日々の出来事と感想を綴ります

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海ではないけれど…

2019-11-26 | 旅行
【2019.11.26(tue)】
人の住む離島がある。

・近江八幡市の岸から1.5㎞の沖合に浮かぶ周囲6.8㎞の琵琶湖最大の島<沖島>を訪ねてみる。
淡水湖の島としては国内で唯一人が住んでいる島であり、世界的にも珍しいとのこと。
ちなみに彦根港から、沖島通船の出る堀切港までは湖岸に沿っている県道25号線を18.5㎞走り約40分の道のり。

・沖島への通船は堀切港から平日12便出ている。
船の定員は50名。待つ人の殆どは島にお住まいの方のようで、その中に観光目的らしい方がちらほらといった感じ。
島までは10分だが、昼間は2hおきの出航なので時間調整が必要。
私たちは14:15の便で出発。

・通船から見える「弁財天」。


・住人の殆どが漁業に就かれており、琵琶湖全体の漁獲水揚げ量の半分を担うそうだ。
琵琶湖の固有種ニゴロブナ、ビワマス、モロコなどが獲れるらしい。

・上陸後はまず「沖島小学校」を訪ねてみる。平成24年に創立120周年を迎えられたという歴史ある学校。



・市内からの通学も積極的に受け入れているとのこと。
島民の方のお話では生徒数14名だが島内の児童はその内2名で、12名は島外から通っているらしい。

・港へと引き返す。

・ここは猫の島でもあるらしい。撮影目的で島に渡られている女性もいて、しきりにシャッターを切られている。
私が出会った子は眼光鋭く、近づいても全く恐れを知らぬよう。

・歌人の「小島ゆかり」さん書の沖島を詠った万葉の歌碑あり。


・浄土真宗中興の祖、蓮如上人の書が残る「西福寺」。

・島内のメジャーな移動手段はこの“三輪車”。
車もバイクも走らない島では横幅があっても差し支えないし、前後のカゴに荷物が沢山積める。


・古くからの家並みに入ると、人ひとりが通れるような路地が続く。

・そんな路地を入ったところにある<いっぷくどう>
不定休とのことだったので、予約して訪ねたのが正解だった。オーナーの都合で閉めていることがあるのだそう。

・中は正に古民家。お店という感じではなく、知人宅でお茶を頂くようで居心地がいい。
この島生まれでUターンされたオーナーの女性が、お一人で切り盛りされている。島のことを色々聞けて良かった。
見所を伺うと、路地と家並みが織りなす独特の景観、湖の中から見る湖~湖岸の景色を挙げられる。
桜の写真が飾られていた。春には比良山系を望む湖岸一帯に桜のトンネルが出来て中々見事らしい。

・「いっぷくどう」からは直ぐに港の反対側、すなわち島の裏側に出られる。ここからは対岸にある比良山系の眺めがいい。


・16:00の便で島を後にする。下校して市内へ戻る児童たちと一緒になった。

・資料の多くには住民約300人と書かれているが、お話を聞くと既にそれは割り込んでいるとのこと。 
又、島の人口の半数は65歳以上で高齢化の波はここにも…。

・島では新たに島民になろうとする方が低廉な費用で住めるような受け入れ体制をとられているようです。
只、若い世代を引き付けようとすれば漁業と観光の両立が一番の課題になるのかも知れません。
「沖島町離島振興推進協議会」では<Facebook><HP>で島のPRをされています。

・車やバイクを気にすることなく自分の足だけで充分移動が可能なエリア。
日常の喧騒から離れて静かに過ごせる場所。ほんのひと時でしたがそこに魅力を感じました。 

See you.  

I.O

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