今週は、富士山を80キロメートルほど離れている地点で眺める機会があった。埼玉県所沢市において望む富士山の姿は大きく、インパクトが感じられるものであった。日の出のときを過ぎると、高峰を覆う雪面が朝日に染まった。真冬の朝夕において雪面が朝日や夕日で紅色に染まった高峰は、紅富士といわれている(山梨日日新聞社ホームページ)。
高峰の眺めは部分的に大型の高圧送電鉄塔で妨げられている。しかし、視点は人口35万の市街地の中である。私たちは送電鉄塔が存在をポジティブな方向で受け入れることにした。ともかく、紅富士を眺めながらの朝食の味は格別であった(知人に深謝)。
高峰の色彩は時々刻々と変化した。
青空を背景とする高峰。山腹での突起は宝永山である。
強い北風によるものであろうか、高峰の山腹から白雲が長くたなびきはじめた。左端に写っている山頂は大室山(おおむろやま、丹沢山地北部の雄峰、山梨・神奈川県、1,587m)である。
カシミール3Dによる展望図。視点から見える山頂の数は多い。
1月21日朝、埼玉県所沢市にて。望遠(70-200 mm)、ホワイトバランスは昼光色、PLフィルター使用。
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所沢市のホームページ(富士山方向の撮影画像)によると、市役所から富士山までの直線距離は約83 kmである。所沢市:埼玉県西部、武蔵野台地に位置している。南部には狭山丘陵が広がっている。市内には日本で初めて飛行場が建設された。