蜜蜂キックロの海外出張(2)

2020-05-08 10:48:43 | 童話
『バイバ~イ、あっ、だぁれもいないや。』
僕も飛行機に乗せられたので、カナダに着くまで寝ることにした。
僕達の入ったカゴは断熱材という熱を通さない布でくるまれているので寒くなかったです。
そして、僕達が目をさますと、飛行機はカナダに着いていました。

『みんな、おはよう。』
『おはよう。ここから、どこへ行くのかなぁ?』
『空港からあまり遠くない公園へ行くみたいだよ。その公園で、カナダの蜜蜂と仲良くなって、みんなの巣箱に連れて行ってもらうんだって。』
『ふぅ~ん、そうなんだ。では公園でみんなと友達になればいいんだ。』
『そうだね。』
『カナダの公園は大きいね。お花もいっぱい咲いているね。』
『そうだね、日本の公園の何倍もあるね。』

そこへ、カナダにいる蜜蜂がやってきて
『お話しを聞いていたけれど、日本から来た蜜蜂は君達なの?』
『そうだよ。仲良くしようね。』
『うん、いいよ。』
『ありがとう。』
『では、僕達の巣箱へ行こうか。』

そして、日本から来た僕達は、カナダの蜜蜂の巣箱にやって来ました。
『うわっ、巣箱がいっぱい並んでいるね。日本の何倍も何倍もあるね。』
『カナダは、どこへ行っても、これくらい広い所で、これくらいの巣箱があるんだよ。』
『ふぅ~ん、すごいね。』
『僕達はね、カナダで食べられている、おいしい料理を探しに来たんだよ。』
『ふぅ~ん、そうなんだ。』
『明日からいろいろな家へ行って料理を見せてもらうんだ。』

その日は飛行機に乗って疲れたので、明日から探しに行くことにしました。
『カナダのみんな、おはよう。』
『日本からのみんな、おはよう。』
『では、僕達はおいしい料理を探しに行ってくるからね。』
『うん、行ってらっしゃい。』
そして、僕達は巣箱から飛んで行った。


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