こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

フォトアルバムから(1)、高峰高原での展望

2015-07-31 | 山を眺める

 

車坂峠からの登山道(表コース)で眺める景色のスケールは大きい。この画像では雲の奥に富士山、瑞牆山、金峰山などが見える。雲が浮かんでいないとき、富士山が入る構図のバランスは崩れる。

 

 

浅間山の近くに聳える剣ヶ峰(秘峰とも言われいる)

 

浅間山(前掛山)の登山道

 

高峰山(2100 m)越しに見る槍ヶ岳(視点との直線距離、約 80 km)




撮ってきた画像はパソコンのディスクトップに貼り付ける。そして、画像を見ながら歩いてきたコースでの景色や花を眺めなおす。こんなことを繰り返すために、私はザックにカメラと交換レンズを入れて歩く。今日の画像は高峰高原(長野県)の車坂峠(2000 m)から黒班山(2400 m)に向かうときに撮ったものである。道は表コースと中コースに分かれているが、前者はとくに展望と花の登山道である。


画像:2011年9月撮影。

 


7月の花から、キレンゲショウマの開花

2015-07-23 | 

 

 

月曜日に、キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)の蕾が開いた。僅か一輪の花を前にしての呟きは、「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」と「鳴かぬなら鳴かせてみせよう時鳥」との思いで、3年間ほど待ってみたぞ!である。時季になると、近所の山から響いてくる時鳥(ホトトギス)の大きな鳴き声とその行動パターン(自らは巣を作らず、ウグイスなどの巣に産卵する)に対して、自分は抵抗感をもっているが。

 

 

さて、朝の光を浴びている花には独特の美しさが感じられる。花弁には蠟細工なような質感がある。その質感は、表面の凹凸による朝光の乱反射ではっきりとする。厚い花弁には滑らかなカーブと反りがある。そして、5枚(個)の花弁は各々が捻れてらせん状に重なっている。余談ながら、花弁の捻れ方は扇風機の羽根のそれと同じである。

 

 

 

蕾が開き始めると、小さなアリが花弁と蕊の上を歩き回りだした。しかし、見ている限りにおいて、アリの種類は極めて限られていた。

 

これから、他の蕾が花まで成長するかどうかは天候次第であろう。今日は曇りとなっているが、先週から群馬地区では熱中症の危険情報がたびたび出されている。暑さに負けることなく、数輪でもいいから花が咲いてほしいと思う。しかし、そのようにならないとしても、寒さで葉が完全に枯れまでは茎を切り取ることはしないようにしよう、来年の向けて根張りを充実させるために。また、わき芽を使っての挿し木を試みたい。


花の撮影:7月20日朝。

キレンゲショウマの花の寿命は短いと言われている。2日程度とも聞く。画像のものでは色が褪せたが、花弁は落ちていない(24日)。ところで、剣山(徳島県)などにおいて、キレンゲショウマの群生を初めて見るときの感動を覚えてみたい。

 

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キレンゲショウマはユキノシタ科キレンゲショウマ属の多年草である(1属1種)。根元にではユキノシタがコロニーをつくっている。今年は、コロニーの中で、キレンゲショウマが順調に育った。撮影、4月下旬。

 

 


7月の花から、キレンゲショウマの蕾

2015-07-19 | 

今日は、気象庁が関東甲信地方のおいて梅雨明けたみられると発表した。さて、数年間育てきたキレンゲショウマの蕾が膨らみ始めた。明日には開花するだろうか。19日午後。



 

台風11号の影響で先週はかなり雨が降ったガ、蕾は強い雨によってダメージを受けることなく膨らみ始めた。18日午後。


昨年まで蕾は開花するまで育たなかった。膨らみ始めた蕾がカメムシ類による被害を受けたからである。今年は、不順な天候のためであろうか、カメムシ類の発生が遅れている。

 

昨年は、7月下旬になっても蕾が硬かった。そして、蕾が膨らみ始める時季に、カメムシが多く発生した。

 

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昨日の夕景から、2015年7月

2015-07-12 | 夕景

今日も、昨日と同様に高温注意情報が群馬県地域に出されいる。いよいよ、低山歩き派にとっては暑さが厳しい季節となってきた。まあ、これからの時季、私は夕景を眺めながらの近所の尾根歩きを楽しむことにする。


昨日は晴天であった。期待した構図は市街地と夕日を受けて霞から浮き出る浅間山、八ヶ岳連峰、秩父連山であった。期待は外れたが、近くの山を背景とする光芒は撮ることができた。

