異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

ネトウヨも真っ青のトンデモ発言…衆院選候補者“極右ヘイト”ランキング(前編)

2014-12-08 14:51:33 | シェアー

LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見http://lite-ra.com/2014/12/post-688.htmlより転載

衆院選特別企画

ネトウヨも真っ青のトンデモ発言…衆院選候補者“極右ヘイト”ランキング(前編)

2014.12.08
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総務省トップページより


 中盤に突入した14年衆院選。本サイトが先日公開した「衆院選候補者“女性の敵”ランキング」には「反吐が出る」「めまいがする」などの声が多数寄せられた。だが、くだんのセンセイたちの差別意識は“女性”に対するものだけではない。民族差別煽動、歴史の修正、戦争賛美……ニコニコしながら有権者に手を振る彼らの心の裡は、そんな危険な思想に溢れているのだ。

 しかも、在特会などの排外主義デモを繰り返す市民団体との関係が疑われる候補者も少なくない。ヘイトスピーチが国際問題になっている昨今、日本の立法・行政を委託される国会議員の本性を国民は見抜かなければならないだろう。というわけで、衆院選に出馬している“極右ヘイト”候補者をランキングにしてみた。下位から順に発表していこう。


ヘイト批判に“国連にチンコロしたのは朝鮮系団体”とネトウヨ丸出しのルーキー
★第15位 山田賢司(自民党/兵庫7区)

 安倍チルドレンとして前回衆院選で初当選した山田賢司氏。その名を一躍有名にしたのは自民党のヘイトスピーチ対策等に関する検討PT初会合での発言だ。既報のとおり、「国連に“チンコロ”しているのはどんな団体か。ネットで調べると、ほとんどが朝鮮総連など朝鮮系の団体だ」「人権をうたう団体は、日本をおとしめるために人権団体と言っているだけ」などという陰謀論をおしげもなく披露。まさに“ネットde真実”というやつだが、会合での様子を収めたYouTube上の動画を見ると、他にもドヤ顔でこんな発言をしていたことが分かる。

「右翼車両よりもむしろ左翼のほうがうるさい。取り締まりや、排除をすべきではないか。不法占拠もあわせて、なぜこのまま放置しているのか、対処していただけるのか」
「左翼は言うと、やっぱりうるさいから、ちょっと押さえ気味に言おうということなのか」

 もはや“ネトウヨ的”というより完全にネトウヨである。だが、それもそのはず。今年11月23日には「~検証~いわゆる従軍慰安婦展in西宮」なるイベントで山田氏の講演会が予定されていたことが、主催団体「凛風やまと・獅子の会」のブログ上で確認できる。実はこの団体、在特会の元大阪支部長と言われる人物を中心に活動する「行動する保守」系の団体。つまり、山田氏はヘイト勢力とズブズブの関係だったというわけである。ヘイトスピーチ法規制検討PTにこのような人物を参加させている自民党ってなんなのか。新人なので15位にとどめておいたが、思想や発言のヘイト度だけをとると、かなり上位に入るはず。まさに怪物ルーキーの登場である。


自分の主張に反対する国民に「日本人やめますか」と恫喝する元警察庁長官の息子
★14位 城内実(自民党/静岡7区)

 以前から安倍首相のおぼえがめでたく、第二次安倍内閣では外務副大臣を務めた城内実氏。警察庁長官だった父・康光氏ともに、日本最大の右翼団体「日本会議」と深く関わりを持っており、ゴリゴリの宗教保守としても有名だが、彼をランク入りさせたのはなんといってもその物言いのトンデモぶりである。

たとえば、13年12月に、「『秘密』の定義が十分明確ではない」として特定秘密保護法案を批判した国連人権部門のリーダー・ピレイ氏に対し、「場合によっては謝罪や罷免(要求)、分担金の凍結ぐらいやってもいい」と発言したことを覚えている人も多いだろう。

