることは容易に想像されますが、そうさせずに直線的に降下させる、あるいは傾斜を更に急にさせるための規制政策をとっていくことが肝要)

喫煙者が絶滅するのは15-16年後 JTも同時消滅 JT調査結果(2014)より推計

2014年08月08日 | 禁煙・防煙
JTが7月末に発表した喫煙率のデータについて、これまでのデータに追加して検討してあるのですが、その前に今回発表分のデータだけで簡単に計算してみました。(この後にもう1回、喫煙率ゼロ実現年の推計について書く予定です。)

なお「絶滅」という言葉に敏感に反応する人が一部にいるかもしれませんが、喫煙者がゼロになるというのは、1)喫煙者が禁煙する、2)禁煙せずに死亡する、3)新たな喫煙者がゼロになる、の3つの要因が重なって実現するものであり、「喫煙者はみんな死ね」などと主張しているわけではありません。

1)喫煙率 2014年 JT調査


男性 30.3% -1.9%
女性 9.8% -0.7%
合計 19.7% -1.2%

この1年間のペースで減り続けると仮定して計算すると、

男性 30.3÷1.9=15.9年
女性 9.8÷0.7=14.0年
合計 19.7÷1.2=16.4年

2)喫煙人口 2014年 JT調査


男性 1526万人 -97万人
女性 533万人 -39万人
合計 2059万人 -136万人

同じように計算すると、
男性 1526÷97=15.7年
女性 533÷39=13.7年
合計 2059÷136=15.1年

計算結果に差があるのは分母の人口の取り方の違いなどがあるためだと思いますが、その辺りはあまり気にしないで、結論として、

「およそ15~16年で喫煙者は絶滅する」

と、喫煙者が神と崇め奉るJT総本山がデータを示してきちんと預言しているのであります。
すなわち、JT教とは喫煙者が滅び、JTも滅び、全てが無に帰すという壮大な神話なのです。

(ただし、喫煙者がゼロになってもタバコ病による死者はその後30年以上にわたってゼロにはなりません)

ついでに、同じ調査から、

3)年代別喫煙者率


男性 40代が38.5%で最も高い 次が30代と50代(同率)
女性 40代が14.8%で最も高い 次が50代、30代の順

昨年までのデータの推移は後日示しますが、かつては男性が30代、女性は20代が最も高かった。
その年代が、そのまま上に持ち上がったと考えて良いだろう。

20代の喫煙率をみてみると、この年代が30歳になって急に吸い始めることは考えにくく、未成年喫煙率の減少傾向を考慮するとこの年代は更に下がり続ける。

結局、問題は現在の30代から40代の連中。
時期的には、バブル崩壊~失われた20年(1991~2011)に10代~20代だった世代。
いまの小中高生の親の中心的な世代。

更についでに、

4)地域別喫煙率


男性 東北 北海道
女性 北海道 東北

低いのは

男性 東海 近畿
女性 中国 四国

都道府県別喫煙率は国の調査で出ているが以前触れたのでここでは再掲しません。