 

市民の山と言われている吾妻山(左、481 m)と堂所山(右、484 m)の右(北側)に、夕日は沈んだ。堂所山は女吾妻とも言われている。標高において、女吾妻 > 吾妻山であることが如何にも上州(かかあ天下)らしい。

 

尾根道を覆う広葉樹林が夕日で赤く染まった。このようなことは7月において珍しい。

 

落日直前になったとき、沈んでいく太陽の形がはっきりとしなくなった。かつて、このような有様の落日を私は撮ったことがある(2011年)。他の場所において、落日の光景はどのようなものであったであろうか。なお、右奥の山頂は荒山(赤城山)である。

 

 市街地を入れての広角画像(露出は+側に設定にした)

 

落日が終わった後、鍋割山(赤城山)の上空が赤く輝き始めた。

 

上空の輝きをクローズアップする。この輝きは15分程度続いた。

 

 

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7月11日18-19時過ぎ。EOS 6D、EF 60-200 mm F4L、EF 17-40 mm F4L、RAW、Lightroom 5。

 


7月の花から、ヤエクチナシ(八重梔子)

2015-07-06 | 

 

ヤエクチナシ(アカネ科クチナシ属、常緑低木)の花が庭で咲き始めた。これは2年前に近所の人から貰った苗を育ててきたものである。少しばかりの草花や花木を育てるようになってから、近所の人々とのコミニュケーションの輪が広がり、庭で咲く花の種類が増え始めた。

 

 

ヤエクチナシでは花が終わっても実ができない。雄しべが花弁に変化しているからである。

クチナシとの名は実が熟しても口が開かないことに由来するが(花の大歳事記、池田書店)、八重咲き種からはクチナシとの名の由来を実感できそうもない。しかし、純白の色、柔らかな質感、そして花が発する芳香は実に魅力的である。

 

 

 

何時か、自生地(熊本市、立田山、天然記念物)でヤエクチナシの花を見たい。そう思いながら、残りの大きな蕾(緑色)が膨らむときを、私は待っている。

 


寸景(緑と渓流)、桐生川上流にて、2015年7月

2015-07-04 | 桐生川・紅葉{桐生川)

今週は梅雨の晴れ間が期待できそうもない天候が続いている。このようなとき、桐生川の上流では渓流と緑による梅雨時ならでの風景が現れる。そして、今日も、ところどころでカメラマンが三脚を構えていた。雨による増水にもかかわらず、渓流は全くと言えるほど濁っていなかった。

        

 

 渓流の響きを聞きながら

 

 

 

 岩で水の流れが狭められるスポットにて

 

流れによる浸食で生まれた岩の表面と形

 

 

 

コマツナギと渓流。コマツナギ(駒繋ぎ)、マメ科コマツナギ属の小低木。駒繋ぎとの名は、茎が馬を繋げるほど丈夫であることに由来する(山渓ハンデイ図鑑1、野に咲く花(増補改訂新版))

 

この時季、水辺の岩や転石に生えている苔の緑が一層鮮やかになる。桐生川の下流に住みこの川から水道水を得ている自分達にとって、緑と清流の組み合わせは美しさのみならず安心感を感じさせる風景である。

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4日10-12時。桐生川にて(群馬県桐生市梅田町、一級河川)。

曇り(薄い霧)、EOS 6D、EF 50 mm F1.8 II、シャッター速度 1/15-1/2000秒、ISO感度 100-800、絞り 1.8-7.0、手持ち。

 


ネジバナ、2015年7月

2015-07-01 | 

今年も、ネジバナ(別名、モジズリ)が小さな花を開き始めた。このものはランの一種である(ラン科ネジバナ属)。日当たりのよい芝生や草原に生えるが、花の色には変化がある。

 

      淡色系の花との組み合わせを見つけて。

 

 

淡色系のものでは、唇弁の色が無色(白)に近い。

 

 

斜め上からの姿はらせん階段を想わせる。

 

 
ネジバナの林立と言いたいが。

 

 

葉(夏葉)には涼感がある。

 

 

花序の捻れの方向では、右巻きと左巻きとの比が1:1でのあると言われている(根本邦人編、「右と左」で自然界をきる、三共出版、1995年)。ネジバナは、目立たないので芝や草と共に刈り取られたり踏まれたりされ勝ちであるが、減ってほしくない梅雨時の風物詩である。