【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

鳩山由紀夫さん、改革の原点は金丸信さんの現金200万円に目がくらんだ悔しさ

2009年08月10日 15時54分23秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 民主党代表の鳩山由紀夫さんの改革の原点が9日付日経2面「風見鶏」に載っていました。

 これは鳩山さんが7年前の会合で明かした話だそうです。

 鳩山さんは自民党経世会(自民党竹下派)に在籍していた当選1・2回生のころ、金丸信会長から事務所に呼ばれ、200万円の札束(現ナマ)を目の前に置かれ、「君らが派閥解消を唱えるなら、派閥を出てからにしろ」とすごんだそうです。鳩山さんは「お金に目がくらんで、いただいて辞した」とし、「その悔しさが私のその後の行動を規定した」そうです。

 鳩山さんは派閥の親分から200万円の現金を渡され、それが欲しくて受け取ってしまった。それが改革の原点だったようです。

 このような話は当選1回生以上のほとんどが「あーっ」と思うでしょう。

 民主党本部の収入は私たちの税金が原資の政党助成金が9割以上です。が、代表代行でありながら一部の予算は小沢一郎さんが握っています。小沢さんは鳩山代表の都立小石川高校の5年先輩ですから、まるでジャイアンのように振る舞っています。

 例えば、7月21日に現職、新人・元職に500万円の現金を手渡ししましたが、これだって小沢の金ではなく、民主党の金、国民の金です。

 しかし、小沢の手癖は直りません。

 小沢はこの後、党本部から定宿の八重洲富士屋ホテルに移り、小沢グループ「一新会(倶楽部)」の連中と会合を持ちました。解散当日にもかかわらず、この会合は予定時刻を過ぎても続きました。本当に強い議員は、会合をさっさと失敬して新幹線や飛行機に乗り込んで選挙区に帰ったはずです。

 ところがこの後、一新会(倶楽部)に属しない有力新人らが八重洲富士屋ホテルに呼ばれ、小沢さんから激励を受けています。これは大多数の新人のみなさん、一新会(倶楽部)のみなさんにとってはショックでしょう。これが国会名物、“小沢のダブルスタンダード”です。

 悪の代行=小沢一郎。

 札束を見せられたら、心が揺らぐのは人間として当然だと思いますよ。こういう手法を今でもやるのは、民主党では小沢さんだけです。このような小沢的手法を封じこめるには、政治の透明化、ディスクロージャーがイチバン良いし、楽だと思いますよ。平岡秀夫さん(山口2区)はブログで、公認料の手渡しは初めてだ、とディスクロージャーしています。平岡さんはスッキリ、山口2区での活動に入れたことでしょう。

 政権交代し、政治を国民(自分)の手に取り戻すためには、不透明な“小沢的要素”の排除が不可欠です。とにもかくにも圧倒的な個人票で当選したら、さっさと当選のための道具にすぎない“悪の代行=小沢一郎”を切り捨てて、“小沢卒業”してください。圧倒的な個人票で勝ち上がることが“小沢卒業のキップ”です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