ほんわか村(1)

2021-02-25 10:13:51 | 童話
ここは南の島のほんわか村、村長さんはカピバラさんです。
村人は、ゾウさん、キリンさん、カバさん、アライグマさん、ナマケモノさん、ミーアキャットさん、そしてチンパンジーさんです。

村長のカピバラさんは、いつもボーとしていているノンビリやさん、です。野菜を食べる事と、お風呂に入ってボ―としているのが大好きです。

ゾウさんは、どっしりしたおとなしい性格で、みんなに信頼されています。暑い時は鼻でみんなに水をかけてあげます。

キリンさんは、村一番のノッポさんで、その長い首でいつも村全体を見て、村の平和のために頑張っています。

カバさんはいつも川の中にいて、暴れん坊のワニから村の動物達を守っています。

アライグマさんは料理が上手で、村の動物達を喜ばせています。もちろん料理をする時は手をきれいに洗います。

ナマケモノさんは、うん~と、何しているのかな?でも、みんな集まって相談する時は、いろいろな意見を言ってくれるので居ないと困ります。

ミーアキャットさんはダンスが上手なので、みんなが集まってダンスをする時に、ダンスを教えてくれます。

チンパンジーさんは、道具を持つのが上手なので、道具を使ってみんなの家を作ってあげます。

村の動物達が最初に相談したのは、村に名前を付ける事でした。それぞれの動物から代表が集まり名前を相談しました。いろいろな意見が出ましたが、ナマケモノさんが
『私はみんなと同じように早く動く事ができないが、ここは危険な動物が居ないので安心して暮らせて、ほんわかとしていて良い所だよ。』
と言いました。
それを聴いたチンパンジーさんが
『ほんわかして良い所だから、【ほんわか村】にしたらどうだろうか。』
と言いました。
他の動物達もみんな『いいね。』、『いいよ。』と言ったので、村の名前は【ほんわか村】にする事にしました。

そして、村の入口に『ここは、ほんわか村の入口です。』と、チンパンジーさんが書いたカンバンを取り付けました。
そのカンバンを見て、全員の動物が手をたたいて喜びました。ゾウさんは鼻を高く上げて、キリンさんは首を大きく振って、カバさんは口を大きく開けて、みんなと一緒に喜びました。


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