【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

著作権法改正案2016年通常国会に提出へTPP関連「大規模な海賊品の非親告罪」「70年ルール」

2015年11月04日 18時38分13秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[写真]文化庁が入る、中央合同庁舎7号館、東京都千代田区霞が関3丁目、2015年10月、筆者・宮崎信行撮影。

 文部科学省の外局、文化庁は、平成27年2015年11月4日(水)、平成27年度文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会の第6回を開きました。 

 TPP条約=大筋合意=の中身は、日本語版・英語版とも全文は公表されていませんが、内閣官房の情報集めによると、第18章「知的財産」で、「故意により、現著作物の収益性に大きな影響を与える商業的規模の著作物の違法な複製」を非親告罪化。著作物の保護期間を70年間に延長。民事での著作権侵害の救済としての法的損害賠償制度の新設ーーが加盟12か国に義務付けられたもようです。

 甘利TPP相は、先の通常国会で「無制限の非親告罪化はあり得ない」と答弁しており、損失額がない、若手漫画家による大御所の模倣は規制されない見通し。その一方、アメリカ映画のDVDの価格については、「大きく下がることは当分ない」ということになりそうです。 

 これを受けて、文化庁は、著作権法改正法案を執筆し、2016年通常国会に提出する見通し。

 法案は、衆参とも、TPP特別委員会か、文科委員会のいずれかに付託されるとみられますが、文科委員会はとくだんの積み残しや対立がないことから、参院選前の会期中に成立する可能性は高いはこびとなりそうです。

[追記2016年4月23日午後4時]

 著作権法の改正条項(案)は、TPP国内実施の一括法案(190閣法47号)に束ねて入りました。施行日はTPP条約の発効日当日からになります。ただ、審議の遅れで、衆議院での可決は、2016年8月以降になる見通しとなっています。

[追記終わり]

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岡田克也さん、織田信長の居城岐阜城を訪れ、政権交代をめざす

2015年11月04日 15時24分28秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]岐阜城から四日市方向を指さす、岡田克也さん、2015年11月1日、同氏公式SNS内動画からスクリーンショット。

 民主党代表の岡田克也さんは、平成27年2015年11月1日(日)に岐阜城を訪れ、織田信長の天下統一に思いを馳せ、政権交代をめざす考えを示しました。

 これは4日(水)付の公式SNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)で発信したものです。

 岡田さんは、かねてより、「尊敬する人物」に「織田信長」一人をあげてきました。

 岡田さんは通産省の4年先輩である、古田岐阜県知事より「信長が天下を統一しようとした気持ちがよく分かるから、岐阜城にぜひ行くべきだ」とアドバイスを受けてから数年たって、初めて岐阜城を訪れたとしました。

 400年前、日本一豊饒な平野だった濃尾平野は織田信長の天下統一後に、徳川家康が開拓した関東平野にその座を奪われながらも、今も、日本で最高額の工業での付加価値を生み出し続け、ついには、名古屋港が、横浜・神戸港を価額ベースでしのぐ輸出港となっています。

 岡田さんは、織田信長に思いをはせたうえで、「政権交代めざしてしっかり頑張っていきたい」と語りました。

 改めて地図を見ると、四日市から見て、岐阜城はほぼ真北にあります。この位置関係は、首相官邸から見た日光東照宮と同じになります。

 この翌日、2015年11月2日(月)、岡田さんは、東京・早稲田大学内で、田原総一朗さんの講義に同席し、父親から、(岡田さんから見て)祖父、父、兄が早稲田大学(東京専門学校)出身なので早稲田大学に進学するよう言われて、反発し、早稲田大学を受験していなかったことを明らかにしました。これについて、岡田さんは、「公のためにという思いを打ち消すことができなかった」「暗記が苦手で思考力を問う東京大学の方が自分に合っていると思った」などと著書で明らかにしていましたが、実際は父に反発しただけだったのかもしれません。

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民主党首脳、第24回参院選に向けた他野党との再編で所感

2015年11月03日 20時25分51秒 | 第24回参院選(2016年7月)

[写真]7月10日の国会議事堂、筆者・宮崎信行が2015年に撮影。

 民主党首脳は第24回参議院議員通常選挙(来年7月10日ないし24日投開票)に向けた、野党再編で所感を述べました。

 維新の党については、10月20日の政党交付金について「銀行が止めたらしい」と語り、松野維新、大阪維新双方に振り込まれていない=各メディアが既報=とし、「職員の給与が支払われたのか心配だ」と述べました。

 共産党が主張する「国民連合政府」について、「民主党のビラを配ってくれる人はいる。共産党は、民主党公認候補のビラ配りをしてくれるのではなく、候補者を引っ込めてほしい」とし民主党員を優先し、共産党員はビラを配るのではなく野党候補統一のために候補者を擁立しないでほしいとの思いをにじませました。

