石の飛行機 (6)

2014-06-07 10:28:36 | 童話
『エンジン始動、ブルブル、ブルブル。管制塔、管制塔、こちらはJA123、離陸の許可を下さい。』

『こちら管制塔、離陸を許可します。』

『ブ~ン、離陸します。』

『今日もエンジンは快調だ。よし、今日は川の上流へ行き、山の上を飛ぼう。』

川幅が段々と狭くなってきた。
向うに見える山の上を飛ぼう。操縦かんをいっぱい引いて上昇した。

ブイ~ン、山を越えたら湖が見える。
あの湖まで行ったら帰ろう。

『管制塔、管制塔、今から帰ります。』

『こちらは管制塔、帰るのですね、了解しました。』

飛行機は無事川原に着陸した。

そして、僕は操縦席から降りて、自転車で家に帰った。