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丘の上でゴロゴロふわり(1)

2019-08-17 07:21:42 | 童話
楽しいな、楽しいな。明日は家族みんなでハイキングだ。
『お姉ちゃん、明日のハイキング楽しみだね。少し遠くまで電車で行って、そこから1時間くらい歩いて山の上の方にある湖に行くんだよね。』
『明日は朝早いから、もう寝るわよ。』
『は~い。』
僕はワクワクして、なかなか寝られなかった。

『早く起きなさい。』
お母さんに起こされるとお父さんが行く用意をしていた。お姉ちゃんも起きていて顔を洗っていたので、僕は急いでトイレに行った後で、歯を磨いて顔を洗った。
『いただきま~す。』
みんなと一緒に朝ご飯を食べているとお父さんが
『もうすぐ行くから、早く食べなさい。』
と言ったので、おしゃべりを止めてご飯を食べた。
そして、4人で駅まで歩いて行き、お父さんから貰ったお金で4人の切符を買った。
僕は楽しくて、電車の中でお姉ちゃんとずっとお話しをしていたので、時々お母さんに
『少し静かにしなさい。』
と注意された。

しばらくして、電車が湖の有る駅に着いたので、先頭がお父さん、次は僕で、3番目はお姉ちゃん、そして最後がお母さんで、4人で一列になって歩いた。
僕達と同じように、リュックを背負ったたくさんの人が歩いている。お母さんとお父さんが『たくさんの人が湖へ行くのね。』、
『そうだね、あの湖はきれいだからね。』とお話しをしていた。

途中で1回休憩をしてジュースを飲んだので僕は元気いっぱいで歩いた。
お父さんが案内板を見つけて『湖まで5百メートルだって、頑張れ。』と言って僕とお姉ちゃんを励ました。
『やっと着いたね。』
『そうね、思ったより遠かったわね。』
『ここは丘の上だから湖が良く見えるわね。』
『わ~い、わ~い、湖だ。』