 生活の党と山本太郎となかまたちについては、「小沢一郎さんが、非拘束名簿式の全国比例で、「統一名簿・オリーブの木」を主張しているのは、YAWARAちゃん(谷亮子参議院議員)を当選させるためだろう」としました。民主党首脳は「YAWARAちゃんは、今は(柔道)協会役員(理事)ではないのではないか」と前途を思案しました。

 非拘束名簿式全国比例(改選定数48)では二大政党では、個人票12万票以上をとれば必ず当選できます。しかし、少数政党では政党名100万票以上をとらないと1議席を確保できません。一つの事例として、第22回参院選では、谷さんは民主党公認で35・2万票を獲得し、民主党16議席のうち2位で当選した一方で、連立与党パートナー国民新党の長谷川憲正さんが40・6万票をとりながら、同党の議席がゼロだったので落選しました。

 ところが、小沢一郎さんが主張する「統一名簿・オリーブの木」を採用すると、前回みんなの党の、例えば、柴田巧さんが8・7万票、小野次郎さんが4・3万票、真山勇一さんが3・6万票にとどまっており、目安とされる12万票を大きく下回ることから、「小野さんらが逆に議席をとれなくなる」と述べ、統一名簿・オリーブの木に否定的な姿勢を打ち出しました。ただし、「5人を割るのではないか」と語り、「小沢党」が政党要件の一つである、「国会議員5人以上」を割るかもしれないことに、警戒感を示しました。

 社民党とは、「沖縄が基本だ」とし、沖縄県での現職(無所属)再選に協力したいとの思惑を示唆しました。

 民主党首脳が衆参ダブル選挙説を主張していることについては、「たぶん無いと思うが、民主党には自分が準備していなかったのがいけないのに、『急に解散になったせいで落選した』『代表のせいだ』、と言いだす、どうしようもなく、だらしない連中がいるので、そう言っている」としました。

 岡田克也代表の側近が「私たちの敵は大阪維新だ」と語ったことについて、民主党首脳は「それは私と考えが違う」とたしなめ、「敵は自民党だ」との基本から外れることがないよう釘をさしました。

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細川律夫さんに旭日大綬章、おめでとうございます。平成27年秋の叙勲、牧野聖修さんは旭日重光章

2015年11月03日 05時00分19秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

 政府は、平成27年2015年11月3日、秋の叙勲受章者を発表しました。

 民主党からは、元厚生労働大臣で、現民主党倫理委員の

 細川律夫さん(ほそかわ・りつお)さん

 
=写真は本人公式ウェブサイトから=

 が、栄えある

 旭日大綬章(きょくじつだいじゅしょう)を受章しました。

 授章理由は「厚生労働大臣として、国政の枢機に参画した」。

 おめでとうございます!

 細川さんは昭和18年1943年8月8日、高知県出身。明治大学法学部卒業、弁護士を経て、平成2年1990年の第39回衆議院議員総選挙で、埼玉県内の選挙区から初当選。連続当選7期。与党議員として、細川護熙・羽田孜内閣を支えた後、民主党結党に参画。衆議院環境委員長、同決算行政監視委員長をつとめました。民主党第1次与党期には、後輩の長妻昭厚生労働大臣(現・民主党代表代行)を副大臣としてささえ、民主党2人目となる、厚生労働大臣。1年間つとめました。これに先立つ、2009年5月には、民主党代表選(ネクスト首相選)で岡田克也副代表(現代表)を「我ら同期当選」として発起人として擁立し、衆議院議員団の過半数を得ました。厚労相退任後には、社会保障と税の一体改革3党(民自公)協議会の実務責任者をつとめ、歴史的な閣法修正作業に携わりました。

 ◇

 また、牧野聖修(まきの・せいしゅう)元経済産業副大臣旭日重光章(きょくじつじゅうこうしょう)を受章しました。旧日本新党公募1期生。おめでとうございます。

 ◇

 桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)は竹崎博允元最高裁判所長官が受章しました。

 旭日大綬章は、自民党からは、太田誠一元農林水産大臣、白川勝彦元自治大臣、村田吉隆元国務大臣国家公安委員長が受章しました。

 二大政党以外では、清原武彦元産経新聞社社長、幕田圭一元東北電力社長、横田尤孝元最高裁判所裁判官が受章しました。

 旭日重光章は、上掲の民主党の牧野さんのほか、自民党から増原義剛元内閣府副大臣ら。

 旭日中綬章(きょくじつちゅうじゅしょう)は、元社会党の種田誠元参議院厚生委員長ら。

 瑞宝重光章(ずいほうじゅうこうしょう)に、川村良典元参議院事務総長、大島稔彦元参議院法制局長ら。

 瑞宝中綬章(ずいほうちゅうじゅしょう)に、池田義明元衆議院憲政記念館長、遠藤茂男元衆議院記録部長ら。

 ◇

 勲章の種類は、内閣府賞勲局(ないかくふしょうくんきょく)のウェブサイトをご覧ください。

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宮崎信行の今後の政治日程を更新しました 召集詔書の発布日、補正、閉会中審査など盛りだくさん

