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内部被曝の恐怖【後編】「日本の医学界が被曝の影響を無視してきた理由」

2015-03-15 21:36:29 | シェアー

日刊SPA!

ttp://nikkan-spa.jp/116117

内部被曝の恐怖 【後編】日本の医学界が被曝の影響を無視してきた理由

2012.01.09 

原爆を投下された日本で、放射線被曝の研究が進まなかった理由をこう語った。

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◆原爆の長期的な影響は、米国の「軍事機密」として隠されてきた

肥田舜太郎

出征時の肥田氏。’44年に軍医となり広島陸軍病院に赴任、’45年に自らも被曝し、その後被曝者の救助にあたった


 日本の医学界は、放射線被爆の長期的な影響をずっと無視してきました。なぜそうなったかと言えば、広島・長崎に原爆が落ちてすぐ、日本が降伏して米国の軍隊が占領し、総司令官が統治を始めました。そして「米国の軍事機密」だとして、原爆の影響について研究したり論文を書いた
り、学会で論議したりすることを禁じたからです。

 その後、日米安保条約が結ばれ、米国の「核の傘」に守ってもらうために「被爆の実態は軍事機密」としておかなければならない時代がずっと続きました。ですから、日本人は広島・長崎の原爆による影響として、どんな症状が出て、何人死んだのかという長期的なデータを持たずにきたのです。

 日本政府は米国が「してはいけない」と命令したから、何もしなかった。被爆者が苦しんでいるのに、政府はまったくおかまいなしでした。そして占領軍が帰って5年後の1950年に、原子爆弾被爆者の医療に関する法律をつくり、本人が申し出た場合だけ「被爆者手帳」を発行するようになりました。

 でもこれは、年に1回無料の健康診断をするというだけのものでした。多くの人にとっては、結婚とか就職とか生命保険に入るときとか、いろいろな場面で被爆者として差別されるようになってしまった。長期被曝の影響を受けたと思われる人が、名乗り出づらい風潮ができてしまったのです。そのうち、日本人は誰も原爆の問題で騒がなくなりました。

 ソ連でも、チェルノブイリの患者を精密に調べた医師(バンダジェフスキー博士)が、「放射線の影響で心筋梗塞になりやすい」ということを論文に出しました。すると、政府の「放射線は無害」という方針に反したとして、別の冤罪で捕まって逮捕されるというような時代がありました。ソ連も核兵器を持ち続ける必要があったからです。

 福島原発の事故でも、長期的な被曝の影響が心配されます。私が広島・長崎で診てきた症状が、先々に出てくる恐れがあります。

 きちんと治療と補償が行われるためにも、「軍事機密」として調査を行わなかったかつての過ちを繰り返してはならない。私たちは政府や東電に徹底した情報公開を求めたうえで、正しい知識と効果的な対処法を身につけていかなければならないと思います。

被爆者健康ハンドブック

被爆者に対して、わかりやすく解説された「被爆者健康ハンドブック」。保険や補償の話から、長生きするための日常生活の心得に至るまで、詳しく書かれている


【肥田舜太郎】
’17年広島生まれ。医師。広島市への原爆投下により自身が被爆、その後被爆者の救援・治療にあたる。臨床体験をふまえて「原爆ぶらぶら病」と呼ばれる症状や、内部被曝、低線量被曝の影響に関する研究にも携わった。

撮影/大西史恵 取材・文/北村土龍

 

内部被曝

95歳、肥田舜太郎医師の言葉
 
 
 
 
 

内部被曝の恐怖【中編】「放射線に対抗する唯一の方法は?

2015-03-15 21:26:19 | シェアー

日刊SPA!

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内部被曝の恐怖【中編】放射能に対抗する唯一の方法は?

