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台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

拝拝

2004年09月02日 | 風習・習慣




今日は、
「 明日書くゼ! 」 っていいながら、ずいぶん 間があいてしまった
” 拝拝 ( パイパイ ) ” のやり方について説明する。 

先回 ” 農暦中元節 ” の話を書いた時は、
メチャちからがはいったんで、書き終わったら
なんか すぐには、次の話が書けなかったゼ。  

” 拝拝 ” っていうのは、
本当は 拝むこと全般をさすから、別に中元節だけのものじゃあない。 
中元節とは別の由来だが、農暦で毎月2回ずつ、
中元節と同じ作法で
” 土地公 ( トゥーティーコン、土地の神サマ ) にお祈りをするのも
” 拝拝 ” だ。 

台湾ではこの習慣がすごく盛んで、
ミセ関係では農暦2日と16日にやるし、
一般のイエだと1日と15日にやる。

さて、それでは台南流の ” 拝拝 ” のやり方について説明する。

まずはテーブルのようなものを出して、
その上に ” お供え物 ” を乗せる。 
お供え物は、食べ物なら大体何でも良いが、
魚とかニワトリなんかだと、切り身とかモモだけっていうのはダメだ。 
魚ならちゃんと尾かしらつき、
ニワトリも丸ごと ( 頭も付いていたほうが良い )
供えるのが慣例だ。
 
お供えの食べ物の前には、飲み物を置くが、
置く数は、7つに決まっている。
( 台北とか 北の方だと これが3つになる。 )

お供えのテーブルの前には、水を入れた洗面器を置く。 
コレは ” 好兄弟 ” や ” 土地公 ” が、体をキレイにするための配慮だ。 
洗面器の上にはちゃんとタオルも置いておかネバ。



お供えもののセッティングが終わったら、
いよいよ火をつけた
” 香 ( シャン、線香 ) ” を持って
” 拝拝 ” って拝むゾ。 

拝み方は、供え物の後ろ側に立って、
前の方を見ながら3回、礼をするのサ。 
礼が終わったら、 ” 香 ” は 供え物に適当にさして立てておけば良い。 

この後は、 ” 好兄弟 ” や ” 土地公 ” が、
お供えものを食べる時間なんで、
人間の方は、世間話でもして時間をつぶす。 

この時、別のことをしたって良いが、
結構な確率で、みんな ” 香 ” の燃える時間を忘れちまう。 
根元の方まで燃えちゃって、
テーブルにこげアトを つけることが多いので注意が必要だ。 
こげこげのテーブルを見たら、そのミセ/イエのヒトは、
まぁ忘れん坊なんだろうナ - って想像できる。

” 香 ” が半分くらいまで燃えたら、
” お供えものは食べ終わったハズ ”
- と考えて、今度は、お賽銭の意味で
”紙銭 ” を燃やす。 
燃やす順番は、大きなヤツから 次に 模様が複雑なヤツから 
- っていうのが キマリだ。
 
下の写真は、紙銭を燃やしているところだが、色々間違いが多い。 
燃やすときは しゃがんだりせずに、立って
” 紙銭 ” を火の中に入れなくちゃダメだ。 
それと 一枚ずつ入れるんじゃなくて、
” 紙銭 ” を一枚ずつ 折り曲げて
紙と紙の間に 空気が入るようにしたものを、
束に重ねて まとめてから 放り込むのが作法だ。

” 紙銭 ” を燃やし終わったら、
最後に ” 香 ” を火の中に入れて、
一応 ” 拝拝 ” は終わりだ。 

暑い台南で、ガンガン火をたいて、本当にごくろうさん。 
後片付けと 火の始末を忘れずにやっておくようにナ。 
- って言っても、水をかけたりしちゃダメだぞ。 
” 紙銭 ” も ” 香 ” も、燃えると ほとんど灰が残らないから、
燃え尽きるまで ずっと見張ってればいいからナ。



