今日の最高気温は15℃、幾分か春の足音が聞こえはじめた。山道での路面凍結に神経質になりながら、フクジュソウ(福寿草)の小さな群れを訪ねてみた。朝の時間帯であったが、開きじめた花が陽射しを浴びて特徴的な輝きを放っていた。
落ち葉などによって枯れ一色に見えるなかで、花と葉を開きはじめた姿が視界に入ったとき、今年も出会えたかと思いながら望遠レンズを向けてシャッターボタンを数十回も押した。季語において福寿草は冬の花とされているが、このものはわたくしにとって春告草(はるつげぐさ)である。
今日の最高気温は15℃、幾分か春の足音が聞こえはじめた。山道での路面凍結に神経質になりながら、フクジュソウ(福寿草)の小さな群れを訪ねてみた。朝の時間帯であったが、開きじめた花が陽射しを浴びて特徴的な輝きを放っていた。
落ち葉などによって枯れ一色に見えるなかで、花と葉を開きはじめた姿が視界に入ったとき、今年も出会えたかと思いながら望遠レンズを向けてシャッターボタンを数十回も押した。季語において福寿草は冬の花とされているが、このものはわたくしにとって春告草(はるつげぐさ)である。
富士山と槍ヶ岳はどの方向から望んでも同定に迷うことがない高峯である
飛行機雲は穂高連峰方向から伸びはじめた
何年経っても忘れない場面がある。アップした画像は上信越自動車道・佐久平パーキング・エリア(PA)で遭遇した夕焼けの景色である。同PAは飛騨山脈(北アルプス)の優れた展望台だ。群馬県側から碓氷峠をトンネルで通過するときの緊張感から解放されたとき、このPAで眺める北アルプスはわたくしたにとって緊張を緩和させる絶景であった。PAでの眺めについては、既に記事としてアップしている。
今回は、RAWデータ方式で撮り保存しているものの再現像版を再投稿する。このときは槍ヶ岳を中心するシルエットと夕陽で輝く飛行機雲が印象的であった。
*****
2011年11月下旬、17時頃
歩きながらふと空を見上げたとき、うろこ雲が浮かんでいることに気付いた。うろこ雲はその範囲が次第に広がり、横波と縦波のように配列した。そして、その配列は夕日に染まった。美しい自然の恵みに深く感謝したい気持ちを抱きながら、わたくしは視点を離れ目的地に向かった。
*****
うろこ雲(正式名は巻積雲)は、高度5000メートル以上にできる上層雲である。この雲は変化が激しいのでランダムに広がることが多い。このように波状に配列することは稀れである。
15日17時頃、桐生市にて。
今月の満月(望)は12日22時53分であった。プップした画像はその時刻に撮ったものである。真冬での望らしく、その輝きは当方にとって数分間以上直視すると短時間ながらも残像が残るほど眩しかった。同日正午での月齢13.6。月の出(群馬)17時であったが、視点での月の出は18時であった。
真上から太陽光を浴びているので、月面での凹凸(クレーターなど)は目立たない。
ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ISO感度 200、1/1600秒、絞りF値 9、望遠 320 mm(トリミング)、RAW → JPEG変換
比較のために、望のときから4時間前に撮影した画像を加えた。
ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ISO感度 200、1/320秒、絞りF値 9、望遠 320 mm(トリミング)、RAW → JPEG変換
*******
望のときは全く雲が浮かんでいない状態であった。しかし、月の出(18時頃)の時間帯において、月が昇る位置は幾つかの雲のかたまり(積雲)で覆われていた。結果として、5時間後に望となる明るさを反映した濃い彩りの月光彩雲が現れた。
先月でのときのように、ムーンピラー(月光柱)が現れることを期待したが....