2012.01.08 

※内部被曝の恐怖【前編】はこちら⇒http://nikkan-spa.jp/116116

「被曝をできるだけ少なくするために、『原発からとにかく遠く逃げろ』とか『汚染されてない食べ物を食べろ』などと言われています。でも、遠くに逃げても生活できて、汚染されていない食べ物を調達できるというのはごく一部の人々です。ほとんどの人々は、放射能汚染されたこの日本で生きざるをえない状況になっています」と語るのは、広島市への原爆投下により自身も被爆した医師・肥田舜太郎氏。それでは、今後どうやって放射能から身を守ればよいのだろうか? 肥田氏に聞いた。

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◆放射線に対抗する唯一の方法は、生まれつき持っている免疫力を弱めないこと

 私は、「自分で自分の身体を守るしかない」とはっきり言います。特別な方法はありません。「放射線に対する免疫力を弱めないように、健康に生きる」という、この一点につきます。

 人間の祖先は40億年前にこの地球上に現れてから、紫外線と放射線でどんどん死んでいきました。奇形もどんどん生まれていった。しかし、長い年月を経て進化を続け、放射線に抵抗できる免疫をつくってきました。その結果、いま紫外線や放射線の影響を受けても、地球上で毎年生まれれる新生児10万人のうち、1人くらいの奇形が生まれるレベルにまで免疫を高められたんです。

 ですから、放射線に対抗する手段は、これまでの「動物としての人間の生き方」に学ぶしかない。夜更かしして夜遅くまで遊び回るなんて、せいぜいここ数十年のもの。その前は太陽とともに寝起きしていました。いちばん大事なのは「早寝早起き」です。そうしないと、先祖から引き継いできた免疫力が低下してしまいます。

 それから、食べ物の食べ方。日本人の主食はコメですが、よく噛まない人はその8割9割を便として排出してしまっています。これは、口の中で唾液中の酵素ジアスターゼとコメが十分交わらずに腸がうまく吸収できないためです。ですから「食事のときによく噛め」というのは、人間の免疫力を保持するための鉄則なんです。免疫という意味で言えば、味噌や梅干しなど、日本の伝統食品である発酵食品が放射線から守ってくれるというのも頷ける話です。

肥田舜太郎 人間は6つのことしかできません。睡眠、食事、排泄、働く、遊ぶ、セックスです。この一つ一つに、健康に生きていくための法則がある。これは広島・長崎の被爆者を長生きさせるために、被爆者と一緒に研究し、実践してきたことで得た教訓です。誰にどんな影響がでるかわからないからこそ、免疫力を保持し、健康を守って生きるしかないのです。

 多くの学者はそのことを言わない。「年間何ミリシーベルトまでなら安全です」と言うだけです。内部被曝を受けていれば、先々は安全かどうかなんて誰にもわからない。彼らは「わからない」ということを認めたくないのです。



⇒【後編】に続く http://nikkan-spa.jp/116117
日本の医学界が被曝の長期的な影響を無視してきた理由とは?

【肥田舜太郎】
’17年広島生まれ。医師。広島市への原爆投下により自身が被爆、その後被爆者の救援・治療にあたる。臨床体験をふまえて「原爆ぶらぶら病」と呼ばれる症状や、内部被曝、低線量被曝の影響に関する研究にも携わった。

撮影/大西史恵 取材・文/北村土龍

内部被曝

95歳、肥田舜太郎医師の言葉
 
 
 
 
 

内部被曝の恐怖 「何ミリシーベルト以下なら大丈夫」はウソ、外部被爆とは別!

2015-03-15 21:14:28 | ご案内

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内部被曝の恐怖「何ミリシーベルト以下なら大丈夫」はウソ

【解説:内部被曝と外部被曝】
内部被曝と外部被曝では、被曝の仕方が全く異なる。内部被曝では、透過性の低いアルファ線、ベータ線のエネルギーがほとんど体外に逃げることなく、人体に影響を与える。これに対して、外部被曝では透過性の低い放射線は届かず、主に透過性の高いガンマ線で被曝する。体内に摂取した際に危険なのはアルファ線、ベータ線を出す核種である。

