
[写真]公安調査庁、3年前の2015年、筆者・宮崎信行撮影。
まず、今月、最も政治的だといわれた最高裁判所長官が交代して、その翌週に裁判官が辞任しました。これについて当ブログは「職業裁判官」、つまり、司法修習を終えてから裁判官をしていた人だとしましたが、検察官出身の最高裁判事でした。また、この方は69歳で亡くなりました。亡くなる直前まで、判事をつとめたことになります。
さて、いわゆるオウム新法こと団体規制法の執行状況として、オウム真理教改め「アレフ」「光の輪」「山田らの集団」が向こう3年間、公安調査庁の常時監視を受けることになりました。これは、前最高裁長官同様に、法務省民事局長や法務大臣官房課長の経験も持つ、裁判官出身者が委員長をつとめる「公安審査委員会」が決定しました。
オウム観察処分、6度目更新=ひかりの輪、新組織も―公安審査委員会
公安調査庁は1000名以上いて、暇なはずですが、まだホームページには出ていません。
「山田らの集団」というので、てっきり衆議院本会議場で、公安調査庁の常時監視の趣旨をまちがえてヤジを飛ばす自民党衆議院議員とその周りにいる同期議員かと思いきや、さにあらず。分派した30人ほどのオウム信者だそうです。
一方、麻原死刑囚の確定後に、出頭した、元信者の女性に無罪、高橋被告に無期懲役が確定しました。麻原らオウム13死刑囚の執行の環境は整いました。
刑事訴訟法第475条は以下のように定めています。
「前項の命令は、判決確定の日から6箇月以内にこれをしなければならない。但し、上訴権回復若しくは再審の請求、非常上告又は恩赦の出願若しくは申出がされその手続が終了するまでの期間及び共同被告人であった者に対する判決が確定するまでの期間は、これをその期間に算入しない。」。
これにより、早ければ、第196回通常国会中にも、麻原らが死刑になる公算が高まりました。これに前後して、旧オウムらが「教祖奪還作戦」などをするかもしれず、これに関しては公安調査庁の役割は期待されます。
陰謀論ではありませんが、なぜ最高裁長官が交代したとたんに、裁判が確定したのか分かりませんが、法務省・最高裁事務総局・公安調査庁が国益と刑法体系をしっかり維持するかどうか、注目されます。
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(C)2018年、宮崎信行。
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