 城内氏といえば、かつて人権擁護法案や人権侵害救済法案批判の急先鋒だったことでも知られるが、日本会議の機関誌である「日本の息吹」では「人権擁護法案通しますか、それとも日本人やめますか」と書いている(08年4月号)。自分の主張に反対する国民に向かって日本人をやめろ!と恫喝するとは、とても国会議員の発言とは思えない。

 また、城内氏は毎日新聞のインタビューで「(靖国神社の代わりに)無宗教の新たな国立追悼施設を創る案はどうですか」と問われ、こんな回答をして周囲を唖然とさせたこともある。

「霊にも民主主義があって、亡くなった方(靖国の祭神)一人ひとりに確認したら、全員反対すると思いますよ。見えないものに守られ、動かされている感覚こそ、霊性なんです」(14年6月13日付) 

 もっとも、この城内氏、ネトウヨにはイマイチ受けがよくない。バンクーバー五輪女子フィギュアスケートを視聴した際、自身のブログで「私は日本をこよなく愛する者であるが、韓国のキム・ヨナ選手がどうみてもだんとつであった。悔しいがとなりの韓国にわが日本は完敗した。」と書いたことで、ネトウヨたちがコメント欄に殺到。炎上したこともあった。他にも城内氏のブログは、内容もさることながら、とにかくひとこと言いたくなる文体。ネトウヨに嫌われるネトウヨ政治家ってちょっと救いがないかもしれない 


ヘイト勢力だけでなく統一教会も…テレビ局に圧力”の実行犯は極右人脈のデパート
★第13位 萩生田光一(自民党/東京24区)

 先日は“自民党に批判的な報道をするな”という脅しともとれる通達を在京テレビキー局へ送付して、大顰蹙を買った自民党副幹事長の萩生田光一氏。そんな萩生田氏にもヘイト勢力との関係が浮上している 

 村田春樹という、国政選挙にもたびたび出馬する極右政治団体「維新政党・新風」と深く関係を持つ人物がいる。彼が「東京代表」を務める「外国人参政権に反対する会・全国協議会」は、今から約10年前に誕生した市民団体で、在特会と共同してヘイトデモや集会などを頻繁に繰り返していた。14年現在、同会は活動を縮小しているが、在特会のHPには今でも「協賛団体」として名が連ねられている。


 そんな「外国人参政権に反対する会」のHPを見ると、「当会主催集会に出演(もしくはメッセージを)頂いた国会議員・地方議員リスト」というページがある。実はそのリストのなかに、稲田朋美氏(福井1区)、衛藤晟一参議院議員らと並んで、萩生田氏の名前が載っているのだ。

 萩生田氏は他にも、神道系極右団体・神社本庁直轄の「神道政治連盟国会議員懇談会」、「日本会議国会議員懇談会」、「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」幹事長代行、超党派保守議員組織「創生『日本』」と、ほとんどの右翼系組織とつながっている。

 だが、萩生田氏が一番問題なのは、統一教会との関係だろう。今年の10月に統一教会多摩文京区が主催した「祝福原理大復興会」なるイベントに、萩生田氏が来賓として出席していたと「週刊朝日」に報じられたのだ。入手した同集会の資料のなかに、萩生田候補の名前が記載されていたという(14年12月05日号)。

 ちなみに、統一協会系の団体「世界平和連合」は反共右翼的組織で、集団的自衛権の行使容認を求めるなど、安倍政権の政策や方針と近く、実際に安倍首相やその周辺とのつながりを指摘する声が後を絶たない。今後も注視せねばならないだろう。


教育界を支配する歴史修正主義者の急先鋒!しかもあのワールドメイトから巨額献金
★第12位 下村博文(自民党/東京11区)

 安倍首相の盟友であり、文部科学大臣を務めた下村博文氏も、「神道政治連盟国会議員懇談会」をはじめ、「日本会議」や、「創生『日本』」に関わる極右議員だ。ここに「親学推進議員連盟」事務局長という役職もついてくるので、さしずめ麻雀に喩えれば、メンタンピンにドラ1で満貫である。