◆「年間何ミリシーベルト以下だから大丈夫です」というのは大きなウソ

 放射線というのは、人間には見えません。色も臭いもない。見た目には認識できません。

肥田舜太郎

肥田舜太郎氏

 私はこれまでずっと広島・長崎で被爆した患者を診続けてきました。原爆のときは、火傷をしたり全身の粘膜から血が噴き出したり、頭髪が抜けるなどの急性症状がありましたが、今回の福島原発の場合は、長期的な「内部被曝」の影響が心配されます。

 よく年間何ミリシーベルトだとか、毎時何マイクロシーベルトまでなら大丈夫だとか言われていますが、これは外部被曝の場合のことです。内部被曝というのは外部被曝と違って、放射性物質を体内に取り込んでしまい、1日24時間ずっと被曝し続けるというものです。

 その影響は、その人の年齢や健康状態、生活態度、免疫の状態にもよりますし、その症状がいつでてくるかも、誰にもわからないことだからです。医者である私にだってわかりません。個人差があるので「必ず危険」だとも限りませんが、その人が病気になったり死んだりする可能性をアップすることだけは確かです。

 日本の政府や学者がついているいちばん大きなウソは、「(外部被曝線量が)年間何ミリシーベルトなら大丈夫です」ということ。内部被曝のことを全く考慮していません。体内に入る放射性物質は「それ以下なら大丈夫」ということはない。少しでも体内に入ったら、長期的に被曝し続ける。微量な被曝であれば大丈夫というのは間違いです。

 専門家というのは、政府の責任を隠したり、業界の利益を守ったりするために、ときに意識的にウソをつくことがあります。中には知らなくて言っている人もいますが。正確には、「今は大丈夫です。でも先々は病気になる可能性もありますし、何とも言えません」と言うべきでしょう。

 福島原発事故後の例で私が実際に報告を受けたもので言えば、多くは放射線に敏感な子どもに初期の被曝症状が現れています。

 下痢が続いて止まらない、しばらくしたら口内炎が出るとか、のどが腫れて痛いとか。多くの母親が心配していたのは子どもの鼻血です。鼻血がずっと続いて止まらない。そのうちに、両親にもそんな症状が出てくる。これは福島に限りません。私のところには、東京や神奈川、静岡などからもこういった相談が寄せられました。

 広島・長崎でも、爆心地近くにいて大量の放射線を浴びたわけではないのに、時間がたつにつれて被曝の症状が現れてくる人が数多くいました。こうした長期被曝患者に特徴的だったのは、猛烈な倦怠感があって動けなくなり、働けなくなるという症状を訴える人が多かったことです。集中力がなくなったり下痢が続いたり。本人もどうすればいいのかわからない。勤め先や家族の中でも信用されなくなり、社会的な存在価値を失ってしまう。医学的にはどこも悪くないので、医者にかかると「ノイローゼ」(当時は神経衰弱)と診断されてしまいます。私たちはこれを「原爆ぶらぶら病」と呼んでいますが、この人たちは生きていくのが本当につらかっただろうと思います。

 被曝をできるだけ少なくするために、「原発からとにかく遠く逃げろ」とか「汚染されてない食べ物を食べろ」などと言われています。でも、そんなことは誰にでもできるわけではない。

 家も仕事も地元の人間関係も放り投げて逃げられる人が、どれだけいるでしょうか。事故がおきて9か月以上経っています。これまで1日3食として800食以上、まったく汚染されていない食べ物を食べ続けている人は少ないでしょう。

 遠くに逃げても生活できて、汚染されていない食べ物を調達できるというのはごく一部の人々です。ほとんどの人々は、放射能汚染されたこの日本で生きざるをえない状況になっています。

⇒内部被曝の恐怖【中編】に続く http://nikkan-spa.jp/119088
放射線に対抗する唯一の方法とは?


