鴻風俳句教室

皆さんのホームページです
写真と俳句で美を追求しましょう
そしてこの世に生まれてきた証を残しましょう
 

褪せるまであぢさゐの毬またたかむ//幾十の毬の一つの花あぢさゐ

2012年07月21日 10時00分34秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ
















>>褪せるまであぢさゐの毬またたかむ

>>幾十の毬の一つの花あぢさゐ


   昨日の夕方戻ってきた。決して逃げてきたわけではない。ホント^^
  外科の先生が「土曜日と日曜日の午前中はなにもありません。」と言う。
  「それじゃ家に帰ってもいいですか?」と聞くと、「いいですよ。」と言うので、帰ってきた。

   19日(金)は、X線胸部撮影後、RI検査が行われた。
  RI検査とは微量の放射能の入った注射をしたあと、MRIの機械のような機械で寝たまま、
  正面から、右から、左からと時間をかけて、肺のを流れる血を見るために撮影するのだと言う。
  このほか、採血、採尿などがあった。

   20日(金)は、麻酔科のお医者さんと話をした。その傍にかわいい看護婦さんが控えている。
  「23日は朝一番の手術となります。手術室に入るのが8:30分。7時間から8時間かかります。」という。
  7~8時間と聞いて驚いた。


   胸の豊かな女性ならいざ知らず、こんなあばら骨だらけの、
  薄っぺらい可愛い胸を切り開くのにそんなに時間がかかるとはと正直思った。
  「なんでそんなに時間がかかるのですか?」と質問すると、
  「血管に傷をつけないように慎重に手術を行うと、このくらいはかかるのです。」
  まず、「脊髄と硬膜の間に硬膜外麻酔を注射します。そのあとで全身麻酔をします。」

   「あとは、点滴、心電図、血圧計、尿量検査などをつけさせてもらいます。」
  「先生、説明を聴きましても正直言ってわかりませんので、先生を全面的に信頼します。
  先生が麻酔科の先生として見てくださるのでしょうか。?」
  「はい。私が初めから終りまで私が見ております。」
  
   「これを読んでおいてください。」と渡された冊子には、
  麻酔での事故死は10万人に一人なんだそうである。 
  「先生を信頼し、10万人目にならないようにお願いいたします。」というと、
  「いや、ならないですよ。外科の先生も腕の確かな先生ですから。」

   麻酔科の先生との面談が終ったあと、麻酔科の先生の傍にいた、かわいらしい看護婦さんと面談をする。
  「私が当日付き添います、O(オー)といいます。よろしく。」
  「こちらこそよろしくお願いしますね。なにしろ初めてですから^^」といって思わず手を差し出した。
  きっちりと握り返してくれた。「こんな老人が」というと「お若いですね。」と言ってくれた。もちろんお世辞である。

   O(オー)さんと二人きりでしばらく離した後、「元気になったら、うまいものを食べに行きましょう。」と言った。
   最後にOさんの方から、手を出してくださったので「よろしくね」とがっちりと握り返した。
   こんな可愛いお嬢さんの手を握れるなんてもうないだろう。^-^

 
    21日朝、花に水をやる。午後からは自動車を丁寧に洗う。
   「あぢさゐの花」がきれいに咲き出している。
   

  このブログをご覧になられた方は、23日の月曜日8時30分になったら、句写美じぃじは今頃手術室に入るんだ。
  15時30を過ぎたら、句写美じぃじは手術室から出ただろうかと思うだけで結構ですから思ってください。

お願いいたします^-^ 
    

入院の朝なり鉢にも水を撒き//黄の色にもらふ元気や夏の雲

2012年07月18日 10時16分54秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ













>>入院の朝なり鉢にも水を撒き

>>黄の色にもらふ元気や夏の雲

>>この山に義経伝説弁慶草

>>なでしこの活躍期待し入院す


   いよいよ明日は入院日である。
  退院日は10日~2週間と言うので、まだ決定はしていない。
  これまでに、盲腸といぼ痔切除でメスを入れられたが、それ以外はない。

   子供をはじめ、顔を合わせる人や、俳人仲間には、
  これ以上の元気さはない顔で接して、「元気ですよ」と言う声に、
  自分でも元気だと言う気持ちでいる。

   しかし、夜になって一人でいると無性に寂しさと恐怖心に襲われる。
  現代の医学の進歩は目を見張らせるものがある。
  生母の失明も、今なら治すことができたのではないかと思われるのである。