さすがは満月である。雲に妨げられることなく、その姿をみせた。彩雲に露出を合わせたので、月面に対して露出オーバーとなっている。
今週は連続して月にレンズを向けている。今夜もデフォルメ化されたような月が昇りはじめた。
***
12日、桐生市にて。
近くの山から月が昇る。これは山の街に住んでいる人々にとってごく日常的な自然現象である。しかし、ときには月を主役として一期一会と思いたくなる場面に人々は遭遇する。昨日は17時頃に今夜(22時53分)に「望(満月)」となる月が山頂付近から昇った。ちなみに、日の入り(群馬)は17時20分過ぎであった。
ほぼ真円に近い月が夕日に染まる山並みから現れた、あたかも、「能」において「シテ」が登場する場面を想わせるかのように。
まだ暗くなっていない青空と夕日に染まる山肌とのコントラストを反映して、月の輝きは際立っていた。
この場面では、夕日に染まった雲の列が月の位置方向に流れていた。「ほぼ満月での月面 +青空 +夕焼け色の山肌」のセットに赤い雲が加わることを期待したが、雲は望遠での画角に入る前につぎつぎと消えた。
そのことを残念と思っていたとき、2羽のタカ科の鳥が月の位置付近で悠々と旋回しはじめた。
月面と鳥 その二羽は互いに後を追うかのように月面を横切った。このときの感想はと聞かれるならば、「捨てる神あれば拾う神あり」と答えるつもりだ。
夕日を浴びているからだろうか、鳥の腹部などはかなり赤味を帯びていた。
この鳥を「トビ」と推定してみた。望遠320 mmで撮っているので、はっきりと判別できるまで解像度を上げられないが......。それでも「ほぼ満月での月面 +トビ(推定)+青空 」の組み合わせは、当方にとって一期一会の構図である。
*****
鳥を推定するにあたって、リンクしているbbdupstream494さん(チョウキチさん)のブログ「チョウ・トンボ・野鳥に親しむ」を参照させていただいた(深謝)。
ネット検索を試みているが、現時点で「ほぼ満月での月面(満月) +トビ+青空 」に該当する画像を、当方はヒットしていない。
*****
11日夕刻、桐生市にて、撮影でのホワイトバランスは太陽光(昼光色)。 今夜はどのような場面が現れるだろうか。現在、青空が見えるものの数種類の雲が上空を覆っている。
間もなく平年並みの気温になると予報されているが、当地では先週後半から夜間での冷え込みが厳しい状態になっている。今朝は日の出前後において、周囲の山並みがうっすらと雪化粧をしていた。
日の出前において、薄い雲が周囲の山並みに漂っていた。雪化粧で冷やされて逆転層が生じたためである。その雲が幾分か赤く染まってから、陽射しが山並みでの雪化粧に届いた。
枯木立で覆われ色彩感の乏しい山並みにおいて、雪化粧が次第に朝日で照らし出される風景は、今冬初めてのものとして印象的であった。
山城跡での雪化粧、約2時間後には消えたが。左奥の山頂は鳴神山(980 m)である。
枯木立(冬木立)での雪化粧は陽射しでひときわ個性的になった。
9日6ー7時頃、桐生市にて、撮影でのホワイトバランス:太陽光(昼光色)。
今日は午後になってから陽射しが雲で遮られることが多々あった。上空では寒波によって氷の粒から成る雲が発生していると仮定して、太陽の方向にレンズを向けてみた。氷の粒による太陽光の屈折や回折で彩雲が生まれるからだ。
遮られていた陽射しが戻ったとき、ひと塊りの雲が太陽の位置まで流れてきた。そして、その雲は青系の彩りを帯びた。虹を伴ってである。
雲は太陽の位置から離れ、彩雲としての彩りが薄くなった。
6日午後4時頃、桐生市にて。
ホワイトバランスは太陽光、ISO感度 125、絞りF値 18、シャッター速度 1/1600 〜 1/2500秒、レンズ 30 - 50 mm、フィルター類は使っていない。RAW → JPEG変換(トリミング)。
当地では、昨日から青空が見えない寒い天気になっている。寒波襲来の影響は受けているためである。山に囲まれた街の住民として、午後になってからでもいいから太陽が周囲を温めてほしいと、わたくしは願っている。それにしても、昨日は冷たい雨、そして今日は寒さが厳しい曇りにて、最高気温は7℃程度であった。
アップした画像は先月上旬に撮った日の出前後の光景である。このときは、謡曲「高砂」の一節(君の恵みぞ有難き....)を思い浮かべながら庭のサザンカと共に、暖かい陽射しを享受した。
1月上旬、桐生市にて。
昨夜(31日)、29日に新月(朔)となった月が再び輝きを取り戻して、「三日月」として夕暮れ時(18時頃)に近くの枯木立に沈んだ。なお、今夜は月が見えない空模様が続いている。
日没後のマジックアワーにおいてならではの月の輝きと地球照
枯木立に沈む直前、太陽光を直接浴びている部分と地球照(地球が反射した太陽光を浴びている部分)との対比が際立っている画像が得られた。このとき、自分の眼では地球照が微かに見える程度であった。
撮影条件:ISO感度2000、1/40秒、絞りF値 4、望遠 320 mm(トリミング) RAW → JPEG変換。
5分後、月は枯木立の奥で暗いながらも輝きを保っていた(地球照は見えなくなったが)。
この場面では、撮影と現像での感度を高めて枯木立を浮かび上がらせた。
撮影条件:ISO感度8000、1/80秒、絞りF値 8、望遠 320 mm(トリミング) RAW → JPEG変換。
*****
陰暦では新月(朔)を1日としているので、新月から3日目の月は「三日月」である。月齢は新月からの経過時間を日単位で表したものであり、1日は月齢0.0を含む日、2日は月齢1.0を含む日、3日は月齢2.0を含む日になる(国立天文台HP)。
今回での月は新月から3日目のものであるが、12時での月齢は1.6であると発表されている。新月(朔)は29日21時36分であった(群馬天文台HP)。時間経過から、撮影時(18時頃)での月齢はほぼ2になっていたと推定した。ちなみに、今日(2月1日)正午での月齢は2.6である(群馬天文台HP)。
*****
余談ながら、月とは離れた位置にあった「金星」の輝きも印象的であった。金星は今月15日に最大光度( −4.9等)になる(国立天文台HP)。金星が手持ちの望遠レンズ(320 mm)ではどのように撮れるだろうか......
撮影:1月31日、桐生市にて。