” 好兄弟 ” に祈るのは真昼じゃなくて、霊が出やすい夕方の方が良い。 
” 土地公 ” に祈るのは、別に夕方じゃなくても良いけど、
まぁ昼前に ” 拝拝” する人はいないネ。

今じゃ、” 好兄弟 ” と ” 土地公 ” の区別は
とてもアイマイになっていて、
「 金持ちの” 好兄弟 ” が ” 土地公 ” だろ。 」
なんていう解釈も あるくらいなんだ。



あー、やっと書きおわったゾ。 
このBLOGを読んでる人は、本当にラッキーだよ。 
こんなにまとまった " 拝拝 " の解説なんて、
他のどこにいっても見れないゼ。
 
それになんてったって、
この情報は ” タダ ” だからナ。 
” クール ” だろ !

火曜日は、ウェイトと30分JOGをしました。
水曜日は、ウェイトと45分JOGをしました。
今日は練習は休みました。

月曜日のヒット数 - 358
火曜日のヒット数 - 387 
昨日のヒット数 - 288     

農暦中元節

2004年08月30日 | 風習・習慣




今日は、農暦の7月15日。
台湾では ” 中元節 ” の日で、どこの 家庭/店/会社/寺 でも、
習慣に従って ” 拝拝 - パイパイ ” という儀式をやる。 

昨日のダイアリーで、
「 拝拝について説明する。 」 って約束してあったから、
今日は ” 食いもの ” の話はちょっと休んで、
台湾の ” 中元節 ” の由来について大筋を説明する。 

今回はものすご~く 堅い内容なんで、
ついてくるのが大変だと思うが、がんばって最後まで読んでくれ!

台湾で、いっとうポピュラーな宗教は
” 道教 ” だと思うが、
その ” 道教 ” での、神様関係の組織図は、どえらく複雑だ。 

元々の民間信仰に、その時代、時代に応じて、
- 人気ある神様が加わったり - 人気なくなって忘れられたり -
- 偉くなったり - 担当業務が変わったり - して、
オレなんかには、何がなんだかわからない状態に なっている。
 
日本の中華街にもある
” 関帝廟 ( クヮンティーミャオ ) ” に祀られている
” 関羽 ” なんかは、元々人間だったのが、
死んでから 数百年位たった時に、初めて
” 武神 ” の端っこの方に 登録されたんだが、その後
” 三国演義 ” が流行った 清の時代には
とんとん拍子に、神様ランキングの中でえらい出世をした。 
今じゃあスーパースターとして、
” ピン ” で ” 廟 ” に祀られるまでになっているし、
いつの間にか担当業務も、
戦争 から 金儲け ( 発財 ) に変わっちまっている。

そんな 道教の神さま世界の 栄枯盛衰の中で、
一応いつも トップ3と考えられて 安定しているのが、
” 三清 ( サンチン ) ” といわれている、
” 元始天尊 ” 、 ” 霊寶天尊 ” 、 ” 道徳天尊 ” だ。 

” 道教 ” では、この ” 三清 ” の下に
色々の神さまがいて 色々の仕事をやっているんだが、 
” 世界の統括管理 ” の仕事をしているのは、
” 三官 ” - ” 天官 ” 、 ” 地官 ” 、 ” 水官 ” の三人で、
竜王の孫なんだそうだ。 

この ” 三官 ” の誕生日は、それぞれ
1月15日、7月15日、10月15日なんだが、
その中の ” 地官 ” っていう神様は、
元々 担当業務が ” 赦罪 ” なもんで、
自分の誕生月の7月になると、ひと月の間は
( 人間のメイワクなんかかえりみずに )
” 死後の世界 ” の門を開いちまうんだナ。
 
