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加藤昭=FSBエージェントか?週刊新潮08年8月14,21日号北京五輪「ビンラディン100人作戦」の怪

2008-08-10 00:42:37 | ニュース

<script src="http://jss.afpbb.com/sdata/newsdelivery/blogzine/js/utf8/3195000/aa3539f5250d0f08d61db874d22c5c6d.js" type="text/javascript"></script>

7月の昆明バス爆発事件から8月4日のカシュガル武装警察襲撃事件に至って、主としてオヤジ系週刊誌メディアでは「イスラムのテロだ」「アル・カーイダと密接なかかわりをもつ東トルキスタンイスラム運動」「トルキスタンイスラム党」の大合唱が続いている。
もちろんこういう報道にほくそえんでいるのは中国共産党の公安や国家安全部に他ならない。特に操作しているわけでもないのに、日本の週刊誌メディアがウイグル人=テロ勢力というプロパガンダを撒き散らしているからである。

例をあげれば

週刊ポスト08年8月8日号 47p
中国公安省が厳戒!「テロリスト」が手に入れた「北京五輪施設詳細地図」

サンデー毎日08年8月10日号 28p
北京に吹く不穏な風/北京のチョー厳戒-観光客よりマシンガンの数が多い?

フライデー08年8月15日号 24p
北京五輪直前ルポ/中国テロ組織「開催中に狙う次のターゲット&過激素顔」

週刊ポスト08年8月22日号 47p
五輪公安当局が怯えている「黄色い工作」「青いテロ」

週刊現代08年8月16日号 18p
開幕!聖火の祭典/北京五輪、新疆ウイグル独立派の同時多発テロが炸裂する

どれもこれも「東トルキスタン独立勢力」に関しては中国の発表の丸写しを元にしたような記事ばっかりで、うんざりでありいちいち取り上げるのかバカバカしいやつばかり。
こういう記事が出てくる背景と言うのはなんなのだろうか。思うに今日、経済力、政治力、軍事力を強める中国に対する警戒感があって、その中であんまり知られていないイスラム教徒のウイグル族というのが存在し、中国人とは似ても似つかない中央アジアの風貌でしかも弾圧されていてイスラム過激派との関係もうわさされるということは格好の「中国叩き」のネタに使うことが可能である。こういう記事を書く人もまた読む人も中国を心配するのではなく、内心では「中国とイスラムが激突して共倒れになってくれたら嬉しいな」みたいな気持ちでいるのではないかと思う。

自称政治学者の殿岡昭郎などは中国とアルカーイダを戦わせる為にアルカーイダを求めて中東、中央アジアを旅したらしいしwww

さて、こういう連続するウイグル人=テロリストとする同じような記事の中で最も悪質もしくは噴飯ものと思われるのが、

週刊新潮8月14/21日号
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/

連続自爆テロ「ビンラディン100人作戦」が北京五輪を襲う!

ウイグル人独立派についての描写は中国の公式発表そのままで、中国がテロではないと発表した昆明バス爆発事件などは「中国が否定するのはちぐはぐだ」みたいに当局の見解発表に疑いを向けているのだが、根拠は何もない(笑い)

この記事の眼目はアル・カーイダとウイグル独立過激勢力とが連合して北京オリンピックでテロを行う計画があるというものである。
なんと名付けて「ビンラディン100人作戦」!ビンラディン自身が下手人としてテロ攻撃を行うとは考えられないのだが(笑い)しかし、書き方はうまい。アル・カーイダが中国にある欧米機関を攻撃することが
中国にダメージを与えるということで、ウイグル過激勢力と共通の利益があるというものだ。なにも基礎知識がなかったら管理人も信じてしまうかもしれない。

著者の加藤昭氏と言う人物、5,6年前の週刊新潮での「鈴木宗男研究」で名を馳せたライターだということを知った。
で、このビンラディン100人作戦の情報のソースとなっているのが、ロシア連邦保安庁(FSB)!
加藤氏、KGBの後継機関たるFSBとの深いつながりがあるらしい、もともと鈴木宗男研究でもロシア側の情報リークを多く使用した形跡がある。

http://www.henshusha.com/interview/054-01.html

チェチェンを抱える現在のロシアが中国の民族政策を支持しているのはプーチン首相のチベット騒乱鎮圧についての発言をみても明らかである。ロシアがチベットと同様に中国のウイグル政策も支持し、その正当化工作としてウイグル=テロ情報を流しまくっていることは想像に難くない。
というわけで当ブログは、加藤昭=FSBエージェント説を無責任に取らせてもらいます。(笑い)

この加藤氏、鈴木宗男氏を逮捕に追い込んだまでは新潮で活躍していたが、その後、鈴木氏が佐藤優氏とともに「復権」したあとはWillなどに活躍場所を代えて北朝鮮関連なども書いているようだが、久しぶりの週刊新潮登場なのだろうか。

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