 さて、下村氏といえば、「日本教育再生機構」との関係を筆頭に、歴史修正主義的な言動を繰り返してきたことで有名だが、大学業界や学習塾業界とのパイプも太い。そもそも下村氏は塾経営者から政界入りを果たしており、広く業界から多額の政治献金をもらっていることを認めている(「サンデー毎日」07年2月4日)。「しんぶん赤旗」によれば、塾業界からの献金額は05年から11年までで総額1289万にのぼったという。

 また、つい先日も、下村が代表を務める自民党の支部が、文科省の補助金を受けた2つの学校法人から、13年に計10万8千円の献金を受けていたことが判明した。政治資金規正法により禁止されている行為だったが、下村氏は、各学校法人の代表による個人献金であったとし、「詳しくチェックしていなかった」と会見で弁明している。他、興味深いところでは、奇天烈なCMで話題の学習塾「みすず学苑」などを経営する神道系宗教法人「ワールドメイト」からも、09年だけで300万円の寄付を受け取っている(「週刊金曜日」13年2月8日)。

 まさか新興宗教の意を受けて動いているという事はないだろうが、“女性の敵”ランキングでもお伝えした通り、下村文科相はかなりのオカルト好き。放置していたらそのうち、オカルト教育をはじめかねないかもしれない。

ネオナチ、ヘイト団体と関係するも実は権力に取り入るための営業右翼との疑惑が
★第11位 高市早苗(自民党/奈良2区)

 第二次安倍改造内閣の総務相・高市早苗氏。国家社会主義日本労働者党というネオナチ団体の代表とツーショット写真を撮っていたのは、本サイトでも既報のとおりだ。“日本でネオナチ”といってもピンとこないかもしれないが、同党のHPを3分も覗けば、読者諸賢も“マジもん”であることが分かるだろう──「民族浄化を推進せよ!」「優生学に基づく人種改良を目指す」などと主張する正真正銘の激ヤバ政治団体だ。

 しかも高市氏は、“ナチスに選挙の方法を学ぼう!”と指南する『ヒトラー選挙戦略』という国際感覚の皆無の“発禁本”に推薦文を寄せていたことが分かっている。これは、当時自民党の東京都支部連合事務局広報部長だった人物による著書だが、内容は「説得できない有権者は抹殺するべきです」などという選挙制度を否定しかねないものだった。

 また、山谷えり子参議院議員との親密な関係が追及され話題になった “マスキクン”こと在特会元関西支部長・増木重夫氏が設立した「教育再生・地方議員百人と市民の会」(百人の会)のHP上にも、「顧問」として高市氏の名前が掲載されていた(現在は削除)。

 これらの証拠を組み合わせると、現在の高市氏は危険思想を持つ“極右ネオナチヘイト議員”としかいいようがない。にもかかわらず、彼女が11位にとどまっているのは、山谷や稲田氏とちがって、“にわか”感があるからだ。自由党、新進党にいたときはそう右翼的という感じでもなかったし、右派論壇誌などでの発言を追っていくと、むしろ、自民党で力を伸ばし、安倍首相をはじめとする有力者に取り入るために、右傾化を強めていった印象さえ受ける。

 高市氏は「諸君」06年2月号の稲田氏、山谷との座談会(司会・細川珠生氏)で、夫・山本拓氏(北陸信越ブロック比例)との関係をこんなふうにを語っている

〈稲田 (夫の山本拓とは)いまはもう仲いいんだよね?
 高市 うん、ラブラブ(笑)。でもね、あの人、えらい親中派。
 稲田 そういえば、靖国問題でも「A級戦犯が合祀してあるところに行くべきじゃない」と仰っていたような(笑)
 高市 だからこの前も、朝早く蹴り起こして、「一緒に靖国にお参りに行こう」って誘いました。国立追悼施設建設反対運動に巻き込もうと画策しましたが、「夫婦でも政策は別」と、彼は涙目になっていましたね。
 細川 あら、ラブラブだったんじゃないですか?
 高市 つい、ホンネが……(笑)。だって、結婚一周年旅行の計画を立てようとしたら、主人は「中国へ行こう」って。七月にも無理矢理中国に連れて行かれて、私が盧溝橋記念館で「ここで先に発砲したのは日本じゃなくて中国なのよ」って、さんざんケチつけたから懲りたと思ったのに……。〉

