☆ こにゃんこのケセラセラな毎日 ☆

人生なんてケセラセラ
♪なるようになるさ 先のことなど分からない♪

そんなに頑張らなくていいのよ

2007年12月19日 | 子育て思い出話*-* コナン編 *-*
コナンとの毎日にいい加減くたびれていた頃、療育センター時代のママ友から
お休みの日に遊びに行かないか、とお誘いがあった。
あの状態のコナンを外に連れ出す
考えただけで、憂鬱になった
でのトーンも低かったのだろう。ママ友が「誘っちゃ悪かったかな?」
と言うのを聞いて、せっかく誘ってくれたのに、断るのも悪いし、
Mちゃんはコナンと最も響きあうお友達だったので、
コナンのストレス発散になるかもしれない、と思い、行くことにした。

当日・・・。
に乗って目的地へ。
駅ビルの屋上から、大好きな を思いっきり見ようという計画だった。
だけど・・・
コナンは屋上から を見ることなく、屋上から1回まで広がる
階段を走って降り始めた
私は「コナーン それ以上行かないで お母さん、追い付かないわ
と叫びながら、追いかけていく・・・。A型ベビーカーを抱えながら
コナンは私のそんな呼びかけにもお構いなしに、ダダダッと駆けおり、
なんとか追いつきそうになれば、今度はダダダッと階段を駆け上がっていく。
Mちゃんも多動傾向にあったから、自分の子供を見るのが精いっぱいなMちゃんママに
ジナンのことを見てもらうわけにもいかなかった・・・

私とコナンのやりとりを見ながら、Mちゃんママ
「いつもお出かけには乗り気のこにゃんこちゃんが、今回行くのを渋ったのは
これだったのね
なんだか、コナンくんずいぶん扱いづらいじゃない?どうしちゃったの???」
と言ってきた。
「・・・分かんないんだよね・・・」
「こにゃんこちゃんもなんだか行き詰ってるみたいね。今日はお誘いして悪かったね」
「・・・・・そんなことないよ。たまには外にも出ないと気分転換にならないもん。」

そんなこんなで、帰り道・・・。
先に を降りるMちゃんママに「大丈夫?こにゃんこちゃん
と心配されながら、さよならした。

さて、降りる駅が近づいてきた。
コナンは座席から外を見ていた。(よく子どもが外を見るのにする格好で・・・)
「コナン。もうすぐ駅に着くわ。準備して。」
靴を履かせながら、コナンに話しかけるが、コナン『降りるの、ヤダ
とダダをこねる
「そうは言っても、降りてくれないと困るねん」
『ヤダ
何を言っても、頑として聞き入れず、降りたがらない。
季節は冬で、日が暮れるのが早く、もう外は真っ暗。
ジナンのミルクの時間も迫っていた。
『○○駅で降りる
「そんな所で降りたら、帰りがすっごく遅くなっちゃう
ジナンくんのミルクの時間もあるし、お願だから、降りて
コナンを引っ張るが、コナンは体が小さいくせにミョーに力がある。
本気で大人のワタクシが引っ張っても、びくともせず、座席にしがみついている
「お願いだから、ね 降りてちょうだい
どんなに言い聞かせても、ダメ
そうこうしているうちに、駅に着いた。

なんで?今日はコナンを楽しませようとお出かけしたのに
少しはワタクシの気持ちも分かってよ

ほとほと疲れ切っていた・・・。
これ以上、コナンに付き合ってはいられない。
何が何でも、降りさせる

ワタクシに背中を見せているコナンの首に左手を回した。その手に力を込める。
コナン、苦しくなって一瞬、しがみついていた手がゆるくなった。
その瞬間、肩に手を回して、コナンを座席からひきずり降ろした。
コナン、ドアの方へ転げていった。
ワタクシ、A型ベビーカーを両手で持ち上げると、そのままコナンに体当たりして外へ出た。
危ないっ
電車の中の人たちがびっくりして大きな声でそう叫んでいるのが聞こえたが
構っちゃいられない。
世界中の人がワタクシを責めたって構わない
大ゲサかと思われるかもしれないが、本当にそんな気持ちだったのだ。

