切れたメビウスの輪(22)

2016-12-17 10:36:49 | 怪奇小説
  第十章 テーマパーク

シックスシグマを使ったプロジェクトから
解放された横顔生夫が暫くぶりにノックをして縦顔死郎と縦顔生郎を誘った。
「ところで、縦顔死郎さんが生きている時には無かったアトラクションが有るのですが、行きませんか?」
と言うと、縦顔生郎が「ディズニーランドでしょ。私は行ったことがありますが、大人でも楽しいですよ。」
と答えた。
「そんな所があるんですか。」
と、縦顔死郎。
「そうですね、縦顔生郎さんが生き返っているときに行かれたんですか?」
「ええ、楽しかったですね。」
と、縦顔生郎。
すると、縦顔死郎が
「是非行きたいですね。」
と言ったので、明日三人で行くことにした。
「それでは、明日ノックしますから。」
「ええ、よろしくお願いします。」
「久しぶりだから楽しみですね。」と、縦顔生郎。
「楽しみにしています。」と、縦顔死郎。

翌朝、横顔生夫がノックすると、縦顔死郎
と、縦顔生郎が待っており、二人のウキウキ気分が横顔生夫には手に取るように感じられた。
三人は電車を乗り継ぎ、ディズニーランドのゲートをくぐると、シンデレラ城が目の前に迫ってきた。
「あっ、遠い昔に見たディズニーのお城だ。」
と、縦顔死郎が小走りにシンデレラ城に近付いていった。
「縦顔死郎さん、もうじきパレードが始まりますよ。」
「誰がパレードするのですか?」
「ミッキーやミニーたちのパレードで、すごく楽しいですよ。」
「そうですね、パレードは何回見ても楽しいですね。」と、縦顔生郎。
そして、パレードを楽しんだ三人は、スプラッシュ・マウンテンやビッグサンダー・マウンテンで大喜びをしていた。

「もう帰らないといけないので出ますか?
今日は楽しかったですね。ディズニーシーは次の機会に行きましょうか。」
と、横顔生夫。
「そうですね、ディズニーシーシーは私も行ったことがなかったですね。」と、縦顔生郎。
「ディズニーシーはどんなアトラクションなのですか?」と、縦顔死郎。
「私は行ったことがありませんが、たしか海をテーマにしたものらしいですよ。」と、縦顔生郎。
「ええ、そうらしいですね。実は、私もまだ行ったことがないのです。」と、横顔生夫。
「それでは、次はディズニーシーに行きましょう。それから、ユニバーサルスタジオジャパンへも行きたいですね。」
「そうですね、私もまだ行ったことがないので行きましょう。」と、縦顔生郎。
「そうしましょう。」と、横顔生夫。


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