一年だけの友達(1)

2015-09-18 21:34:15 | 童話
私はこの家の玄関の横に生えている小さな草で、小さなお花をたくさん咲かせます。

だけれど、お花の本には私の名前は載っていません。

この家の女の子は私を大切にしてくれて、毎朝、学校へ行く時に『小さなお花さんおはよう、行ってきます。』と言ってくれます。

そして、学校から帰ってくると『小さなお花さん、ただいま。今お水をあげるからね。』とお話しをして、お水をかけてくれます。

小さな草の私も夜になると眠るので、夢をみることがあります。


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