・旅行3日目
・曹洞宗峨山派大本山・総持寺祖院 24枚
・加賀片山津温泉6枚
・総持寺祖院は輪島市にある曹洞宗の本山である。開基は1321年。1882年伽藍を焼失。
1910年神奈川県鶴見に移転。跡地に再建された当時を「祖院」という。「祖」とは親の意である。
・・天平の風吹き来たり春の山
・経堂にの説明板。読むと経堂の言われがよく理解できる。
・・春陰や経堂に入る一団体
・このひとつ一つの引き出しに経巻が入っている。昔は門を開けたままであったのと、これが回るので、子供たちの恰好の遊び場であったそうだ。
・・経堂は子供の遊場牡丹の芽
・この地方最大の寺院だけあって、実に立派なものである。
・・山門に入る朱の橋や花蘇芳
・・総持寺の山門くぐり紅椿
・・山門を入り落ち椿うかつに踏む
・・六地蔵の前垂れの紅落ち椿
・「峨山道」のスタート地点という。
・「火伏せの松」の言われ。
・・総持寺の祖院の甍冴返る
・・花曇心静謐座禅堂(はなくもり・こころせいひつ・ざぜんどう)
・連台に座す仏様に気を虎荒れていたが右下にある石碑は松尾芭蕉の句碑であった。
・・連台の仏の微笑若葉風
・「古池や蛙とびこむ水の音・芭蕉」の句が彫られている。「奥の細道」ではこの寺には立ち寄ってはいない。
だからこそ「古池や」の芭蕉さんのもっとも有名な句を据えたのであろう。
・・松の芽の緑際立ち芭蕉句碑
・仏殿である。工事のユンボが動いていた。
・「祖師堂」と句を作ったが「太祖堂」と曹洞宗では呼ぶのが正しいようである。
・・門固く閉ざす祖師堂山若葉
・天蓋もそれに下がる瓔珞も美しい。本金を使っているからだろうか。まばゆくさえ見える。天蓋①
・・天蓋の金の瓔珞春行けり
・天蓋②
・天蓋③
・相当に古そうな木像が大きなガラスケースの中で、白目を剥いて人間界をにらんでいる。
・この時もガイドさんの説明を上の空で聞いていた。山岡鉄舟の書と聞いたようだが確信を持てない。
どなたの書かご存知の方はお教えいただきたい。
・大きな雲版である。雲版は修行僧に食事を知らせるためのものである。
・・雲版に日月の紋春の午後
・前を行くのは総持寺に参詣をされた、善男善女である。じぃじは善男ではない。歩き疲れて脊柱管狭窄症で手術した腰が痛むのと、
おなかがすいてきているのだ。
・・総持寺を出で陰りなす桜路
・昼食は意外と豪勢で、釜飯は筍。それに蟹がついたほかに刺身、焼き魚などが着物に素足のお姉さんがお茶をついでくれた。
・・釜飯に筍と蟹能登の旅
・旅行3日目は「加賀片山津温泉に宿泊。
・明るさは残っているものの、夕暮れが迫ってきており、柴山潟が暗くなりつつある。
・・夕暮れの迫るホテルの窓に寄る
・4階の部屋の窓から、山並が正面に見える。雪の残っているのが面白い。
・・雪残る山脈の見え片山津
・写真の手前に点のように写っているのは、鳥である。何の鳥かは暗くてわからないが、みんな眠っているように見える。
・・浮き眠る鳥をり柴山潟の春
・潟の周りの山も家も、鳥の陰もみんな水面に映っている。なのに春の愁いだけは映すことはできなかった。
・・春愁は映さずに閉づ水鏡
・どんよりした空は、空もまた憂鬱なのであろうか。
・・空の欝映す水面や春の宵
>>・旅行3日目は、能登鉄道で、「能登さくら駅」⇒輪島の朝市⇒白米千枚田⇒輪島漆器工房⇒総持寺祖院⇒能登金剛・巌門⇒加賀・片山津温泉=バス走行距離焼く234km