鴻風俳句教室

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写真と俳句で美を追求しましょう
そしてこの世に生まれてきた証を残しましょう
 

水引草ほか(一群の水引草に日は陰り)写真11枚・俳句11句

2016年08月28日 11時28分07秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

・水引草は紅だが、その中に白、或いは白く見える物がある。銀水引きという。 

・「露草の色は?」と聞かれたら「青」と答えるだろうが、本当は「白」なのである。

・遅く蒔いた朝顔の花が開き始めた「縁の色」とはこの紫を言うのだろう。

・台風9号が過ぎた後、青い「虚栗(みなしぐり)」が落ちていた。

・「実無し栗」をなぜ「虚栗」と書くのかという質問を受けた。

・向日葵は花をと言うより、その実を思い出す。

・中国の学生は暇があれば向日葵の種を食べていた。女子学生は、食べるために上の前歯を2本削っていた。 

 

・一、二本銀水引きの花紛れ

 

 

 

 ・水引草水流れゆく夕間暮

 

 

 

・一群の水引草に日は陰り

 

 

 

・露草の白き真実透き通る

 

 

 

・露草や意志の強さを折り曲げて

 

 

 

・初めての朝顔縁の色なりき

 

 

 

・牽牛花長江見下ろす窓に置く

 

 

 

・青きまま枝を棄てたる虚栗

 

 

 

・やがて朽つ青毬栗の針美しき

 

 

 

・まだ若き向日葵蒼天仰ぎをり

 

 

 

種子重く頭(こうべ)を垂れし天蓋花

 

・写真11枚・俳句11句

 

 

 

 


虎尾草や石倉造りの喫茶店(虎尾草ほか・・・)写真12枚俳句12句

2016年08月24日 08時34分43秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

1・虎尾草は「鴻風俳句教室」の会員であった方が、送ってくださったものである。

・2~3年はあまりぱっとしなかったが、今年は暑かったせいか4本、きっちりと咲いてくれた。

・花期の短い花である。

2・2016年(今年)は、8月中の1週間に颱風が3つも上陸して、渚滑川・常呂川、石狩川などで、

・ビート大根・玉葱・米などに大きな被害があった。

・鴻は雨の合間を見て咲いていたグラジオラスを全部剪ってきた。

3・サンスベリアの鉢にきれいな、白と云うべきか、クリーム色と言うべきか、

・茸が生えてきた。毒茸の「小鬼茸」に似ている。何回引っこ抜いても出てくるのだ。

4・一握りの豇豆をもって、いつも珈琲を飲みに来る女性が来た。秋を感ずる。

5・今年は向日葵の花があまり見られない。毎年この辺りはたくさんの向日葵を見ることが出来るのだが。

6・返り花とは初冬に咲く花をいうが、春に咲いた花が秋に再び咲いている。これもまた返り花だろう。

7・北海道では「郁李の実」と言わず、「こんめ(小梅)」と呼んでいるようだ。

・ジャムにでも、「小梅酒」でも作るが、中国では中の種で薬を作るのに植えている。

・「郁李(yu/li)」は中国語である。

8・8月23日久しぶりの青空なので、カメラを持ち「水引草」を撮影に行ってきた。

・近くに個人の庭だが大群落があるのだ。

・それぞれの花の他の句は、「鴻風俳句教室」で見て頂きたく思います。鴻風

 

 

・虎尾草や石倉造りの喫茶店

 

 

 

・虎の尾の逃げ足早しすぐに散る

 

 

 

・子が通る虎尾草くるくるまわしつつ

 

 

 

・ばつさりとグラジオラスを剪る男

 

 

 

・鉢に生ふ茸見るほど毒毒し

 

 

 

・一握の豇豆を持て来てくれし女

 

 

 

・ひまわりの大きな笑ひ母の様

 

 

 

・返り咲く箱根空木をいとほしむ

 

 

・雨あがり箱根空木の返り花

 

 

 

・日が爆ぜていよよ真紅の郁李の実

 

 

 

・一、二本銀水引きの花紛れ

 

 

 

・水引草水流れゆく夕間暮れ

・写真12枚/俳句12句

 


