鴻風俳句教室

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写真と俳句で美を追求しましょう
そしてこの世に生まれてきた証を残しましょう
 

白色の露草(蟋蟀や夜通し明るきパン工場)写真12枚・俳句12句

2016年09月30日 14時51分05秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

・露草に白色があったなどとは初めて知った。これも、4~5本送って戴いたのが、今では2鉢で2~30本に増えている。

・・来年のもらい手がもうついている。盛んに蟋蟀が啼いている

・鳳仙花もどこにでもある花でありながら、咲いている所を探すとなかなかないものである。

・・子供の時には、鳳仙花の種を飛ばして遊んだし、ままごと遊びにも使ったものである。

・「草の実」の兼題が出された。俳句を作るにはそのものを見るに限ると、カメラを担いで野原を歩いてみた。

・・向こうには鴻の大好きな恵庭岳が美しく聳えている。女性の美しい旨を思わせる山である。

・市役所の裏通り、と言っても少し離れるが、3本の栗の大木がある。

・・この栗の木は、恵庭市の歴史を見守っているのだと思う。

・この季節野にいってみると、目に飛び込んでくるのが、月見草(宵待草)であり、泡立ち塔である。

・・この頃また血圧が乱高下していて、耳鳴りがしている。中国で聞いた音速機(軍機)なみの音である。

野紺菊の花も紫色の花を見ることが出来る。野菊を見るたびに伊藤左千夫の「野菊の墓」を思い出す。

・・政夫と民子が9月のある日二人で眺めた野菊。昔のような純愛ものなど今の世にもあるだろうか。

・・・「鴻風俳句教室」http://www.rak2.jp/hp/user/koufuu52/ も、ご覧ください。

 

 

・蟋蟀や夜通し明るきパン工場

 

 

 

 

・澄む夜をすだくこほろぎ恋得しや

 

 

・老夫婦住む仕舞屋の鳳仙花

 

 

 

 

・若者の弾けことばや鳳仙花

 

 

 

・湖へ続くこの道穂草の実

 

 

 

・草の実の乾く一日恵庭岳

 

 

 

 

・栗三粒拾ひ市役所裏通り

 

 

 

・一粒の栗の実握る手の温み

 

 

 

 

・ときめきの心まだあり月見草

 

 

 

 

・月見草耳底を飛ぶ音速機

 

 

 

 

 

 

 

 

・写真12枚・俳句12句

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


野紺菊(一筋の飛行機雲や野紺菊)ほか写真12枚・俳句12枚

2016年09月21日 09時16分20秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

・北海道では9月も末になると、枯れ一色となり、見るべき色が無くなる。

・それでもどこまでも澄んだ青空が拡がる。

・水も空気も澄んでいて、冬来る前の大掃除と言った感じがする。

・今日、9月19日は正岡子規のご命日である。1902年35歳で脊椎カリエスで他界されている。

・俳句の世界では「俳諧大要」で俳句のあり方を説いている。

・5000句作り、俳句入門者と呼ぼう。10000句作った者を俳人と呼ぼうと言っている。

・鴻風はこれまでに作ってきた俳句数は15000句はすでに上回っている。

・しかし、誰からも認められない。

・俳句人口は実に広い。それでいながら、上に立つ人が認めようとはしない狭い世界でもある。

・セリーグは「広島」が25年ぶりに優勝を決定した。

・パリーグは「ソフトバンク」と「日ハム」で、0.00差で優勝を争っている。

・その「野球」という言葉を作ったのも子規である。

 

>>一筋の飛行機雲や野紺菊

 

 

 

>>鬼灯を植ゑあり田畑捨てし家

 

 

 

>>紅の芙蓉大ひなる花の影

 

 

 

>>紅芙蓉お使ひの子が花影に

 

 

 

>>猫じゃらしのむかうは一面芒原

 

 

 

>>感激の薄れしわたし猫じゃらし

 

 

 

>>純金の秘仏の噂貴船菊

 

 

 

>>秋明菊心閉ざせし女の子

 

 

>>秋明菊増やし裏口開けぬ家

 

 

 

>>グラジオラス堅固と名付く花ことば

 

 

 

>>病人が満月を撮る息を止め

 

 

 

>>壮大な明月仰ぐ南京城

写真12枚・俳句12句

 

 


識者にも愚者にもなれず吾亦紅(吾亦紅・ほか)写真12枚・俳句12枚

2016年09月09日 15時25分32秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

・北海道の沿線はどんどん消えて行っている。道路網が整備してきたから、バスに代わってきたと言えばそれまでだがなんとも淋しい。

・一昔前まではどの線に乗っても、その沿線にはセイタカアワダチソウの花が見られた。

・その花も線路がなくなったから消えたのでも無かろうが、本当に少なくなってきた。

 

・「すぎもとまさと」の歌で「吾亦紅」は一躍花としての名前が確立したようにさえ思われる。

・「親のことなど気遣う暇に 後で恥じない自分を生きろ あなたの あなたの形見のこと~~♪」と聞くと涙が零れてくる。 

・吾亦紅は何とも目立たない花でありながら、芯の強い花である。

 

・凌霄の花は自分一人では、自立できない花なのであろう。

・なにかにしがみつかないと生きていけない。隣の家の凌霄の花は老木にしがみつこうとしている。

・これもまた生き方なのであろう。

 

・擬宝珠は葉ばかりが目立つ。それでも一叢の葉の中からすっきりと立ち上がり、

・薄紫の花をつけたその姿が好きだったと言っていた。

・過去形で書いたのは、鴻風が小学5年生の時に、全盲となり死んで行ったからである。躰の弱い母であった。

 

・アスターは、「蝦夷菊」だとか、歳時記によっては「東菊」などと地方の名前がつけられて呼ばれている花である。

・色も様々であり、秋を美しく彩るが、アスターと「エゾギク」「アズマギク」とは別種なのである。

・中国東北部の原産で「翠菊(cui/ju)」と呼んでいる。また「江西腊(jiang/xi/la)」とも呼ばれている。」

 

・貨物車の過ぎし背高泡立草

 

 

 

・用水路の水音背高泡立草

 

 

 

・ぢぢばばの濁点となる吾亦紅

 

 

 

・識者にも愚者にもなれず吾亦紅

 

 

 

・心揺れ我が身細らす吾亦紅

 

 

 

・雨粒に凌霄の花狼狽す

 

 

 

・日は翳(かげ)り凌霄の花ひもじきか

 

 

 

・花は實に擬宝珠日毎に銹増せり

 

 

 

・種擬宝珠触れなば種の音すなり

 

 

 

・擬宝珠枯れ教団の庭狭くする

 

 

 

・アスターの鮮やかな紅発光す

 

 

 

・胸間に蝦夷菊の紅綻(べに・ほころ)ばせ

写真12枚・俳句12句