新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

日本海の鴎 ワシカモメ・第1回冬羽

2015-01-18 11:36:38 | カモメ科
 ワシカモメ 学名・Larus glaucescens 英名・Glaucous-winged Gull

 ワシカモメは,大形のカモメ類で,新潟では数の少ない冬鳥です.
 小さな漁港の波打ち際に,灰色がかった褐色の大形のカモメがいました.双眼鏡を覗くと,黒色の太い嘴をしています.体つきはほかの大形カモメよりもドッシリとした印象を受けます.初列風切は,淡色で,尾からの突出が少なく見えます.ワシカモメの特徴を備えています.
 順光での写真が撮れました.はじめて、飛翔写真も撮ることができました.家に帰り,写真と図鑑を見比べ,ワシカモメの第1回冬羽だろうという結論に達しました.

 ワシカモメ 第1回冬羽.がっしりした黒い嘴.黒く見える小さな目.この小さな黒い目が,ほかの大形カモメの顔つきよりも可愛らしく見せます.尾からの突出が少ない淡色の初列風切.体の色は,遠目ではほとんど一色に見えます.
撮影日時 2015.01.13 撮影場所 新潟県新潟市


 ワシカモメ 第1回冬羽.上と同一個体ですが,光の当たり具合で,少し淡色に見えます.
撮影日時 2015.01.13 撮影場所 新潟県新潟市


 ワシカモメ 第1回冬羽.上と同一個体です.飛翔時は,翼の上面がよく見えます.次列風切は,初列風切よりも暗色に見えるのですね.今回の撮影で,初めて観察できました.
撮影日時 2015.01.13 撮影場所 新潟県新潟市


 ワシカモメ 第1回冬羽.上と同一個体です.飛翔時の上面です.尾も全体的に淡色に見えます.
撮影日時 2015.01.13 撮影場所 新潟県新潟市

新潟のシギ・ホウロクシギ 幼鳥の水浴び

2015-01-18 04:56:03 | シギ科
 ホウロクシギ 学名・Numenius madagascariensis 英名・Far Eastern Curlew

 「新潟のシギ・ホウロクシギ 幼鳥の行動」の続編です.
 餌探しで砂浜を休みなく歩き回ったホウロクシギの幼鳥は,嘴も足も砂で汚れてしまいました.羽毛の間にも砂が入り込んだことでしょう.数メートル飛んで,波打ち際に降り立ち,水浴びを始めました.水浴びは,その後の羽繕いを含めて10分間にも及ぶ丁寧なものでした.水浴び,羽繕いを観察していると,鳥たちがいかに羽毛を大切にしているかがわかります.

 ホウロクシギ 幼鳥.はじめに足をジャブジャブと洗います.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ホウロクシギ 幼鳥.次に嘴をきれいにします.人間のように手を使えない鳥たちは,嘴と足を使って羽毛を整えます.当然,最初にきれいにするのでしょう.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ホウロクシギ 幼鳥.水しぶきを上げて,水浴びします.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ホウロクシギ 幼鳥.顔,口元も洗います.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ホウロクシギ 幼鳥.波打ち際に座り込みました.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市  


 ホウロクシギ 幼鳥.水しぶきを上げて水浴び.頭から背に水を流します.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ホウロクシギ 幼鳥.頭と嘴を使って,羽毛を整えます.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ホウロクシギ 幼鳥.脛の羽毛もきれいに整えます.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ホウロクシギ 幼鳥.水滴が飛び散ります.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ホウロクシギ 幼鳥.全身くまなく,砂や汚れを洗い落とします.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ホウロクシギ 幼鳥.羽毛を整えます.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市


 ホウロクシギ 幼鳥.最後に羽ばたきをして,水浴びは一応終了しました.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市 


 ホウロクシギ 幼鳥.水浴び後は羽毛に脂を塗り,丁寧に羽繕いをします.
撮影日時 2014.09.22 撮影場所 新潟県新潟市