2015年11月02日 15時23分11秒 | その他

[写真]昨年の11月21日の官邸、筆者・宮崎信行撮影。

 有料ブログの宮崎信行の今後の政治日程を更新しました。

 今回の更新は盛りだくさんで、召集詔書の発布と、それに先立つ官房長官の伝達の衆参議運理事会開催の日程(予想)、補正予算案のスケジュールなど、かなり重要な情報を盛り込みました。取材源に感謝します。

 さらに、国会閉会中にもかかわらず、全員に、11月分の継続をいただきました。感謝します。

 どうしても、6月の会期末に増え、その後に反動減を毎年繰り返していますが、今秋から来年5月にかけては、おそらく、ほとんどの会員の方にご継続いただけると思います。重ねて感謝申し上げます。

 平成24年2012年12月16日から、きょう現在、そして未来へ。

 歴史の証人として頑張っていきます。

【追記 2015年11月2日 午後3時27分】

 技術的理由により、間違ったタイトルで投稿してしまいました。ツイッターやRSSリーダーで誤った内容が発信されました。2008年に投稿した記事のタイトルであり、新しい事象を報じたタイトルではございません。ビックリさせてごめんなさい。

【追記おわり】

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自民党本部、政党助成金から複数のノーベル賞博士に「筆耕翻訳料」を支出

2015年11月02日 14時29分15秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

[写真]自民党本部、2013年、筆者(宮崎信行)撮影。

 自民党本部が、政党助成金から、複数のノーベル賞博士に、「筆耕翻訳料」を支出したとする謎の記載が、平成26年2014年政党交付金明細報告書にあることが分かりました。

 国会閉会中で暇を持て余した筆者が、見つけました。

 自民党本部(代表者・安倍晋三さん、会計責任者・谷垣禎一さん)の平成26年2014年の政党交付金明細報告書(9月末公表)の285ページに、

 ノーベル賞受賞者のY博士とN博士に、各々5万5685円を、政党助成金から支出しており、この勘定費目を「筆耕翻訳料」としています。

 広辞苑によると、「筆耕」は「写字・清書などによって報酬を得ること」、翻訳は「ある言語で表現された内容を他の言語に直すこと」とあります。

 Y博士とN博士は達筆かもしれませんし、英語は堪能ですが、この費目の他の記載からしても、これは「講演料」の可能性があります。

 このほか、390ページには、永田町でその名を知らない人はいない、「国会内●イトウ写真」に毎月50万円前後の「筆耕翻訳料」を払っており、店主が多芸多彩なのかもしれませんが、これは「写真代」である可能性もあります。

 自民党本部が講演料や写真料も「筆耕翻訳料」として記載したかもしれまさん。

 政党助成法は報告書の虚偽記入を、禁固5年以内とする罰則を設けています。

 ぼんやりしてたのかな~~?

 筆者・宮崎信行は、国会閉会中は、自民党が下野し、民主党が官邸を奪い返すその日まで、自民党の政治資金報告書を根掘り葉掘りあらさがしする方針。

 自民党本部の話「文書でないと回答できない」

 ◇

 当ブログは2月、閣僚(先月退任)の参議院議員としての指定資金管理団体に、存在しない政治団体からの献金がある、と指摘しました。団体の会計責任者(公設秘書)は誤りを認め、「今日中にできるかどうか分からないが、訂正する」と語りましたが、国会閉会後に筆者が総務省内で原本を確認したところ、報道の翌日に訂正していたことが分かりました。なお、団体全体の収入・支出に変更はありませんでした。速やかに訂正したことから、当ブログは矛を納めました。正直でよろしい。これにて一件落着~~!