そうするってーと、
ちゃんと祖先として 祭られているような霊は、
まぁおとなし~くしてるんだが、
あっちこっちを ウロウロしているような
” ウロウロ霊 ( 好兄弟、ハオションティー ) ” は、
開いた門からでてきちまって、人間の世界を、
7月ヒト月の間ウロウロしまわる 
- っていう さわぎになる。

そして、そういう
” ウロウロ霊 ” に、色々と困った目に合わされたくない人は、
” 地官 ” の誕生日である 農暦7月15日に、
供物をささげて
” 拝拝 ( パイパイ ) ” っておがんで、
一生懸命勘弁してもらおうとする 
- っていう ワケだ。

これが
” 農暦中元節 ” に ” 拝拝 ” をする由来なんだナ。 
みんな、わかった?

実際台湾ではこの
” 農暦7月 ” を
” ウロウロ霊 = 好兄弟 = 鬼 ” が、
そこら辺中を 徘徊している月だって言うんで
” 鬼月 ( クゥエイユエ )” って呼んで、
この期間は色々な行動を禁忌 ( タブー ) としてやらないように注意している。

例えば、
(1)結婚はしない
(2)引越しはしない
(3)不動産、自動車などの大きな買い物をしない
(4)水のそばに寄らない
なんていうことだ。

ところで何故、この日を ” 中元節 ” って言うかというと、
この ” 地官 ” という神様の別名が
” 中元公 ” って言うからなんだナ。

日本でもよく ” お中元 ” って言うが、
日本の風習はこれより ずっと新しく始まったもので、
明治30年ごろ ” 中元節 ” の季節に、
年長者にそうめんを送ったのが ことのはじめらしい。

まぁ台湾の中元節とは、何の関係もないネ。



今回、  ”由来 ” の部分がスゴクなが~くなったせいで、
実際の ”拝拝 ” のやり方とかが書けなくなっちまった。 

仕様がないから、明日のネタも ” 拝拝 ” だ!


今日は、相変わらずのよんどころない事情と 月曜なので練習をやりませんでした。

昨日のヒット数 - 499     

台湾で誕生日に食べるもの

2004年07月22日 | 風習・習慣
今日は ( ホントはすでに昨日だが )、
夜、寝ようとしていたら、半袖軍のデブンと ポチャンに 電話で呼び出されて、
民族路のスナック ” 蕾 ” に行った。 
今日が、デブンの誕生日 だったんだ。

一般に台湾で ( 中国ではどうか知らないが )
誕生日に食べるものと言えば、
豚脚 ( ツーチャオ、豚足 )、
麺線 ( ミェンセン/ミースヮン、そうめん )、
それに卵でアル。 

豚脚には ” 悪いものをブタの足で払う。 ” という意味があり、
麺線には ” ながーく生きる。 ” の意味がある。 
だから、麺線は 自分の口に入るまでは 箸で切ったりしちゃあいけない。 

卵に どんな意味があるかは 知らないが、
食べ方としては、その日が誕生日のヒトの おでこにぶつけて カラを割る
- というのが正しいやり方だ。 

今日は 麺線は無かったが、
ポチャンが 蕾の向かい側の ” 赤嵌担仔麺 ” で、
豚脚の 魯味をかってきてくれたので、みんなで食べた。 
ここのは おいしいので、
赤嵌楼に観光に来たヒトは 担仔麺だけでなく、
是非 魯味も オカズにして 食べてみてくれ!

写真に写っているのが、魯味のネタだ。 
好きなものを テキトーにザルにとって お店のヒトにわたすと、
食べ安いサイズに切っ て 出汁で炊きなおしてくれる。 

左下のおいしそーなヤツが ”豚脚 ” だ。
その右側には ” 豆干 ( 豆腐を干したもの ) ” が見える。

今週は色々忙しくて、会社の帰りが遅く、練習をしていません。 
一昨日というか、昨日は 家についたのが 朝の3時で、
今日は1時に家に帰って、さっとコレを書いています。 
モウ遅いから、明日も練習はお休みでしょう。 (;_;)グスッ!