   明日の朝も今朝と同じように朝の水撒きをすることだろう。
  半月家をあけるかと思うと、今日中にしておかなければならないものはと言う、
  圧迫感が押し寄せる。病院にいる間は考えることはなにもしないでおこうと思うのだが。

   このごろまた、ブログ句写美への訪問者が極端に減った。寂しいことである。
  明日の朝から半月ほど、ブログの更新がありません。
  戻ってきて、ブログを更新できることを楽しみに頑張ってきます

   若い頃は、1日にタバコを2箱(40本)を平気で吸ってきました。
  人に注意されたり、禁煙を勧められたりすると「タバコを吸えないなら死んだ方がいい」とか、
  「タバコを吸えなくなった時が俺の人生の終わりさ。」などと粋がってきました。

   しかし、俳誌「句写美」の100号を出すまでは死なれないという目標ができると、
  タバコでは死んでいられないという気持ちになりました。
  8月の3~4日まで不在にします。よろしくです。

  

夜の海霧生まるる気配透かし百合//我が命弥陀に預けて孔雀草

2012年07月16日 13時56分58秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ













>>夜の海霧生まるる気配透かし百合 7・16

>>我が命弥陀に預けて孔雀草


   地面に植えていた花が一通り終った。
  次の花々が咲くまでは少し間がある。
  そのかわり、鉢に植えてある花たちが開き始めた。

   Kさんが「句写美・58号」の作品を届けに来てくれた。
  帰りに「よくこれだけ花を管理しているね。凄いよ。」と言ってくれた。
  Kさんの庭などじぃじのところの庭の3倍ほどの広さがある。

   その管理を85歳で一人でやっている。
  それからみたらじぃじの管理する花などとるに足りないだろう。
  ただ花の数がKさんの所より多いので、凄いと思うのであろう。


写真の投稿枚数が、7777枚すぎた。
  おめでとう^^(自分で自分に^^)
  これも、10000までは。貼ることにしよう。^-^ 
   
  

つつましく生ききし男韮の花//朝焼けの街のすみずみみづみづし

2012年07月15日 10時09分39秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ














>>つつましく生ききし男韮の花 7・15

>>花葱の大いなる珠夏没り日

>>花擬宝珠母を泣かせる肺を病む

>>朝焼けの街のすみずみみづみづし


  昨日1日で狭い庭ではあるが、大体整理した。
 花葱(ギガンチウム)も根元からバッサリと切りとった。
 ギボシも花の持っているものを残し、葉は切りとった。

  入院するとなるとそれなりに、やっておかなければならないこともある。
 書斎の整理ができなかった。力仕事が大儀になってきたのだ。
 本など1冊ではそんなに重さを感じないが、整理となると敬遠したくなる。

  北海道は寒い日が続いている。
 昨日もベッドに入ってから、なぜか眠られないで2時半まで旅の本を読んでいた。
 今朝も寒くて春用のヤッケを着こんでいる。

    

肺を病む海霧に沈みし街あかり//血の色の孔雀仙人掌咲く夜空 

2012年07月14日 10時40分20秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ















>>肺を病む海霧に沈みし街あかり 7・14日


>>小児科に熱き泣き声驟雨来る


>>血の色の孔雀仙人掌咲く夜空


   1枚目の写真は「東京スカイツリー」である。貯金箱なのである。
  な~~んだというなかれ。^^これは公認グッズなのである。
  昨年、尼崎信金の貯金箱記念会館で、これを見た時から欲しくて欲しくてしょうがなかった。

   まるで、子供が欲しいものを手に入れるまで、泣きわめきたい心境なのと一緒である。
  やっと探し出したという気持である。夜になると夜光が耀き美しい。
  玄関先に飾ってある。お客さんが来ると「凄いですね。」「買ったのですか?」という。

   貯金箱なのでお金が入る。
  500円玉で、63万4千円入る。「634・ムサシ」である。
  63万4千円溜めて、中国旅行をして来たい。

   お客さんが来るたびに、500円玉があれば入場料として入れることになっています。
  そういうんだが、いまだに誰ひとりとして入れてくれた人はいない。
  家にこなくとも、これを見た方は、500円入れてご協力ください。ハハハ



