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これはひどい!安倍首相は国連防災会議で「福島、原発」を完全無視

2015-03-15 18:09:48 | シェアー

川崎哲のブログ

http://kawasakiakira.at.webry.info/201503/article_4.html

これはひどい!安倍首相は国連防災会議で「福島、原発」を完全無視

   作成日時 : 2015/03/15 08:10  

 

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 昨日、安倍首相は第3回国連世界防災会議の開会式に出席した後、「ハイレベル・セグメント」と「ハイレベル・パートナーシップ・ダイアローグ」に出席しました。それぞれの場面での首相のステートメントは既に首相官邸のウェブサイトに上がっておりますが、


 ハイレベル・セグメントにおける安倍内閣総理大臣ステートメント
 http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2015/0314statement.html


 ハイレベル・パートナーシップ・ダイアローグにおける安倍内閣総理大臣スピーチ
 http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2015/0314speech.html

福島の問題や原発の問題に触れたのは、ハイレベル・セグメントにおいて「東日本大震災と福島第一原発事故を踏まえ、長期的視点に立って、更なる防災投資に取り組んでいます」と述べた部分だけ(ハイレベル・パートナーシップ・ダイアローグでは一言も触れていません)で、あとは福島も原発も放射能もまったく触れていませんね。

 ここで発表された日本政府の「防災協力イニシアティブ」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/ic/gic/page3_001128.htmlからリンクされています)においても、原発事故からの教訓に関するような言葉はおろか、その臭いすら、全く感じられません。

 原子力安全の強化に取り組むとか、核施設の防護体制や、緊急時対応能力の向上に努めるとか、そういう方面での国際協力に取り組むとか、そういったことさえ言っていません。

 政府にしてみれば、原発問題はこの会議の議題ではないというような「言い訳」があるのでしょう。私はいわゆる防災問題の専門家ではありませんので、専門的見地からこの国際会議の議題がどうであるといったことの詳細に精通しているわけではありません。しかし常識的に考えて、今回仙台で防災会議を行うのは、背景に東日本大震災があったからであり、その大震災のきわめて大きな特徴が原子力災害を引き起こした点にあったことは、動くことのない基本的な現実であります。それにもかかわらず、ここまで徹底して「防災の議論から原子力の問題を排除する」ということは、私は日本政府の姿勢としてきわめて深刻な問題だと思います。まるで福島の災害がなかったかのような振る舞いです。いまだに福島県民が12万人避難生活を余儀なくされており、数千人の震災関連死のかなりの部分が原発災害に起因するものであるという現実があまりにも軽く扱われています。

 ちなみにピースボートでは、多くのNGOと協力して、国連防災世界会議に合わせて多言語ブックレット「福島 10の教訓」を刊行したほか、福島や仙台で福島原発事故の教訓を議論する市民による国際イベントを開催しています。その様子が、いろいろと報道されていますので、以下に紹介します。

2015.3.14
朝日新聞
福島の経験、世界に伝える NGOが世界会議
http://www.asahi.com/articles/DA3S11649179.html

2015.3.14
東洋経済オンライン
唖然!戦時下のヨルダンで原発建設計画
国連防災世界会議で浮かび上がる危機
http://toyokeizai.net/articles/-/63259

2015.3.15
朝日新聞
原発 なぜ途上国に輸出?
http://www.asahi.com/articles/CMTW1503140700004.html

朝日新聞
時時刻刻 福島の現状、地元から発信
(市民の国際イベントに来日した海外ゲストらのコメントが出ています)

 

 

 

 


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