僕とお父さんと、ボクとの約束(3)

2015-09-01 22:14:05 | 童話
僕は、その日から毎日、ヒザを高く上げて走る練習を続けていて、学校の徒競走で5人で走って3番目になった。

『今度は逆上がりをやってみようよ。』

『うん、頑張るよ。』

『分かった、手が伸びてしまっているからできないんだ。
鉄棒を回り始める時にヒジを曲げて、体を鉄棒にくっつけるようにするんだよ。
ボクがやってみるね。』

『本当だ、すごいね。』

『ボクと一緒にやれば君もできるようになるよ。』

僕は、その日から毎日、ヒジを曲げるようにして練習を続けていて、逆上がりができるようになった。