>>花擬宝珠母に負はれし日は遠く
>>降る雨に薄紫の花擬宝珠
今年も「擬宝珠」の花が咲いた。
シャクヤクやバラやシャクナゲのように華やかな美しさはない。
しかし、母は「佛様にお供えするにはなくてはならない花と花の。」
「だから、好きなの。」と言った言葉が耳底から消えないでいる。
なんだか儚さを示しているような花なのである。
パソコンを打つと、右胸がきゅ~んと締めつけられる。
いい気になって「句写美」の編集をしているが、「無理をするな」と、
警告を発しているのだろう。
それでも朝のコーヒーが美味しい。
生きててよかったと、つくづく思えるのである。