 こういうゆるい会話を読むと、高市候補にとって右翼的姿勢はただの営業ツールではないか、という疑いがどんどん濃厚になってくるのだ。

 だが、営業右翼だからといって、罪がないわけではない。むしろ、彼女の出世のために日本はどんどん危険な方向に引っ張っていかれているわけで、ある意味、本気の右翼よりタチが悪いかもしれない。

マル禁“強姦防衛論”のネトウヨの神が示した決意「公明党を引き剥がすっこと」!?
★殿堂入り 西村眞悟(次世代の党/大阪16区)

 ここでおまけとして、あまりにレベルが高すぎてランキング外、つまり“極右ヘイト殿堂入り”を果たした立候補者を紹介したい。他でもない“ネトウヨの神”こと西村眞悟センセイだ。
 
 西村センセイと言えば、小渕内閣のとき、防衛政務次官を半月で辞任するきっかけとなった「週刊プレイボーイ」(99年11月2日号)の「強姦インタビュー」があまりにも有名だ。 「集団的自衛権は『強姦されている女を男が助ける』という原理ですわ」とか、政治家としてのライフワークは「国軍の創設」とした上で「『大東亜共栄圏、八紘一宇を地球にひろげる』や」とか、尖閣諸島の問題について「ま、外交で解決できんかったら、オレのところ、防衛庁でやるけど(笑)」とか、「柔らかい乗り物(女)には乗れませんけど、カタイ乗り物には乗り放題ですわ(一同爆笑)」など(すべて原文ママ)、とにかくヤバすぎる言動が満載である。

 辞任後も、日本維新の会時代の13年、橋下徹の「従軍慰安婦」発言に関連して「日本には韓国人の売春婦がうようよいる」と発言。依然として女性や外国人へのリアルヘイターであることを誇示した。なお、前述した在特会協賛団体「外国人参政権に反対する会」の“出演・メッセージリスト”にも当然のように名前が入っている。

 また、怪物ルーキーこと山田賢司氏(兵庫7区)の項目で説明した元在特会関係者らが関与する「凛風やまと・獅子の会」主催の「〜検証〜いわゆる従軍慰安婦展」にも、西村センセイは、同じく次世代の党の中山成彬氏(九州ブロック比例)とともに、プログラムの「後援」として、堂々と名を連ねていた。

 今回、次世代の党から出馬した動機について、西村氏は以下のように語っている。

「次世代の党の平沼赳夫代表と我々は、この本来の日本を取り戻す為の最大の障害は与党内に公明党がへばりついていることであるとみた。それ故、我々のこの総選挙における大義実現の為の具体的使命は、自民党から公明党を引き剥がすっことである!」(西村眞悟公式サイトより/12月7日閲覧)

 いやはや、意気込みが伝わってくるではないか。特に「自民党から公明党を引き剥がすっことである!」(原文ママ)とは……威勢よすぎるっことである! 勢いあまって転ばなっければよいが!

………………………………………………………………………………

 と、“極右ヘイト候補者ランキング”15位〜11位+殿堂入り1名を駆け足で紹介してきたが、字数の関係上、今回はここまで。10位から5位までを発表する次回はもっと驚愕のヘイター候補者たちが続々と登場する。おびえずひるまず、読んでいただきたい。
(梶田陽介)

 


【衆院選】候補者“女性の敵”ランキング ~「女に参政権与えたのが失敗」差別発言連発!

