晴明（せいめい）のツボ

晴明のツボは、目頭（めがしら）のやや上にあります。

目によく効くツボです。
そうでうね。
晴明が疲れ目に効くツボであることは、よく知られています。
目が疲れると、このあたりを指圧している人をよく見かけるものです。

秘められた効果は、疲れ目の解消だけではありません。
近視などの「屈折異常」、緑内障、白内障などの「眼病」にも効果的です。
つまり、たいていの目の不調に効くのです。

ただし、眼底出血を起こすタイプの「網膜の病気」がある場合は、医師の診断をあおぎましょう。
臨時につくられた、もろい「新生血管」から、出血するおそれがあるからです。


晴明のツボは、涙の排出口である「涙点」の近くにあります。
このため晴明には、涙の排出をよくする効果も期待できます。

涙点は、目頭にふたつあります。
役目をおえた涙は、この涙点から鼻へとぬけていきます。
加齢とともに、この涙点がつまること
涙が排出されづらくなり、涙目の症状があらわれます。
晴明を押すと、こういったトラブルをふせいでくれるというわけです。

ツボの押し方としては
晴明はよく見かけるように、片手の親指と人差し指で押すのをお勧めします。
このとき指を、目の奥のほうに押し込むのは間違いです。
「鼻の方向へ」力をかけるようにします。鼻の根元を、指ではさむような感じです。

晴明の位置は、目頭ではなく目頭のやや上にあります。
「目頭のやや上あたり」を、鼻に向かって「垂直の角度で」押すのです。
ジワーッと静かに押したほうが良いです。
「晴明」という名前のとおり、指圧したあとに視界がパーッと晴れて明るく感じれば、正しく押していることになります。