おじいちゃんのメガネ(3)

2016-04-03 09:37:14 | 童話
何日か後でおじいちゃんのメガネが壊れてしまった。
メガネの鼻に当たる所が1個取れてしまったのだ。

『このメガネは古いから仕方が無いなぁ、新しいのを買ってこよう。』
と言っておじいちゃんはメガネ屋さんへ行った。

おじいちゃんは帰ってきて
『レンズを新しいフレームに付けたので、これをあげるよ。』
と言って僕に古いメガネをくれた。
『わぁ、ありがとう、大切にするね。』

僕はお父さんに頼んでメガネの耳に掛ける所を取り外してもらったので、二つの丸い所だけになって本当の自転車のようになった。

『もっと本物の自転車のようにしよう。』

僕はお母さんに爪楊枝を3本もらって、お兄ちゃんに1本を短く切ってもらった。

僕はお母さんからもらった糸で、長い2本をメガネの丸い所に結び付けた。
そして、長い2本に短い1本を糸で結び付けてハンドルにした。
『やった、ハンドルができた。』


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