2014-12-08 14:26:23 | シェアー

LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見http://lite-ra.com/2014/12/post-683.htmlより転載

衆院選特別企画

「女に参政権与えたのが失敗」差別発言連発!衆院選候補者“女性の敵”ランキング

2014.12.06
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トンデモ発言が続々で目ん玉飛び出るゾ!(政府公報オンライン「女性の活躍促進」より)


 投票日まで一週間に迫った衆議院選挙だが、各党がこぞって掲げているのが“女性のための政策”。しかし、その実態はなんともお粗末なものだ。たとえば、「女性の輝く社会を」というスローガンを掲げた安倍晋三首相だが、先の内閣でその目玉として大臣、党役員に起用した山谷えり子、高市早苗、有村治子、稲田朋美らが女性の活躍の足を引っ張る“反女性”思想の持ち主だったことを本サイトが指摘。大きな反響を呼んだ

 だが、女性大臣に限らず、女性の活躍など露ほども考えていない議員はわんさといる。そこで今回は、衆院選に出馬する議員から“反女性”候補者をピックアップし、ベスト7を発表したい。


税金投入してまで母親は無理に働かなくていい”…文部科学大臣のトンデモ教育理論 
★1位 下村博文(自民党/東京11区)

 先の内閣では文部科学大臣を務め、その知名度から当選は確実とみられる下村氏だが、大臣就任時には「EM菌」「ナノ純銀除染」などというトンデモ科学の信奉者としてネット上で「文部擬似科学大臣」と揶揄されたことも記憶に新しい。だが、下村氏のトンデモぶりの最たるものは、「親学」への思い入れだろう。

 親学というのは、前回も説明したとおり、「児童の2次障害は幼児期の愛着の形成に起因する」という教育理論のこと。“子どもを産んだら母親が傍にいて育てないと発達障害になる。だから仕事をせずに家にいろ”という科学的にはなんの根拠もない理論を振りかざしており、「障がい者への差別思想」として批判を受けている。で、下村氏はこの親学の熱心な“信者”で、親学推進議員連盟の事務局長まで務めているほど。

 そして2012年5月のブログ(現在は削除済み)では、〈そもそも発達障害にならないためには、赤ちゃんの時からテレビを見せ続けないことや、これまでの伝統的育児をすることだが、今の若い親はそういう方法を知らないし教えられていない〉と展開。批判コメントが殺到して大炎上した。

 このように女性を家庭に縛り付ける思想の持ち主ゆえ、06年には「(特にゼロ歳児保育に)税金投入するなら、(母親は)無理に働かなくても、家庭でしっかり子育てをやってもらえるようにシフトしていくことが望ましい」(自民党東京議連の勉強会にて)と発言したことも。自民党が待機児童ゼロを達成できない裏には、こうしたマニフェストには書かない“本音”をもっている人物が数多くいることを忘れてはいけない。ちなみに、安倍晋三はこの親学推進議員連盟の会長である。


女に参政権を与えたのが最大の失敗」…失言では済まない女性差別主義者
★2位 麻生太郎(自民党/福岡8区)

「夜、日比谷公園で女が一人で歩いている。考えられない。しかもそこそこの顔をしているやつでも襲われない。この国はやたら治安が良いんだ」(06年、講演会にて)

 ……こんな発言の後ものうのうと政治家でいられるのが不思議だが、今回の選挙も当選確実の麻生氏。しかし、失言大王の麻生には、まだまだ問題発言が盛りだくさん。09年には国会で「私は43で結婚してちゃんと子どもが2人いましたから、一応最低限の義務は果たしたことになるのかもしれない」と、“子どもは2人産むのが義務”と発言。その後撤回したが、「女性は子どもを産む機械」(柳澤伯夫)同様、女は子を産んで当然だと考えていることがありありとわかる。それでも、もっとも麻生氏の率直な気持ちが表れているのは、83年の高知県議選の応援演説でぶっ放した、このひと言だろう。

「東京で美濃部革新都政が誕生したのは婦人が美濃部スマイルに投票したのであって、婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」

 だったら「女は俺に投票するな」くらいは宣言してほしいものだ。


蓮舫に「帰化したキャンペーンガール」と攻撃!ネトウヨ脳を支える“3歳児神話”
★3位 平沼赳夫(次世代の党/岡山3区)