   入院にあたって、みなさんが、いろいろとご心配してくださる。
  しかし、行くにあたってはパンツの10枚と洗面用具だけ持てばあとは何もいらない。
  この前も検査入院をしたが、部屋は個室で大きな部屋でテレビもついている。

   洗面所もトイレも、じぃじの家のよりよほど広い。
  食堂も喫茶室もコンビニも入っている。まるで病院の名を持つデパートである。
  食堂も次から次とお客さんが入り、昼近くには座られないででてくる人もある。


   
   孔雀仙人掌が、この時期になって一気に30個ほど花開いた。
  鮮やかな赤である。2日ほど咲くとしぼんで行く。花はどの花もその命は短い。
  「孔雀仙人掌」は夏の季語である。しかし、室内に置くと正月とこの時期の2回咲くのだ。

   命が短いだけに、どれもきれいである。
  北海道の夏は短い。すでにコスモスが開き、桔梗が咲き出す準備をしている。
  じぃじも入院するにあたって、昨日、今日で新聞社の原稿の下書きをすませた。 


   

馬鈴薯の花咲く狭庭千切れ雲//時計台にポプラの綿毛飛び交へり

2012年07月13日 06時59分45秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ














>>馬鈴薯の花咲く狭庭千切れ雲

>>時計台にポプラの綿毛飛び交へり

>>鴎外忌痴女となりたる舞子の目


   kouんちの狭い庭には、馬鈴薯まで植えてある。
  その馬鈴薯が今花盛りである。花だけの上から3枚の紫色の写真がそうである。
  じゃ、下の3枚はと聞かれると、kouの家のではなく、少し離れた家の畑のものである。盗撮である。^^

   7月9日は森鴎外の忌日である。
  鴎外と言えばやはり処女作の「舞姫」が読んでいて面白い。
  ただし、明治時代に書かれたもので、すでに古典的色合いを帯びてはいるが、もう一度読み返したい。

   馬鈴薯の花も美しいと思う。
  石川啄木も「馬鈴薯の花咲く頃と/なれりけり/君もこの花を好きたまふらむ」と詠っている。
  馬鈴薯の花が好きだという女性は啄木の憧れの人でもあったのだ。

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   いよいよ「肺癌」の手術が決まった。
  「鴻風俳句教室」には貼ったのだが、ブログだけ見てくださっておられる方もいる。
  そんなことでこちらにも貼っておきます。

   医師からは、19日入院。23日に手術。それから2週間程度で退院。
  手術は右わき腹(乳の高さ)を15cmほど切開。そのほか3~4個所に穴をあけることで、
  3cmほどの腫瘍と、肺気腫のため右肺を25%(4分の1)ほど切りとると言うことでした。
  
   そんなことで19日から22日までと、
  23日の手術日から2週間ほど、教室もブログもお休みと言うことにさせていただきます。
  ご心配をおかけいたしまして本当に申し訳ございませんです。

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額の花免疫力の弱まれり//み佛に供ふる額の花を剪る

2012年07月12日 06時26分16秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ












>>額の花免疫力の弱まれり

>>み佛に供ふる額の花を剪る

>>湖の色秘め額の花深む


  ここ2~3日で「額の花」が急速に色付いてきた。
 額の花には、紫陽花とはまた違った趣がある。
 誰が名付けたか、小さな花の周りを大きな花が額縁のように取り囲んでいるので「額の花」である。

  現代の人が新たに名付けたらなんと名付けるだろう。
 そんなことを思わせる花である。
 ここにあるのも「恵庭湖」に行く途中の山道にひっそりと木々の間にあったものだ。

  膝までもなかった。
 花も小さなのが、やっと一つ咲いていた。
 庭を作っている最中だったので、じぃじの庭で咲かせてやろうと思って持ってきた。。

  それが今では、2~30の花をつけるまでになっている。
 山でひっそりと咲いていた方が良かったのか、じぃじの庭で咲いている方が良いのか。
 花の生涯は花でなければ分からないだろう。

  
  いよいよ外科の医者から肺癌手術の日程を告げられる日がやってきた。
 肺癌を知らないでいた方が良かったのか、知ってよかったのか。
 もちろん知って癌を切除することで命が数年伸びることのほうがよいのだろう。

