石の飛行機 (9)

2014-06-10 21:08:42 | 童話
やっと大きなジェット旅客機ができた。

僕は早く飛ばないと遠い外国へ行けないと考え、すぐに操縦席に乗り込んだ。

『エンジン始動、管制塔、こちらはJA123です、離陸の許可を下さい。』
『こちら管制塔です、離陸を許可します。』
『出発。』

ゴーとエンジン音がして、僕はスラストレバーを引いた。

キーンというジェットエンジンの音がして走り始めた。

続いて操縦かんを引いて上昇した。

グングン上空に飛んで行き、富士山が段々小さくなっていった。

『やあ、雲の上に出たから天気がいいや。』

そして、水平飛行となったので、エンジンはゴーという音になった。

『下はずっと海だね。大きな船が走っている、自動車運搬船かな。ここから自動操縦にしておやつを食べよう。』