 マニフェストまでもがネトウヨ脳でできあがっている次世代の党で党首を務めるのが、ご存じ平沼氏。もちろん、子育て問題についても、今年10月の衆議院本会議で「子どもを産んですぐ保育所に預けて働きに出るというのは、社会に子どもを育ててもらうわけで、そうなると家庭の機能は低下し、乳幼児にとって由々しき問題だ。3歳までは母親との十分なスキンシップが極めて大切である」と発言するなど、厚生労働省も「合理的な根拠は認められない」としている“3歳児神話”を論拠にもち出している。さすがは党の政策に「子育て主婦軽視につながる男女共同参画施策をやめます」と明言するだけはある。

 だが、平沼氏が本領を発揮するのは、麻生氏と同じように失言ジャンルである。民主党の蓮舫を「元々日本人じゃない。キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」と言った際は、「人種差別&女性の職業蔑視だ」と大批判を浴びた。排外主義者に共通する女性への差別意識を考えると、納得の失言といえるだろう。


男女平等は反道徳の妄想」…おっさん保守の本音を代弁して媚をうる女性議員
★4位 杉田水脈(次世代の党/兵庫6区)

 ここまで大物議員がつづいたが、発言の過激度ではナンバー1ともいえるのが、次世代の党で女性局長を務める杉田氏。今年10月、国会で「男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です」とおっさん保守が言いたくても言えない本音を代弁し、女尊男卑を訴えるネトウヨたちから歓喜の拍手を受けたのが、「週刊プレイボーイ」(集英社)でのインタビューでは、日本に男女差別は「ない」と断言。「あるとすれば、それは日本の伝統のなかで培われた男性としての役割、女性としての役割の違いでしょう」「(基本的人権が守られている上に)そこにさらに女性の権利、子供の権利を言い募ると、それは特権と化してしまう」と、絶句するほどの前近代的主張を繰り広げている。要は、女は黙って家事・育児に精を出せと言いたいのだろうが、労働市場の不安定化で夫の稼ぎだけでは一家が賄えない状況や子どもの貧困化といった社会状況を、この人は政治家なのに何も知らないらしい。

 もう紹介するのもばかばかしいのだが、ついでにこんなことも杉田氏は言っている。

「男らしさの否定が、家庭内暴力や草食系男子を産みだしています。男らしさのひとつに、自分より弱い者には暴力を振るわないというものがあります。しかし、今は平気で女性に手を上げる。それは、男らしさをきちんと教えてこなかったから。それで離婚が増えて、少子化が加速しています」

 少子化対策は男らしさ教育から、ってか。「反道徳の妄想」という言葉、そっくりそのままお返しします!

テレビ局に圧力も! 夜間、休日保育を阻止するのが保守の使命と言い張る勘違い男
★5位 萩生田光一(自民党/東京24区)

 総裁特別補佐を務め、先日、民放テレビ局に選挙中の報道に“圧力”をかけた張本人でもある萩生田氏。「週刊ポスト」(小学館)の選挙予測では厳しい結果が出ているが、こちらも下村氏同様、伝統的な子育てを推奨する“女性縛り付け”タイプの考え方をもっている。しかも、それを隠そうとする気配すらないのでタチが悪い。

 たとえば、今年8月に読売新聞のインタビューで、「首相が「夜間、休日の保育園の充実」といった翌日に、われわれは「保守政党たる自民党が夜間や休日の保育園を充実することが、本当に子育て世代の応援か」と首相に苦言を呈しましたよ。首相は建設的な意見にはきちんと耳を傾ける方ですからね」とドヤ感たっぷりに発言。子育てと仕事を両立する女性たちが、いかに残業と休日出勤という大きな壁で苦しんでいるかは、想像すればかんたんにわかること。その救済策さえこうしてひねり潰そうとしているのだ。それでよく「女性の活用」などと言ったものである。