ホームに降りたワタクシはその勢いでA型ベビーカーを持ち上げ、階段を降りていった。
当時、まだエレベーターがなかった。
あれば、ボタンを押すのが大好きなコナンに
ボタンを押してと言えば、すんなり から降りられたのに・・・
うまくいかないものだ・・・。
階段を降りてふっと振り返るとコナンが を見ている
ヤバイ そのまま乗られたら、どうしよう
「コナン 何してるの 早く降りてらっしゃい」
A型ベビーカーを抱えたまま、ホームにいるコナンに呼び掛ける。
反応ナシ これは、このまま階段を上がるしかないかと思ったその時・・・。
「お母さん。お兄ちゃんは私が連れて降りるから、そのまま降りてちょうだい」
50代のご婦人が、ホームからそう声を掛けて、コナンに
「ボク おばちゃんと一緒に降りようか
と言って、手を取って、階段を下りるように促してくださった。
「あっ ダメ その子の手を持ったら・・・」
そう、当時のコナンは階段を下りる時に手をつながれると五段跳びして降りて行ったのだった
案の定、五段跳びして降りて行くコナン。
50代のご婦人にはちょっとキツイ
私が「もう、いいです」と言おうとする前に
「いいから。私は大丈夫だから 早くお母さんも降りなさい」
と言ってくださり、ワタクシは えぇい ままよ とそのまま
階段を降りていった。

降りきって改札の前にたどり着くと、しばらくしてご婦人に手をつながれて
コナンがやってきた。
「ありがとうございます なんと言ってお礼を申して良いやら・・・
と言うと・・・
「いいのよ 困った時はお互いさまだわ
お母さん、
そんなに頑張らなくていいのよ。困った時は誰かに頼りなさい
とご婦人はおっしゃって、改札口を出ていかれた。
その後ろ姿を、深々とおじぎをして見送ったのだった・・・。
見ず知らずの人の優しさに、胸がいっぱい、そして目頭が熱くなった。

でも、それとは別の想いも生じたのだ・・・。
見ず知らずの人に、頑張らなくていいよ、って言われちゃったよ
傍から見ても、ワタクシはイッパイイッパイの子育てしてるんだな・・・
情けないなぁ・・・

コナンの母でいることに自信が持てなくなっていったのだった・・・。

それでも、ジナンのミルクの時間が迫っているから・・・とコナンを連れて
ベビーカーを押しながら家路に向かった・・・。
逃げ道の見つからない迷路へと・・・。








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4 コメント

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鬼母と呼ばれ・・・ (テラ)
2007-12-20 17:42:22
そうだったねぇ~
長男の療育に通うのにベビーカーを
押しながら電車に乗るのは大変だったよね~
ウチの次男はベビーカーが嫌いでさぁ
おぶったり、抱っこしたり。。。
長男を横抱えにして電車に乗ったり降りたり
時には手首摑んで引きずったことも・・・

後ろの方から「なんだろうね、あの母親…」
って声がしたけど
そんなもん聞いてる余裕なかったよね
返信する
そうそう!余裕なんてなかったね・・・ (こにゃんこ)
2007-12-20 20:34:45
人間、人目を気にしなくなったらおしまい、って気もするけど、
あの頃は本当に構っちゃいられなかったわ

赤ちゃん抱っこしたりおんぶしながらの、外出は
大変だったろうねぇ・・・。

私の場合は、土地柄なのか、あんまり非難を受けることもなくて
そういうイミでは有り難かったなぁ・・・。

「鬼母」ねぇ・・・。
子どもたちに言われそうだわ(苦笑)
返信する
鬼母仲間♪ (nono)
2007-12-20 21:20:53
私も何度手首を掴んで引きずって歩いた事だろう…
その度「痛い!!お母さんイタイ!!」と叫ばれ
周りの人たちがギョッとしていたっけ(T_T)
うーん…こにゃんこちゃんのおかで、またいろいろ思い出したわ♪
自分のブログネタが増えて助かるわ(笑)
返信する
ここにも鬼母が♪ (こにゃんこ)
2007-12-21 19:20:01
「鬼母仲間~」と喜んでいいものか、迷うなぁ(笑)

そうそう いつ虐待で通報されてもおかしくないよな~
って、思ってた時期もあったっけ
ののちゃんも頑張って乗り越えてきたね~

ネタを提供出来て何より
ブログ、楽しみにしているよ~ん
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