オスプレイによる米軍輸送支援受け入れまでの経緯を知りたい
熊本大地震の救援の為に米軍が支援を申し入れ、これを日本政府が受け入れることにした、と報じられた時、私は断る理由はないのだろう、くらいにしか思わなかった。
しかし、それがオスプレイの受け入れと知って、3・11のトモダチ作戦の時と同じだと思った。
つまり災害救援に名を借りた、日米同盟の重要性の強調であり、日米同盟のさらなる強化の必要性の宣伝である。
ところが、きょう4月18日の日経新聞にはこう書かれている。
安倍首相は17日の朝にいったん「直ちに必要な状況ではない」と記者団に発言したという。
ところが、その後一転して「米国から輸送支援が可能との連絡があった。大変ありがたい」と表明したというのだ。
この発言の変化の背景には、何があったのだろうか。
菅官房長官はこう記者会見で語ったという。
「道路が寸断され、思うように(物資が)運べていない状況の中で判断した」と。
おかしくはないか。
なぜ自衛隊の輸送機では思うように運べないのか。
運搬能力が大きいといっても自衛隊機を何度も飛ばせばいいだけだ。
道路が寸断しているからオスプレイだ、というのもピンと来ない。
百歩譲ってオスプレイでなくてはならないとして、なぜわざわざ米軍のオスプレイなのか。
自衛隊もまたオスプレイを大量に導入していたはずではなかったのか。
それとも、導入を決定はしたが、まだ入手していないということか。
そして、ハタと気が付いた。
オスプレイは操縦が難しい特殊輸送機だと言われている。
事故が起きるのも操縦ミスによる場合が多いと報じられてきた。
はたして自衛隊は、オスプレイを手に入れても、安全に運転できるのか。
ひょっとして、まだ安全運転に自信がないから、米軍のオスプレイに頼らざるを得ないということか。
しかし米軍のオスプレイが事故でも起こしたら大変な事になる。
安倍首相の最初の反応は、その懸念が念頭にあったのではないのか。
疑問は次々と浮かんでくる。
オスプレイによる米軍輸送支援の申し出を、安倍政権は最終的には受け入れることにした。
その経緯を知りたい。
メディアはそれを検証して、国民に知らせるべきだ(了)