【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

前原誠司よ、何か言うことはないか?連合中央メーデーは、加藤勝信大臣と小池百合子知事のみ登壇

2018年04月28日 23時05分00秒 | 第25回参院選(2019年7月)

 かなり不景気なのでしょうか、ことしの大型連休、いわゆるゴールデン・ウィーク(GW)は3連休+谷間の平日2日間+4連休、という並びですが、当ブログを見てくださっている方が多いようです。更新する予定はなかったのですが、連休中も数本書いていこうと思います。

 メーデーに行ってきました。



 しかし、連合の神津会長(基幹労連)の後に、登壇した政治家は、自民党の加藤勝信・厚生労働大臣と、当地の小池百合子・東京都知事(自民党出身)の2人だけでした。

 きょねんまでの、壇上の椅子もなく、神津会長、加藤大臣、小池知事が壇上でそろい踏みすることは一度もありませんでした。今回はパレードも無く簡素化されましたが、政党代表が登壇しないことも含めて、簡素な舞台になったのかもしれません。

 出番前に、神津会長、加藤大臣、小池知事や、相原・新事務局長(自動車総連)、逢坂会長代行(UAゼンセン)らが談笑する場面がありました=このページの写真はすべて筆者・宮崎信行が2018年4月28日、東京都渋谷区代々木公園で撮影=。

 加藤大臣は、招待に感謝の言葉を言った後、「有効求人倍率は44年ぶりの高さ、賃金は4年連続の引き上げ、春闘は5年連続のベースアップ」と安倍晋三内閣の実績を誇りました。

 そして、前日に働き方改革関連法案が審議入りしたとして、労働基準法制定以来70年ぶりの大改正だとして、「ぜひ国会でご審議いただき、成立させていただきたい」と呼びかけました。ここで、「高度プロフェッショナル制度はダメでしょ!」という女性の野次が飛び、段の下から神津会長も振り返りましたが、混乱はありませんでした。加藤さんは「拉致担当大臣を兼ねている」と語り、「UAゼンセンをはじめとする連合のみなさんにも拉致問題でご協力をいただいている」と結びました。



 小池百合子さんは、きょねんと変わって、一人だけ登壇する小さめの壇について「なにか、相撲の土俵から、プロレスのリングに上がったみたい」とジョークを飛ばしながら、壇上で「お招きをいただきましてありがとうございます」とし、改めて選挙での、神津会長は、連合東京の岡田会長(UAゼンセン)に感謝しました。

 なお、加藤さん、小池さんはともに新進党出身(加藤さんは新人総支部長時代のみ)。



 これに先立ち、神津会長は「まず連合フォーラムに集う議員が高プロを削除する法案をつくってくれた」と紹介した後、「2番目に大事なのは、国会の混乱。日本の民主主義の危機と言わざるを得ません」とし、「「何年かバラバラでガタガタになった民進党の大塚耕平代表が、玉木さんのグループ(希望の党のうち玉木雄一郎さんら半数以上の議員)と新たなステップを歩む。二大政党的運営が実現するまで、粘り強く、連合も応援団として、働くなかまを国会に送っていきたい」とあいさつしました。

 大会が始まって30分後、終了予定時刻の30分前に、会場の外(端?)で、大塚代表と玉木代表が、記者の囲み取材に応じました。



 玉木さんと希望の党はSNSで、出店を回す姿を載せました。民進党の増子輝彦幹事長(参議院議員)が「メーデー新党」と表現していた、国民民主党(来月7日結党)ですが、壇上に上がることはできませんでした。登壇できなかったことについて、玉木さんは「中央メーデーに初めて参加したので分からない」とし、「招待されて気持ち良い」と語りました。枝野幸男・立憲民主党代表は地元のメーデーに参加。又市征治・社民党新党首は、会場外で街頭演説をしていたのを目撃しましたが、大会開始後に会場内にいたかどうかは分かりません。

 民進党が大分裂しながら、小池さんは登壇して選挙のお礼をするという、シュールな中央メーデーに、前原誠司(さん)よ、何か言うことは無いか?



 全労連、全労協の大会は、5月1日(火)の本来のメーデー当日に開かれます。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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