【肥田舜太郎】
’17年広島生まれ。医師。広島市への原爆投下により自身が被爆、その後被爆者の救援・治療にあたる。臨床体験をふまえて「原爆ぶらぶら病」と呼ばれる症状や、内部被曝、低線量被曝の影響に関する研究にも携わった。

撮影/大西史恵 取材・文/北村土龍


 
内部被曝

95歳、肥田舜太郎医師の言葉

 
 
 
 
 
 
 
 

 


常磐道が全線開通 ソビエトなら軍が封鎖、 アメリカなら軍も撤退、 日本なら安全安心!?

2015-03-15 19:05:26 | シェアー

これはひどい!安倍首相は国連防災会議で「福島、原発」を完全無視

2015-03-15 18:09:48 | シェアー

川崎哲のブログ

http://kawasakiakira.at.webry.info/201503/article_4.html

これはひどい!安倍首相は国連防災会議で「福島、原発」を完全無視

   作成日時 : 2015/03/15 08:10  

 

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 昨日、安倍首相は第3回国連世界防災会議の開会式に出席した後、「ハイレベル・セグメント」と「ハイレベル・パートナーシップ・ダイアローグ」に出席しました。それぞれの場面での首相のステートメントは既に首相官邸のウェブサイトに上がっておりますが、


 ハイレベル・セグメントにおける安倍内閣総理大臣ステートメント
 http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2015/0314statement.html


 ハイレベル・パートナーシップ・ダイアローグにおける安倍内閣総理大臣スピーチ
 http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2015/0314speech.html

福島の問題や原発の問題に触れたのは、ハイレベル・セグメントにおいて「東日本大震災と福島第一原発事故を踏まえ、長期的視点に立って、更なる防災投資に取り組んでいます」と述べた部分だけ(ハイレベル・パートナーシップ・ダイアローグでは一言も触れていません)で、あとは福島も原発も放射能もまったく触れていませんね。

 ここで発表された日本政府の「防災協力イニシアティブ」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/gic/page3_001128.htmlからリンクされています)においても、原発事故からの教訓に関するような言葉はおろか、その臭いすら、全く感じられません。

 原子力安全の強化に取り組むとか、核施設の防護体制や、緊急時対応能力の向上に努めるとか、そういう方面での国際協力に取り組むとか、そういったことさえ言っていません。

 政府にしてみれば、原発問題はこの会議の議題ではないというような「言い訳」があるのでしょう。私はいわゆる防災問題の専門家ではありませんので、専門的見地からこの国際会議の議題がどうであるといったことの詳細に精通しているわけではありません。しかし常識的に考えて、今回仙台で防災会議を行うのは、背景に東日本大震災があったからであり、その大震災のきわめて大きな特徴が原子力災害を引き起こした点にあったことは、動くことのない基本的な現実であります。それにもかかわらず、ここまで徹底して「防災の議論から原子力の問題を排除する」ということは、私は日本政府の姿勢としてきわめて深刻な問題だと思います。まるで福島の災害がなかったかのような振る舞いです。いまだに福島県民が12万人避難生活を余儀なくされており、数千人の震災関連死のかなりの部分が原発災害に起因するものであるという現実があまりにも軽く扱われています。

 ちなみにピースボートでは、多くのNGOと協力して、国連防災世界会議に合わせて多言語ブックレット「福島 10の教訓」を刊行したほか、福島や仙台で福島原発事故の教訓を議論する市民による国際イベントを開催しています。その様子が、いろいろと報道されていますので、以下に紹介します。

2015.3.14
朝日新聞
福島の経験、世界に伝える NGOが世界会議
http://www.asahi.com/articles/DA3S11649179.html

2015.3.14
東洋経済オンライン
唖然!戦時下のヨルダンで原発建設計画
国連防災世界会議で浮かび上がる危機
http://toyokeizai.net/articles/-/63259

2015.3.15
朝日新聞
原発 なぜ途上国に輸出?
http://www.asahi.com/articles/CMTW1503140700004.html

朝日新聞
時時刻刻 福島の現状、地元から発信
(市民の国際イベントに来日した海外ゲストらのコメントが出ています)