充実の日々④

眠い目を擦り、早起きする土曜。

この日は相手担当者が全員揃わない不遇の事態。
でも悲観する事もなかった。最も発言力がありそうで、決定権者と思われる
人が来たからだ。って言うか、そんな人だからこそ代表として来たのだろう。

状況は結構厳しかった。木曜の話を聞いて検討したが、実は皆の気持ちは
やはり他社でやろうという風向きだと言う。愕然とする課長と俺。
だが、諦めない。話を進める。と、そこで風向きが変わる。
「実は俺個人はそちらさんでもいいかな、って思ってもいるんですよ・・・」
ようやく勝機が見えた。まずはこの人を味方にするしかねー。
話すこと２時間。かなりウチ寄りになってきた。
一度は他社で、と全体で決定しているだけに、１人では決められないと言う。
そりゃ当然だ。って言う事は言い換えればあとは皆を説得するのみ。

「では、明日また来ます。その前に○○さんから是非お話しといてもらえませんか？」「軽くでいいですから、是非ウチを押しておいて下さい」

下地は完璧。いよいよ詰めだ。って日曜も仕事かよ・・・笑


で、本日（3/30）
起きたくなかった（笑）
また課長と待ち合わせ。ちなみに担当者は昨日も今日も近くで待機。
出しても今は逆効果。相手には常に腹を割らせないと。

相手担当者はほぼ揃っていた。最後の詰めは条件面。
昨日会社に戻り、念入りに作った見積書が威力を発揮。
安売りなどしたくないし、自販機営業マンにはなりたくない。
最後は気持ちで取りたい。値段で取れば、いつかまた値段で取られる。
限界まで安くするのは簡単だが、ここは粘りに粘り、最後は気持ちで取らねば
この４日間は意味がない。手に汗握る攻防。
「では、今夜中に返事します」

手ごたえ十分。初日は４対６。昨日は５対５。今日は９対１か。
祝杯と行きたかったが、ここはお疲れ様の意味にすり替え、昼間からビールを
かっ食らう。ゲコな俺でも今日だけはジョッキを一気に飲み干せた。美味い。

２３：３０。電話が鳴る。来た。

「そちらさんでお願いをします」

脱力。そして即湧き上がる歓喜。感謝の気持ちを伝え、即明日のアポをゲット。
課長、担当者へ嬉しい報告のメール。

「安心しました！」・・・センスのないメールを返したのは担当者。
何か違うんだよね・・・まあいいや。

ってなワケで結局営業戦記になってしまいましたが、久しぶりに最前線での
熱い商談のオンパレード。やはり根っからの負けず嫌いなんだと再確認できた
週末でした。

さすがに明日は仕事行きたくねー。