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農業土木、森山農相「年0・2兆円増やしたい」、岡田代表「戸別所得補償に充てたい」持続可能な農業

2015年11月01日 20時48分51秒 | 第24回参院選(2016年7月)

[写真]農林水産省、2015年10月、筆者・宮崎信行撮影。

 農業土木について、自民党農政と民主党農政の考え方が際立ってきました。

 新大臣の就任会見についてあまり叩くと官僚主導になりますので、なるべく控えています。

  これは持論の吐露だろうと思いますが、森山農相は就任会見で、農業土木の予算を、年0・2兆円を目安に増やしたい考えを示しました。「年0・2兆円」はおおむね「消費税0・1%分」に相当する巨額です。

 森山農相は次のように語りました。

[農林水産省ウェブサイトから抜粋引用はじめ] 

森山農林水産大臣就任記者会見概要

日時 平成27年10月7日(水曜日)22時39分~23時37分 於:本省会見室

(中略)

あの、まあ、今後がどうなっていくかというのは、まだ分かりませんけれども、来年度予算の概算要求ではかなり積極的な概算の要求をいたしました。これ、できるだけ予算化されるように努力をしなければいけないなあというふうに思っています。ただ、現場の実態を見ますとですね、補修とかなんとかというのは、ちょっとここのところずっと厳しかったものですから、例えば1千万くらいで補修しておけば何のことなかったのに、それができなかったものだから災害でですね、5千万かかった6千万かかったとかというのは結構やっぱり、全国にあるんですね。だから適時適切な補修の予算というのは、やっぱり確保しておくというのは本当に大事なことだなあということを最近改めて思います。だから、事前防災といいますか、その考え方というのは、農業農村整備事業の中でもですね、大事なことではないかなというふうに思っています。ただ、むやみにそこの予算を増やしていいのかと問われますとですね、そこはやはり限度があるんだろうと思います。ただ、我々の政権の時のところまで、まだ戻ってないものですから、そこは2千億ちょっと戻ってませんので、まだそこまでは戻す努力をするということが大事だろうと思います。

(後略)

[抜粋引用おわり]

 農業土木は、土改連(土地改良事業団体連合会)の会長に、二階・自民党総務会長が就任し、第24回参院選で、組織内候補を自民党が公認(内定)しています。 

 森山農相は、自民党第2次与党期の、麻生内閣当時まで戻したいとしています。

 これに対して、民主党の岡田克也代表は、先々週の記者会見で次のように述べました。

[民主党ウェブサイトから引用はじめ]

(前略)

【代表】
 必要な農業土木もありますので、それが悪だとか全く必要ないと言うつもりはないのですが、我々は財政の再建ということも視野に置いて、限られた財源をどう農業に使っていくかということを考えた時に、農業土木の予算を大きく削って、たぶん半分くらいになったと思いますが、そしてそれを先ほどの戸別所得補償に充てるという決断をした。限られた予算の中でどう優先順位をつけていくかということになれば、やはり持続可能な農業をどう作っていくかというところが優先されるべきと考えています。

(後略)

[引用おわり] 

 農業土木の自民党と戸別支払いの民主党。

 農業においても、企業(土建屋)優先の自民党と、国民(農業者・農家)優先の民主党。

 日本農業新聞の農政モニター世論調査では、自民党支持率が凌駕しているとはいえ、農政支持率に限定すると、民主党がトップになっています。2007年参院選では民主党第1党につながりました。それから8年経ち、農業者の「オピニオン・リーダー度」は落ちているとは思います。瑞穂の国の農業は、仮に土俵際の徳俵に残っていると信じていいのならば、民主党農政が優れているのは、火を見るよりも明らかです。そうでないと、日本が潰れます。

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黒田日銀の追加緩和、実はできないのではないか 平成27年度予算総則が縛る「80兆円」の天井

2015年11月01日 12時39分24秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

 黒田東彦総裁率いる日本銀行は、年間80兆円ペースの国債買い取り目標を維持し、追加緩和を見送りました。

 が、平成27年度一般会計予算総則からして、追加緩和は当面できないのではないでしょうか。

 平成27年度の当初予算の一般会計予算書

 そのPDF11ページの、予算総則第6条には新規に発行できる公債(国債)を「60・03兆円まで」としています。PDF17ページの予算総則第8条は「財務省証券と一時借入金は20兆円まで」としています。財務省証券とは、国庫短期証券(短期国債)のことで、一時借入金とは、交付税および譲与税特別会計が、地方交付税を金融機関から前借りしている分です。

 これをあわせると、80兆円となります。

 これは日銀の追加緩和ペース「年間80兆円」と重なる数字です。 

 もちろん、日銀が市中銀行に残存する既発債を購入することはできますが、既にたま切れが近づいています。市場へのメッセージ性も含めて、年80兆円を超えるペースでの国債買い入れは難しいのではないでしょうか。

 今後も早ければ来年1月にも補正されますし、平成28年度予算案の政府原案も作成中です。この一般会計予算総則第6条と第8条の、補正や書き換えがあるかどうか。平成28年2016年の通常国会で、注目したいところです。

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