ダリア(・緋のダリア千年前の人を恋ひ)写真・12枚 俳句・12句

2016年08月14日 22時51分42秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

・石蔵へ続く農道ダリア咲く・・14日
・緋のダリア千年前の人を恋ひ
・貧相な詞藻やダリア枯れ初むる
・掬水を戴きダリア戴けり

ダリヤの俳句を8句作った。そのうち4句をここに張ったが、あとは「教室」でご覧ください。

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 「ダリア」は江戸時代末期オランダからに日本に入ってきたと言われている。
 入ってきてからは「天竺牡丹(てんじく・ぼたん)」と呼ばれていたようである。

 広辞苑やブルタニカ百科事典では1万種程度と書かれているかわからないが、植物事典では数万種類となっている。

 数万醜類もあるのだろうかとは思うが、鴻風の知人でダリアが好きで縦横10m程の畑にダリアの花だけを植えている人を知っている。

 どのぐらいの種類ありますかと聞いたら、「自分でもわからないのだが、300種類はありますね」と
いっていた。
 
 実際にはどれぐらいあるのであろうか。

 

 

 

・捨てられし仔猫の甘声立葵

 

 

 

・逃げてなほ戻る仔猫や立葵

 

 

 

・一夜にて一万句なす漢西鶴忌

 

 

・祈るとは目を瞑ること長崎忌

 

 

 

・病院のテレビに見入る長崎忌

 

 

 

・蜩の儚き夕べ人恋し

 

 

・寒蟬の不意に鳴き出す裏の山

 

 

・日暮の夕べ鉦打つ音を聞く

 

 

・林立の夜の向日葵の立ち泳ぎ

 

 

・向日葵の群雄太陽欲しいまま

 

 

・向日葵の誘発したる里ことば

 

 

 

・緋のダリア千年前の人恋へり

・写真・12枚 俳句・12句

 


立 秋(立秋や花弁の欠けし百合一茎)写真12枚・俳句12句

2016年08月08日 18時59分42秒 | 俳句と写真で美を求める=句写美じぃじ

・北海道の場合、五月の快晴続きに始まり、六月の毎日の雨、七月も雨であり、後半に入って晴れてきた。

・八月に入ると、割と暑い日に恵まれた。そして九夏も終わり、今年は8月7日が「立秋」であった。

・立秋の日、朝6時に庭に出たが、その風の冷たさに愕いた。確実に秋が来ているのだ。

・「古今集・秋の部」に「秋来ぬと目には清かに見えねども風の音にぞ驚かれぬる:藤原敏行」の通りであった。

・それにしても北海道でも30度越えは当たり前で、36度になっているところもある。

・鴻の庭に誰かが捨てていったとしかおもえないのだが、子猫がミャアミャアと鳴いている。

・腹が空いているんだろうと思い、連れてきてミルクでも飲まそうと思い近寄ると素早く逃げる。

・それでいながら、「おなかがすいた」と鳴いている。昨日と今日で2日間鳴いている。

・「お母さん、どこにいるの。」と鳴いている。逃げないで暮れれば、ミルクもご飯もやれるのだが。

・知人に話したら、保健所に電話を掛ければいいんだ。」と言う人と、

・「それは市役所だ。」と言う人がいる。みなさんなら、どうするだろう。知惠を貸して戴きたいのだが。

・それにしても9位まで落ちてしまった。かわいそうな、鴻さん。よろしくね。

 

・炎熱へ開きし孔雀てふ名を持つ花

 

 

 

・鮮烈な赤き命の花仙人掌

 

 

 

・立秋や花弁の欠けし百合一茎

 

 

 

・リコリスの花蕊に四香の形見かな

 

 

 

・丹念に磨く佛具や百合の花

 

 

 

・パプリカの花吹く今朝の秋の風

 

 

 

・葉隠れに南瓜の雄花大いなる

 

 

 

 ・白桔梗遠くに母の死装束

 

 

 ・足裏も老いゆきにけり白桔梗

 

 

 

・花火にも似し毒芹の花美しき

 

 

 

・毒芹の花影に寄る有情かな

 

 

 

 ・毒芹の花の花托へ秋の風

写真12枚・俳句・