 さらに、極右団体・日本会議に寄せたメッセージでは〈「行き過ぎたジェンダーフリー教育、過激な性教育」対策では日本会議の識者の先生方の後押しもいただき、党内でも問題を喚起し、ジェンダーの暴走をくい止め、正しい男女共同参画社会へと路線を変更する事ができました〉と、これまた誇らしげに報告。そして、萩生田氏のような活動の結果、正しい性教育を受けられず、知識がないために望まない妊娠と性病を患う少女が増えているのが現状である。その功罪は大きい。


正妻の子と愛人の子を同じ扱いにしていいのか”…婚外子差別の元凶
★6位 西川京子(自民党/九州ブロック比例代表候補)

 過去には文部科学副大臣を務めた西川氏。いわゆるジェンダーフリーバッシングの一味だが、なかでも目を疑う発言を行っているのは、婚外子相続差別撤廃の民法改正について。「週刊金曜日」13年12月13日号によれば、西川氏は〈法務部会に乗り込み「日本の結婚制度の意味がなくなる」と猛反対〉。西川氏が出席した自民党の勉強会では「正妻の子と愛人の子を同じ扱いにしていいのか」という声が挙がったという(「共同通信」13年10月24日)。

 こんな差別的な言葉が政治の場で飛び交っていること自体がどうかしていると思うが、西川氏の底が知れるのは、民法改正採決の場での態度だ。内閣の一員なのに本会議での採決で起立しなかったことを野党に追及されると、「決して反対するものではない。賛成した。いろいろなことを考えていて立つのを失念したということ」と言ってのけたのだ。この二枚舌、いかにも政治家らしい。


介護は女の仕事!?「女性の活用」謳う維新の党の本心を暴露する女性局長
★7位 三木圭恵(維新の党/兵庫5区) 

 日本維新の会時代は女性局長を務めた三木氏。今年5月に『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ系)に出演した際には、「安倍首相が”女性の活用”って言ってますが、あの言葉が、女性をすごいモノみたいに扱ってるようにしてて私は嫌なんです」とツッコんだものの、「維新の会も政策のひとつに女性の活用を謳っているのに?」とブーメランが返ってくる失態を演じた。だが、それもそのはずで、三木氏自身のHPを見てみると“愛国心や道徳心の育成”“日教組によりズタズタにされた学校教育の再生に向け教育改革を推進”“夫婦別姓は家族の崩壊に油を注ぐ”という文言が並ぶ、たんなる保守。

 実際、女性局長としての挨拶文では〈「女性が生き生きと社会で働き、素晴らしい能力を発揮し、子育てにも介護にも、積極的に笑顔で取り組める」ことを目標〉と、子育てのみならず介護まで女の仕事だと決めつけている。前述の杉田氏同様、女性局長というポジションを与えられるには、男の本心をくすぐるしかないのだろうか……。

辻元清美に「乳デカイなぁ」品性のカケラもないネトウヨの神
●番外 西村眞悟(次世代の党/大阪16区)

「核とは『抑止力』なんですよ。強姦してもなんにも罰せられんのやったら、オレらみんな強姦魔になってるやん」
「だからボク、社民党の(集団的自衛権に反対を唱える)女性議員に言うてやった。『オマエが強姦されとってもオレは絶対に救ったらんぞ』と」
「例えば、集団的自衛権は『強姦されてる女を男が助ける』という原理ですわ。同じように言えば、征服とは『その国の男を排除し、征服した国の女を強姦し、自分の子供を生ませる』ということです。逆に、国防とは『我々の愛すべき大和撫子が他国の男に強姦されることを防ぐこと』…」(「週刊プレイボーイ」99年11月2日号))

 ……引用しているだけで悪寒が走るおぞましい発言の数々。ほかにも審議の席で「日本の防衛はコンドームしてやっとるようなもんで、ナマでやっとるのと違う」と述べたとか、辻元清美に「乳デカイなぁ」とか女性記者に「パンツ見えてるで」と言ったとか(「サンデー毎日」99年11月7日)、まさしくゲスの極み。発言レベルではダントツの1位だが、今や“ネトウヨの神”と呼ばれる西村氏は存在そのものがネタと化していて、まともに順位付けするのもばかばかしい。ここは番外として“セクハラ王者”の称号を捧げたい。

