石の飛行機(4)

2019-09-30 06:40:54 | 童話
僕は朝ご飯を食べたらすぐに川原へ行った。宿題は昨日終わらせたので、朝から行けたのだ。
川原の石をたくさん集めて、僕の飛行機の隣りにジェット旅客機を作り始めた。
小型のプロペラ飛行機より、ずっとずっと多くの石が必要だった。

どうして大きなジェット旅客機でないと外国へ行けないのかぁ、帰ったらお父さんに聞いてみよう。
やっと大きなジェット旅客機ができた。
僕は早く飛ばないと遠い外国へ行けないと考え、すぐに操縦席に乗り込んだ。
『エンジン始動、管制塔、こちらはJA123です、離陸の許可を下さい。』
『こちら管制塔です、離陸を許可します。』
『出発。』

ゴーとエンジン音がして僕はスラストレバーを引いたのでキーンというジェットエンジンの音がして走り始めて操縦かんを引いて上昇した。
グングン上空に飛んで行き、富士山が段々小さくなっていった。
『やあ、雲の上に出たから天気がいいや。』
そして、水平飛行となったので、エンジンはゴーという音になった。
『下はずっと海だね。大きな船が走っている、自動車運搬船かな。ここから自動操縦にしておやつを食べよう。』

おやつを食べている間にハワイが見えてきた。
『よし、ハワイをぐる~と回ったら家に帰ろう。』
そして、ハワイを回った後、しばらく飛んでいると日本が見えてきた。
『管制塔、管制塔、こちらはJA123です。着陸の許可を下さい。』
『こちらは管制塔です、着陸を許可します。』
着陸してから僕は自転車で帰ったが、お母さんが、
『とっくにお昼ご飯の時間が過ぎているでしょ、早く帰ってこないとダメじゃないの。』
と言ったので、ぼくは
『ごめんなさい、ハワイまで行ったら遅くなっちゃった。』
とあやまりました。

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