鴻風俳句教室

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写真と俳句で美を追求しましょう
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白 鳥(白鳥の飛ぶ早さもて老いゆくか)写真18枚・俳句15句

2016年11月19日 15時10分30秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

・「スーパームーン」16年11月14日の夜9時30分の恵庭の空は雲の流れが速く、月が一瞬出たかと思うとすぐに雲に隠れ、

写真を撮るのに、いささか苦労をしたが、それでもこうして撮影することが出来た。

・・スーパームーンは1948年以来の68年ぶりの近さで、地球にちかづいたという。その近さは35万6500キロだという。

月が地球にこれほどの距離に近づくのは2034年だという。じいじは、もうこの世にはいないでしょう。サビシイ!! 

  

・餅を搗く兎明らかスーパームーン

 

 

 

・スーパームーンに願ふものなき齢かな

 

 

 

・スーパームーンこの明るさを分かつあふ

 

 

 

 

・「時鳥草」については、前回のブログでも書いた。先日の大雪で時鳥草にも雪が降り積み、

雪の重みに絶えきれず、ぺしゃんと倒れてしまった。

・・ところが雪が消えると再び起き上がり、りりしい姿を見せている。本当に丈夫な花である。

来年は更に増えて、鈴蘭も、都忘れも、あまどころの場所も選挙されるであろう。

・さなくとも人の恋しき時鳥草          「さなくとも」=そうでなくとも 

 

 

 

・時鳥草あぶだ地獄に落ちむとも

 

 

・杜鵑草アパテイアになること難し

 

 

 

・「白鳥」四題。本当なら白鳥の飛ぶ姿を写真に撮りたかったが、カメラを持ってこなかったのが悔やまれる。

・・恵庭の札幌へ向かって隣の駅は、恵み野(めぐみの)というが、その駅の上を声を掛け合って飛んで行く。

「がんばれ!!」よと、自然に声が出ていた。駅から出てきた人も空を見上げていた。 

・カメラ持たぬ無念さ白鳥飛び去れり

 

 

・鳥渡る高さに見ゆる沼明り

 

 

 

・Yの字の形に白鳥南下せり

 

 

 

・白鳥の飛ぶ早さもて老いゆくか

 

 

 

 ・「帚木」は「箒草」とも書かれるが、今では「コキア」と呼ばれ、格上げされたという感じがする。

・・「源氏物語」全54巻の二巻目は「帚木(ははきぎ)」である。

・・・光源氏17歳のある雨の降る夜、友人の頭中将らと女性論を展開するのであり、これが「源氏物語」の中の

「雨夜の品定め」である。

・帚木や光源氏の女性観

 

 

・貧しくも箒木食ひし記憶なし

 

 

 

・雪被りコキアの赤面鮮烈に

 

 

 

・「冬 菊」とは植物学的には油菊を指すのだそうであるが、また、別な歳時記では「冬に咲く菊」とも書いてある。

じいじもこの冬に咲いている菊として使用している。

・・11月に入りすぐに大雪となり、菊も一度は雪の中になったが、雪が消えたら今でもけなげに咲いている。

 ・地に映る十一月の菊の陰

 

 

 

・冬菊に日あたり電車停まる音

 

 

 

・この植物の名前がわからない。まるで兎のシッポが空中で遊んでいるように見えるのだ。

・・植物図鑑などで調べてもみたが、判らない。どなたかこの「兎の尾」にも似た

植物の名前を教えて戴きたい。増やすにはどうしたらよいかも教えてください。お願いいたします。 

・一茎に千羽の兎の尾が遊ぶ

 

 

 

 

 

 

 


杜鵑草ほか(鳥と化し飛び立つかまへ杜鵑草)写真12枚・俳句12枚

2016年11月05日 21時17分08秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

・時鳥草ほど育てやすい花は無いと思う。何しろ、根がはびこり、年ごとに増えて行く。

・・鴻の所には2m×2m程の第二花畑がある。

これを4分の1程に分け、鈴蘭・都忘れ・九厘草・時鳥草として有るが、この時鳥草に侵略されて居る。

・・・高さも角川大歳時記などでは30cm~70cmと鳴っているが、大半は1mを優に超えている。

今日の大雪に潰されたが、元気な花である。

・青い花の咲く、トルコキキョウを思わせる花の名も、実の名もわからなかったが、「ホオズキに似た」から調べた。

・・その結果「大千成」とわかった。「ナス科」の植物である。決して綺麗な花では無いが、面白い形をしている。

・「一位の見」は甘い物に植えていた戦後の時代に、木に登って舐めていた実の一つである。

・・北国では珍しい木では無く、200年300年前の木も北海道には珍しくは無い。

・・・聖徳太子の持つ「笏(しゃく)」はこの木から作られたので「一位の木」と言うのだそうである。

 

 

 

・油点草挟み男の立ち話

 

 

 

・文化祭の展示完了時鳥草

 

 

 

・徒波の杜鵑草なだれ咲き

 

 

 

・鳥と化し飛び立つかまへ杜鵑草

 

 

 

・時鳥草父系の祖父母知らず老ゆ

 

 

・月光に濡れ杜鵑草の立ちくらみ

 

 

 

・雁渡し孫なきことは誰が罪ぞ

 

 

・胸奥を吹き鳴き渡る雁渡し

 

 

・夜通しの耳鳴り青北風吹く声か

 

 

 

・それぞれに臍隠し持ち一位の実

 

 

 

・隠沼の目印大樹の一位の実

 

 

 

・木に登り含む一位の実の甘さ

・写真12枚・俳句12句