
[写真]優勢度が高まった選挙区をピンポイント訪問した小沢一郎代表代行=中央、民主党ニュースから
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朝日新聞によると、財政学者の横浜国立大学教授、金澤史男先生が16日、大動脈解離で亡くなったそうです。55歳の若さだけに信じられません。私が横浜支局に勤めていたころ、神奈川県税制調査会の議論を神野直彦会長(東大教授=当時)とともにリードしていて、常盤台キャンパスにうかがって、取材し、学ばせていただきました。当時の県税調は大蔵官僚出身の知事の下、自治体の独自財源として、法人事業税の超過課税という法定外税の導入をめざしていました。大変エネルギッシュな先生だっただけに、ご無理があったのでしょうか。
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5月の小沢執行部→鳩山執行部の移行のプロセスで、民主党内で議論をよんでいた「選挙区情勢に関する世論調査(情勢調査)」を5月24・25日ごろに実施したもようであることが明らかになりました。これまでの情勢調査は昨年6月、10月に全選挙区(公認のみ、推薦除く)で実施。11月は個別かつ具体的調査、ことし1月にも追加調査を、当落線上だったり、数字のブレが大きかったりした選挙区で実施しました。5月調査が全選挙区だったかどうかは未確認ですが、1月以来4ヶ月ぶりの大規模調査と思われます。
全体像は不明ですが、都市部では伸び、地方部で自民党現職の壮絶な巻き返しがあったとの複数証言があり、民主党にとっては必ずしも楽観できる結果ではなかったようです。特に新年会の多い1月、入学式の多い4月などは現職が有利に浸透しやすい時期です。
この調査の数字は既に小沢一郎・選挙担当代表代行が把握しており、今後の地方行脚は、重点選挙区をピンポイントでテコ入れするかたちとなる見通しです。また、個別に総支部長に電話を入れて、励ましています。
選挙担当代表代行になってからは、小沢グループ「一新会倶楽部」が多い、九州・四国地方を地方行脚。その後、河村たかし名古屋市長の後継候補(予定者)の擁立のため2度、名古屋入り。愛知県議の佐藤夕子さんの愛知1区への擁立発表に成功しました。佐藤さんについては、河村たかし衆院議員(当時)に対して、名古屋市長選の候補者一本化を条件に、一新会倶楽部に入らせるよう要請していたとされています。河村さんは新進党解党後、小沢一郎党首率いる自由党にいったん入りましたが、与党との協力姿勢に反発。当選2回生ながら小沢党首を口頭で批判した上で、離党届を提出し、数ヶ月後に、野党第一党になった民主党に入りました。このため、2003年の民主党と自由党の合併(民由合併)以後も冷え込んだ関係が続いていました。小沢さんとしては、口うるさい河村さんを市長におし、その盤石な選挙基盤を継承する新人を一新会倶楽部で囲ったかたちになり、地元市議らの反発を買う一因となったようです。
小沢代行は17日、東京からピンポイントで地方行脚し、一新会倶楽部ではない新人の後援会コアメンバーとの懇親会を開きました。選挙筋は「あの選挙区は新人が連立与党の幹部に対するリード幅を数%台(ただし2桁ではない)に伸ばしたらしい」と明かしています。
前原誠司副代表らが以前から、党の予算で実施した情勢調査の結果を小沢さんが囲い込んでいることを批判しており、5月の代表選でも「執行部のディスクロージャー(情報公開)」が争点の一つとなりました。権力の源泉は情報の独占にありますが、党全体として共有しなければ、応援演説などもしづらいのではないでしょうか。
ぜひとも小沢代行には、情勢調査の結果を積極的に公開することを希望します。マスコミ各社の東京政治部記者も、民主党新人の強弱についての認識が不足しており、政権交代により取材源の再構築が必要ではないかという不安に駆られている記者が多いようです。
正面からぶつかる相手は、自民党であって、マスコミではありません。昨年10月のような情勢分析一覧表を作成し、秘書会、都道府県連、参院議員らと情報を共有しなければ、効率よい小選挙区への応援態勢の構築に失敗し、政権交代を逃すかもしれません。
森山浩行 北側一雄 森山ひろゆき 北がわ一雄 大阪 16区 公明党 民主党
