僕とお兄ちゃんと(1)

2020-10-13 06:26:30 | 童話
僕は毎朝、お兄ちゃんと近くの公園へお散歩に行きます。
いつも公園へ行く途中で、犬を連れたおじさんに会います。
『やあ、おはよう。今日も元気だね。』
『おじさん、おはようございます。はぃ、元気です。』

家に帰ると、僕達はクツを脱いで家にあがります。そして、お兄ちゃんはゴシゴシと手を洗いますが、僕は手を洗いません。
『朝ご飯を食べるわよ。』
『はあ~い。』
そして、お兄ちゃんはコップで牛乳を飲みますが、僕はお皿で牛乳を飲みます。
『牛乳はおいしいよね。』とお兄ちゃんが言ったので、僕はコックリとうなずいて返事をしました。
それから、みんなで朝ご飯を食べます。
『今日の朝ご飯もおいしいね。』
僕はまたコックリとうなずいて返事をしました。

朝ご飯が終ると、お兄ちゃんは学校へ行きます。だけれど、僕は小さいので学校も幼稚園も行きません。そして、お父さんは会社へ行くので、僕はお兄ちゃんとお父さんの二人を玄関で見送ってからソファに座って、お母さんが食器の片付けとお洗濯が終わるのを待っています。

お母さんが全部終るとソファの僕の隣りに座って、僕の頭をなでてくれます。
お兄ちゃんと散歩に行っている時も楽しいのですが、お母さんと一緒にソファに座っている時も楽しいです。
お母さんは時々僕を散歩に連れて行ってくれますが、お兄ちゃんのように毎日ではありません。