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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

【保存版】予算書コード番号の読み方 財務省主計局長の解説

2009年08月20日 23時01分15秒 | その他

(このエントリーの初投稿日は2009年8月20日)

【追記 2011年6月19日】

 さて、このエントリーはありそうでない一級品の資料です。これは丹呉泰健(たんご・やすたけ)財務省主計局長(当時、後に財務事務次官、昭和49年大蔵省入省)が、参議院予算委員会で、民主党の大塚耕平さんの質問により、予算書コード番号の読み方を政府参考人として答弁したようすです。政権交代前最後の通常国会となった第171回国会です。このエントリーにオンベッドしていたYouTube動画のリンク先が切れていますので、議事録をご紹介します。【追記、いったん終わり】

 国の一般会計予算書には各政策ごとに「 予算書コード番号」が付いています。しかし実際は、国会議員、秘書、議会事務局、官僚、新聞記者とも読み方を知っている人はかなり少ないようです。“いわゆるアニメの殿堂”157億円は、2009年度(第1次)補正予算書には次のように書かれています。

 

【追記 2011年6月19日】

 で、この「95072130516」の読み方。

[以下、主計局長の答弁から引用はじめ]

 予算書のコード番号は全体で11けたになっております。
 それで、まず左の2けた、この例でございますと「95」と書いてございますが、この左の2けたは、社会保障関係費など、政府の諸施策がどのように配分されたかを示す主要経費別の分類でございます。この「95」は「その他事項経費」でございます。
 それから、その次の「072」という3けたは目的別分類ということで、予算がいかなる経費に分類、配分されているかということで、例えば国家機関費とか社会教育・文化費、国土保全等々に分類されております。
 それから、その右の「」という数字でございますが、これは公債発行対象経費か非対象かということで、この「1」というのが「建設公債の対象の経費」を示すものでございます。
 それから、右の「30」という2けたは経済性質別分類ということで、支出を経済性質から分類したもので、例えば資本支出ですとか現金による社会給付といったような形で分類しております。
 それから、この表では「」という数字がございますが、これは使途別分類ということで、人件費、物件費というような形の経費で分類してございます。
 それから、最後に二けたの、この表では「16」という数字がございますが、これは目別分類ということで、経費の最終支出によりまして分類したものでございます。
 こういったコード番号によりまして予算を多角的に分析できるようにしているところでございます。

[引用おわり]

 ということで、予算書コード番号を理解しましょう。一般会計予算書や特別会計予算書の最後の方にも、解説のページがあります。

 次のpdfファイル(http://www.bb.mof.go.jp/server/2011/dlpdf/DL201111001.pdf)の995ページもみてください。

 こういう言い方も何ですが、予算書こそ「利権の宝庫」なんですから、政務三役でない与党政府外議員、野党議員も予算書をみて、どんどん議論していきましょう。国民もチェックして、政治を国民の手に取り戻しましょう。

[議事録から引用はじめ]

第171回通常国会(麻生内閣) 参議院・予算委員会 - 22号
平成21年05月21日

(前略)

○大塚耕平君 テレビを御覧の国民の皆さんには非常に分かりにくいと思うんですが、これまた予算改革のためには大事なことなので、これが予算の各目明細というものです。(資料提示)与党の先生方や閣僚の皆さんもよく御存じのとおりです。ここにコード番号というものが予算ごとに付いているんです。皆さんのお手元には、この「補正予算の実態」という資料の下の方にアニメの殿堂の含まれている百五十七億の予算のコード番号を付けてあります。
 主計局長にお願いしたいんですが、このコード番号、よく分かるように御説明ください。

○政府参考人(丹呉泰健君) お答え申し上げます。
 コード番号は、予算の内容につきまして、その分析を多角的に行うため、予算書に添付している予定経費要求書において経費の最終支出を表す予算の各項目ごとに設定しているものでございます。
 それでは、先生の資料、「補正予算の実態」の下段に「予算書コード番号」というのがございますので、これに沿いまして御説明させていただきます。
 予算書のコード番号は全体で十一けたになっております。
 それで、まず左の二けた、この例でございますと九五と書いてございますが、この左の二けたは、社会保障関係費など、政府の諸施策がどのように配分されたかを示す主要経費別の分類でございます。この九五はその他事項経費でございます。
 それから、その次の〇七二という三けたは目的別分類ということで、予算がいかなる経費に分類、配分されているかということで、例えば国家機関費とか社会教育・文化費、国土保全等々に分類されております。
 それから、その右の一という数字でございますが、これは公債発行対象経費か非対象かということで、この一というのが建設公債の対象の経費を示すものでございます。
 それから、右の三〇という二けたは経済性質別分類ということで、支出を経済性質から分類したもので、例えば資本支出ですとか現金による社会給付といったような形で分類しております。
 それから、この表では五という数字がございますが、これは使途別分類ということで、人件費、物件費というような形の経費で分類してございます。
 それから、最後に二けたの、この表では一六という数字がございますが、これは目別分類ということで、経費の最終支出によりまして分類したものでございます。
 こういったコード番号によりまして予算を多角的に分析できるようにしているところでございます。

(後略)

【追記おわり】


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