やっぱり、鬼門

コナンの肺炎も無事良くなり、夫が「海水浴に行こう」と言い出しました。
子供たち、海で泳いだことがありません
「行くなら３人で行ってや～」
とワタクシ。
ワタクシ、海水浴でロクな目にあったことがありません
「そんなん、言わんと、みんなで行こうや」
「どこへ？」
「敦賀」
「却～っ下！あそこは我が家の鬼門やん！」
これまた、夫と敦賀に行って、いいコトがあった試しがありません
「絶対、行かへんでぇ」
と、断固拒否の姿勢を取ったのですが、結局、行くこととなりました
一路、敦賀へ
福井県に入ったところで電光掲示板が目に入りました。

　福井県全域 大雨洪水警報発令中　

なんですとー

空は…、青く晴れ渡っています。
「鬼門やし～ イヤ～な予感」
海が近づくにつれ、どす黒～い雲が・・・

駐車場に車を止め、砂浜に着くと、みんな荷物をまとめて引き上げようとしています。
まぁ、30分でも泳いだら、気が済むか～と思いつつ、シートを引いていたら・・・
カラダに砂浜の砂がビシビシと痛いくらい当たるほどの強風が
「あかんわ こんなん」
と、言うよりも早く、すでに水着に着替えたコナン、脱兎のごとく逃げ出しました
逃げ足の速いヤツめ
ジナンは、と言うと、素っ裸
「ジナン、あかんわ。避難しないとー」
浮き輪やビーチパラソルが凄い勢いで飛んできます
ジナン、プールバックを持って走りだしました
ワタクシは、ジナンの身を守るべく、持てるだけ荷物を持ち、あとは夫に任せて
ジナンの後を追いました。
あまりに風が強くて　ジナンを追いかけるのも大変です

と、突然の大雨に見舞われました
スコールってこんな感じ　雨がすごくて、目が開けられません
やっとの思いで、ジナンと共に、コナンが逃げ込んだ海の家へ逃げ込みました。

ジナン、「お兄ちゃん、一人で行っちゃって、迷子になってへんかな」と心配しています。
なんて、やさしいジナン
「あぁ、コナンのことは心配せんでえぇ　我が身大切で、
自分一人でとっとと逃げるようなヤツ、心配せんでも、無事やわ」

夫が、海の家に逃げ込んできました。
海の家のお兄さん、一斉に戸を閉めました。
でも、仮設（？）なのか、あちこちの隙間から、雨が漏れてきます。
ビーチパラソルを差して、雨をしのぎました。室内なのに・・・

と、どこからともなく
『死んじゃうよぉ　死んじゃうよぉ』
と、泣きわめく声が・・・　コナンです
海の家のど真ん中に避難して、ヤツめ、喚いております
「わめくなーっ　小さい子が心配になるやろーっ
我が身大切で、我こそ先に逃げたヤツが何言うてるねん」
『だって、こんなんじゃ、死んじゃいます』
折しも、コナンの嫌いな雷が、何発も落ちてきました
コナン、青ざめまくっています。
「こっちにおいで、コナン」
とビーチパラソルの方にコナンを呼びました。

10分ほど、家族4人で肩を寄せ合っていたでしょうか？
海の家のお兄ちゃんが、中にいた人たちに言いました。
「この海の家は仮設のテントのようなもので、このままだと、テントが飛ばされてしまいます
危ないので、避難してください」
やむなく、スコールのような荒れ狂う天気の中、子供たちを連れて出て、
駐車場へ向かいました。
歩いて10分くらいのところなのに、全員ずぶ濡れです
車の中で、雨が止むのを待ちました。カラダが冷えてきて、寒くなってきたのですが
車中で着替えるスペースなどなく　子供たちにはＴシャツを着せました。

30分ほどして、小雨になったので、外に出てみると、さむっ
30℃以上あった気温が23℃になっていました
これでは、海水浴は無理×と、その場を去ることになりました。

一体、何しに来たんでしょう
って、言うか、やっぱり、海に来るとロクなことないじゃ～ん
でもって、やっぱり、鬼門じゃーーーん

あまりの寒さに、帰る途中にあった温泉に寄ることにしました。
その近くに川が流れていて、子供たちが水遊びをしたい、というので
川で30分ほど遊ばせて、温泉につかって帰ってきました

えぇ・・・　とっても疲れましたよ・・・

でも、帰宅してニュースを見たら、死傷者も出たとかで、ビックリしました。

無事で何よりでしたー

やっぱり、鬼門には行ったらあかんなぁ・・・








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