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朝日新聞によると、財政学者の横浜国立大学教授、金澤史男先生が16日、大動脈解離で亡くなったそうです。55歳の若さだけに信じられません。私が横浜支局に勤めていたころ、神奈川県税制調査会の議論を神野直彦会長(東大教授=当時)とともにリードしていて、常盤台キャンパスにうかがって、取材し、学ばせていただきました。当時の県税調は大蔵官僚出身の知事の下、自治体の独自財源として、法人事業税の超過課税という法定外税の導入をめざしていました。大変エネルギッシュな先生だっただけに、ご無理があったのでしょうか。
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5月の小沢執行部→鳩山執行部の移行のプロセスで、民主党内で議論をよんでいた「選挙区情勢に関する世論調査(情勢調査)」を5月24・25日ごろに実施したもようであることが明らかになりました。これまでの情勢調査は昨年6月、10月に全選挙区(公認のみ、推薦除く)で実施。11月は個別かつ具体的調査、ことし1月にも追加調査を、当落線上だったり、数字のブレが大きかったりした選挙区で実施しました。5月調査が全選挙区だったかどうかは未確認ですが、1月以来4ヶ月ぶりの大規模調査と思われます。
全体像は不明ですが、都市部では伸び、地方部で自民党現職の壮絶な巻き返しがあったとの複数証言があり、民主党にとっては必ずしも楽観できる結果ではなかったようです。特に新年会の多い1月、入学式の多い4月などは現職が有利に浸透しやすい時期です。
この調査の数字は既に小沢一郎・選挙担当代表代行が把握しており、今後の地方行脚は、重点選挙区をピンポイントでテコ入れするかたちとなる見通しです。また、個別に総支部長に電話を入れて、励ましています。
選挙担当代表代行になってからは、小沢グループ「一新会倶楽部」が多い、九州・四国地方を地方行脚。その後、河村たかし名古屋市長の後継候補(予定者)の擁立のため2度、名古屋入り。愛知県議の佐藤夕子さんの愛知1区への擁立発表に成功しました。佐藤さんについては、河村たかし衆院議員(当時)に対して、名古屋市長選の候補者一本化を条件に、一新会倶楽部に入らせるよう要請していたとされています。河村さんは新進党解党後、小沢一郎党首率いる自由党にいったん入りましたが、与党との協力姿勢に反発。当選2回生ながら小沢党首を口頭で批判した上で、離党届を提出し、数ヶ月後に、野党第一党になった民主党に入りました。このため、2003年の民主党と自由党の合併(民由合併)以後も冷え込んだ関係が続いていました。小沢さんとしては、口うるさい河村さんを市長におし、その盤石な選挙基盤を継承する新人を一新会倶楽部で囲ったかたちになり、地元市議らの反発を買う一因となったようです。
小沢代行は17日、東京からピンポイントで地方行脚し、一新会倶楽部ではない新人の後援会コアメンバーとの懇親会を開きました。選挙筋は「あの選挙区は新人が連立与党の幹部に対するリード幅を数%台(ただし2桁ではない)に伸ばしたらしい」と明かしています。
前原誠司副代表らが以前から、党の予算で実施した情勢調査の結果を小沢さんが囲い込んでいることを批判しており、5月の代表選でも「執行部のディスクロージャー(情報公開)」が争点の一つとなりました。権力の源泉は情報の独占にありますが、党全体として共有しなければ、応援演説などもしづらいのではないでしょうか。
ぜひとも小沢代行には、情勢調査の結果を積極的に公開することを希望します。マスコミ各社の東京政治部記者も、民主党新人の強弱についての認識が不足しており、政権交代により取材源の再構築が必要ではないかという不安に駆られている記者が多いようです。
正面からぶつかる相手は、自民党であって、マスコミではありません。昨年10月のような情勢分析一覧表を作成し、秘書会、都道府県連、参院議員らと情報を共有しなければ、効率よい小選挙区への応援態勢の構築に失敗し、政権交代を逃すかもしれません。
森山浩行 北側一雄 森山ひろゆき 北がわ一雄 大阪 16区 公明党 民主党
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