踊る小児科医のblog

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都道府県別喫煙率(2016年):青森県は男性・女性・男女総合ともに銀メダル(2位)に

2018年05月31日 | 禁煙・防煙
昨年(2017年)公表された都道府県別喫煙率(2016年)。3年毎の国民生活基礎調査のデータですが、過去2回(2013、2010)はいずれも男性1位、女性2位、男女総合2位。
(銀、金、銀メダル)



今回、佐賀が停滞したため男性の連続金メダルの記録は途絶え、男・女・合計ともに銀メダル(2位)ということで覚えやすくなりました。

上位(ワースト)は、北海道、青森、佐賀の争いで、岩手・福島の東北勢がしぶとく実力を発揮。

下位(ベスト)の京都・奈良とは男性で依然として10%近くの大差。(わずかに縮まったとは言え)

都道府県別喫煙率(国民生活基礎調査)
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/smoking.html

都道府県別喫煙率をグラフ化してみる(国民生活基礎調査) 2017/07/10
http://www.garbagenews.net/archives/2185244.html

都道府県別の健康寿命(2016年) 青森県男性は健康寿命34位、闘病期間1位(最短)

2018年05月30日 | 禁煙・防煙
2016年の都道府県別の健康寿命が発表になっています。
青森県
男性 健康寿命34位 制限期間1位(最短)
女性 健康寿命20位 制限期間4位
この結果は、発見時に手遅れで、見つかってから早期に亡くなってしまう人が多い結果だろうと予想したのですが、他の都道府県との比較が数字だけではわからないので、散布図にしてみました。




全体として、男女とも右肩下がりに分布している。
散布図の右上の方が平均寿命が長く、左下の方が短かい。
(わかりやすくするための赤の補助線を入れてみました=当初の図の補助線がいい加減だったので、正確なものに差し替えました)
そして、青森県、特に男性は左下の飛び地。
健康寿命ビリの秋田県は、闘病期間が少し長いので、全国の集団からさほど離されないで済んでいる。

この「健康寿命」「闘病期間」と「平均寿命」の関係については様々な要因がありそうなので、専門家の見解を知りたいところですが、これを見ると男女とも長野県は健康寿命は中位で、その中で闘病期間が比較的長めなので、平均寿命が長くなっていると読めます。
これが早期発見の結果なのか。

逆に青森県は男女とも闘病期間が短かいのは、手遅れが多いからなのか。
(このグラフからはそう推測されますが)

むしろ、長野県よりも、山梨県(男性)や愛知県・三重県(女性)などを参考にした方が良いのではないか。
とも思えます。
「長野県長寿神話」を過信していた可能性は?

年代別喫煙率1965-2017(JT調査)と青森県の男女喫煙率(2016)

2018年05月29日 | 禁煙・防煙
2017年までの数字ですが、JT調査による年代別喫煙率のグラフです。
(2018年版は7月に発表される予定)


県民健康・栄養調査(2016年)によると、青森県の男性は33.6%、女性は11.5%となっていますが、実際にはそんなもんじゃない。
小中高生の親の喫煙率は父親が5割強、母親は約1/4となってます。グラフ右側の水色の丸(青という文字)がそれです。

男女合計(全国)では2015年から20%を切り、2017年には初めて2000万人を切っています。
(まだそんなにいるのかとうんざりしますが)
このトレンドに、加熱式タバコがどう絡んでくるかが問題です。

受動喫煙防止法・条例ばかり注目されますが、喫煙率ゼロのために最も効果的なのは価格政策(大幅増税)です。
なぜ自民党がタバコ税増税に反対しているか理由を知りたい方は、大島議長に聞いて下さい。