  それでは、行ってきます。

群れなせど己はおのれ升麻咲く//遅れ咲く芍薬かばふ蟻一尾

2012年07月11日 07時08分54秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ













>>深山にあらば気高き升麻哉

>>群れなせど己はおのれ升麻咲く

>>遅れ咲く芍薬かばふ蟻一尾


   升麻が咲いた。
  利尻山に咲いていた升麻だから「利尻升麻」とでも呼ぶのが正しいのかも知れない。
  図鑑などには「山吹升麻」となっている。

   山吹升麻と呼ばれるのは、葉が山吹の葉にそっくりだからだろう。
  此処に咲いている升麻は利尻から来るときに4~5本持ってきたのが、
  今では4~50本に増えている。

   5~6年前に、陶芸家をやっている親戚の娘が、
  「おじさん5~6本ちょうだい。」と甘えられたので。「好きなだけ持って行きな」で、
  スコップで掘り起こされ、10本ばかり持って行かれた。

   愛好家の間ではものすごい高い値段で取引されているのだと言う。
  「大事に育てて儲けるの。」と屈託ない声で笑っていた。
  貰われて行った、10本の升麻も相当に増えたことだろう。

   中には既に枯れ始めて、色がコーヒー色になり始めたものもある。

   芍薬の二番花が咲き始めた。一番花のようなすばらしい芳香は薄らいでいる。
  香りは消えても、花は一番花より小ぶりでも芍薬は芍薬である。気品がある。
  明日は、いつから入院かいつ手術日かが決定する。

   死ぬにはいささか早い。まだ死なないだろう。
  まだまだやることがたくさんあるのだ。それにしてもタバコは肺がんの元である。
  いま磨っている人は、癌になりたくなければ止めた方が良いですよ><

  昨日は190人の方が見て下さった。心から感謝しています。 

うつぎ咲き幼き日の空燃えてゐる//若き日の箱根に契る夜の空木

2012年07月10日 07時30分44秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ













>>はこねうつぎ母死にし日の匂ひあり

>>うつぎ咲き幼き日の空燃えてゐる

>>若き日の箱根に契る夜の空木



  「箱根」の名前を冠した草木も結構ある。
 その中の一つに「箱根空木」がある。
 だが、この「箱根空木は箱根にはない」と、どの歳時記かに書いてあった。

  空木というのは木の中、枝の中が空洞だからと歳時記に書いてあった。
 確かに他の木々に比べ、中は柔らかな感じはするが決して空洞ではない。
 花の色は白と臙脂色の二タ色である。

  白だけのもの。臙脂色だけのものもある。
 だがその二色の組み合わせが多種多様でその模様が面白い。
 「箱根空木」のほか、「箱根卯の花」とも呼ばれているようだ。

  面白いと思ったのは「空木」は中が空洞だから、こうした名がついた。
 これにはまだ「そうかもしてない。枯れたら空洞になることもある。」と、
 手入れをしていて思うこともあるからだ。

  だが「十姉妹」と書いても「うつぎ」と読むに至っては、
 なぜという疑問がつきまとうのだ。
 どなたか「十姉妹」と書いて「うつぎ」なのか教えて下さい。

http://www2.ezbbs.net/10/koufuu52/ 

石竹の乱れ心の乱れとも//日影れば石竹色を深めゐし

2012年07月09日 07時33分31秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ














>>石竹の乱れ心の乱れとも

>>石竹に千の蛇の目潜みゐる

>>日影れば石竹色を深めゐし


   結構長い間咲いていた石竹も終わりに近づいた。
  雨でなければ、明日にでも刈り取って入院したいと思う。

   「石竹」のほかに「唐撫子」と言うようだが、
  唐撫子は花が10個程固まって咲くものを言うのではなかろうか。

   石竹は高さ1尺(30cm)程で地面を好き勝手に這っている。
  わずかでも傾斜があれば下へ下へと延びたがる。

   じぃじと同じで横着な花である。
  写真で見るとわかるように、白色に赤の蛇の目と、赤系に赤の蛇の目の物がある。

   貰って来た時は2~3本だったのが、今では増えに増え、
  庭を占領しようとしている。切り取って行き公園の隅にでも植えて来ようか。