改め Objective Technician

はぐれ技術者のやりたい放題

枕草子

2009-10-20 00:12:36 | 勉強
春は構想。
まことに白紙のままの、研究テーマの僅かも具体化せずとて、脈絡のない予備実験データの細くたなびきたる。


夏は実験。
徹夜はさらなり。深夜実験もなほ、被験者の多く犠牲になりたる、また、ただ一つ二つなど、成り行きに研究テーマの脱線して行くもをかし。研究の方向性など発散するもをかし。


秋は論文。
夕 日のさしてやうやく論文を書かんとする気分になりたるに、すこし教授室へ確認へ行くとて、二時間三時間、三時間四時間など議論の発展するさへあはれなり。 まいて、現実逃避などの連ねたるが、ぷろぐらみんぐと云う遊びに興じるは、いとをかし。日入り果てて、なほぷろぐらみんぐに熱中しきぃぼぉどを叩く音、ま して堂々と仕事をなす振りとなるなど、はた言ふべきにあらず。


冬は学会。
原稿締切に追われるは言ふべきにもあらず、実験データの不整合も、またさらでも、いと矛盾ありきに、追加実験など急ぎ行いて、研究ストーリーを練り直し回るも、いとつきづきし。昼になりて、追試データを持ていけば、教授の顔色も白き灰がちになりてわろし。