………………………………………………………………………………

 とまあ、出るわ出るわ、差別発言の数々……。しかし、もちろんこれらがすべてではない。前回もお伝えした稲田朋美(自民党/福井1区)は、「保育所増設の政策などをみていると、『ホントに母乳を飲んでいる赤ちゃんを預けてまで働きたいと思っているかな』と疑問に思います」(「諸君!」06年2月号)と無神経なワーキングマザー批判が目立つし、これまた前回にも紹介した高市早苗(自民党/奈良2区)も「男性に一歩譲ることに快感を覚えることだってわれわれ女性にはあるんですよ」(「諸君!」02年3月号)などと勝手に女を代表して差別を再生産しかねない発言を行っている。

 そして、真打ちは、次世代の党最高顧問である石原慎太郎(東京ブロック比例代表候補)である。「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババアなんだそうだ。女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪ですって」発言を筆頭に、「(ゲイは)怖くて、気持ち悪くて」「(男女平等条例は)いいかげんにしてくれよ」「(田中真紀子は)更年期じゃないの」「劣性遺伝だよ。あれは」などなどと、女性のみならず性的マイノリティに対しても許されない差別発言を連発。石原、稲田、高市の三人にはぜひ殿堂入りの称号を与えたいところだ。

 それにしても、こうやって過去の発言をチェックしていると、でてくるのはどうしてこんな人たちが政治家をやっていられるのだろうか……というため息のみ。脱力しつつ、来たるべき衆院選では、正しいジャッジが下ることを祈りたい。
(水井多賀子)

 


【衆院選】嫌だよ!徴兵制って、戦争なんて ~集団的自衛権は重要な争点(選挙に行こう)

2014-12-08 12:13:31 | シェアー

みんなの衆院選

重要な争点の一つであるはずの集団的自衛権。
 
けれど自民党はアベノミクス、経済問題を前面に押し出し、
選挙期間中は集団的自衛権の発言をトーンダウンさせています。
  
12月14日、選挙に行こう。
大切な人との、大切な時間を守るために。
  
こっそり報道される重要なニュースを、見落とさないで。
  
  
アメリカでは、軍隊に入ると
奨学金の返済が免除される制度があるそう。
   
日本でも、「返済困難なら防衛省にインターンシップ」を検討?!
http://bit.ly/12R423U
   
集団的自衛権の先にあるのは「戦死」?!
http://bit.ly/1u2lrNf
   
現憲法でも徴兵できちゃう?!石破幹事長がTVで発言?!
http://bit.ly/12R4jDP
  
中学生の個人情報を集めて、陸自養成学校へ案内状!
http://bit.ly/1u2ldFT
   
弁護士さんが答える、集団的自衛権Q&A
http://bit.ly/12R4vmy
  
こえ部のみなさんが、声を投稿してくれました。
迫真の熱い演技ありがとうございます。
http://bit.ly/1u2mqgo
   
あいりさん、乙女さん、ステキな声をありがとうございます☆

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投稿者「みんなの衆院選」 @vote_syuinsen


【衆院選】ダメよ~ダメダメ作戦

2014-12-08 02:42:28 | 紹介

 
いよいよ九州は、宮崎でも始まりました、FB九条の会の仲間のファシスト安倍を追い詰める作戦が、宮崎では、投票前日まで
毎日、市内の中心部に出没するそうです。
 もし、宮崎の方がご覧になりましたら是非とも声をかけて下さい、無論 参加も大歓迎です。
 また、他の地域の皆さんも如何ですか?日本全国にファシスト安倍は、ダメよダメダメの大旋風を巻き起こしませんか、市民の
民衆の力を見せつ けませんか、

スタンディングの元祖新宿に続き越谷・宮崎。。。さてさて次は、何処の現れますか・・・・・・