霧のおじいさん(3)

2014-10-02 21:09:51 | 童話
そして、何日間か霧は出なかったので、ふわふわする感じは忘れかけていた。

ある日の朝に霧が出た。
僕が学校へ歩いて行っている時に、また右側のクツが脱げた。
あれっ、足の裏に何も当たらない。

今度は左側のクツが脱げたが、やっぱり足の裏に何も当たらないで、ふわふわとしている。

『早く起きないと、学校に遅刻するわよ。』と、またお母さんに起こされた。
『ああっ、今度も夢か。』