
[写真]本村伸子議員(左端)と五ノ井里奈前陸上自衛官(右端)先々月、宮崎信行撮影。
先月のPV(ページビュー)数大幅減。ということで、衆議院本会議を直接傍聴してきました。サボっていた気がしていたのですが、おととし2月上旬以来なので、単にコロナ第1波以降は院の要請に従っていただけだったようです。
きょう審議入りした民法改正案は最高裁判決の反映も含めた親族法改正や、井戸正枝前衆議院議員の「無戸籍」などを網羅した包括改正ですので、企業法務専門・刑事専門の弁護士も頭に入れたほうがいいでしょう。
参議院ではすべての常任委員会の「店開き」が終わりました。
【衆議院本会議 きょう令和4年2022年11月1日(火)】
後藤茂之新大臣が裁判官訴追委員を辞任し、渡辺博道さんが就任しました。
国会同意人事は、証券取引委員会委員長に中原亮一さんをあてるなどの人事が賛成多数などで同意されました。参議院の同意も必要です。
「上り法案」こと「委員会議了法案」は4本。
「防衛省職員給与法改正案」(210閣法8号)がれいわ新選組が反対し、自民・立憲・共産など与野党が賛成して可決し、参議院に送られました。夢、幻のごときあの2009年の民主党政権の臨時国会でもこの法案が第1号通過議案でした。
「日米貿易協定の改定の議定書の承認案」(210条約1号)は共産・れいわが反対し、自民・公明・立憲などが賛成して承認されました。牛肉のードで、米国産だけでなく、TPPの豪州産を足してカウントする条約。参議院外交防衛委員会での審議や本会議可決も必要になります。
「第20回統一地方選特例法案」(210閣法10号)は発声による投票方式で「異議無し」の全会一致で可決し、参議院に送られました。
「最高裁判所国民審査法改正案」(210閣法11号)も同時に採決され可決・参議院送付。最高裁違憲判決を受けて、「在外国民審査制度」を新設する法案。解散総選挙時の在外邦人の国民審査の投票用紙の作り方を国・自治体が検討することになります。
続いて、法案が審議入りしました。
「民法等の一部を改正する法律案」ですが、当サイトでは実態にあわせて「民法親族法包括改正法案」(210閣法12号)と呼びます。議案番号「210閣法12号」でググれば、正式名称や改正全文などの情報が入るでしょう。なお、前回記事までは「家族法」としていましたが「親族法」とします。
葉梨康弘法相が趣旨説明演説。「無戸籍者の問題を解決し、児童虐待の防止をはかる」とし、違憲判決の再婚禁止期間の削除、嫡出推定の300日規定を削除したり、手続きのために民法・民事訴訟法・家事事件手続法の3法律をこの法案1本で改正するとしました。また家庭内の体罰あるいは虐待を防ぐために、これまでの前裁きで別に議論されてきた親権者の懲戒権を削除して体罰をしてはいけないとする規定を設ける規定をこの改正法案で束ねて改正するとしました。さらに議員立法でやってきた生殖補助医療で、嫡出推定の規定を「生殖補助医療法10条」で新設するなどとしました。
代表質問に立った、立憲民主党に入党した米山隆一さんは「無戸籍者の解決は喜ばしく、法務省が戸籍をつくる手続きのパンフレットをつくったのでう推進してほしい」と評価しつつも「無戸籍者には経済的事情で余裕がない人もいる」とし法務省・自治体の積極さを求めました。
共産党の本村伸子さんは先々月の前陸上自衛官女性、五ノ井里奈さんの陸上自衛隊セクハラ・性暴力を取り上げました。答弁に立った浜田靖一防衛大臣は「本事案は、上官の対応なども含めて深刻で、まことに遺憾で処分した。大臣指示を出したので、全職員に対してハラスメントを報告するよう指示した」としました。再発防止の有識者会議は「学界、法曹界から知見のある委員をお招きする準備をしている」と答弁しつつ、当事者のヒアリングについて前向きな答弁が引き出されました。
[写真]本村伸子議員(左端)と五ノ井里奈前陸上自衛官(右端)先々月、宮崎信行撮影。
本会議一般傍聴席から見る演壇の本村議員ははるかに遠いのですが、先々月の議員会館会議室では、上のように本村議員と五ノ井さんをまじかに見ました。それが本会議で本村議員が防衛大臣に直接聞き、前向きな答弁が引き出されました。いわば、つま先の毛細血管と心臓と頭の血の巡りがつながったような爽快感を感じつつ、細田博之議長の散会の宣言を聞きました。
先月のPV(ページビュー)数大幅減。ということで、衆議院本会議を直接傍聴してきました。サボっていた気がしていたのですが、おととし2月上旬以来なので、単にコロナ第1波以降は院の要請に従っていただけだったようです。
きょう審議入りした民法改正案は最高裁判決の反映も含めた親族法改正や、井戸正枝前衆議院議員の「無戸籍」などを網羅した包括改正ですので、企業法務専門・刑事専門の弁護士も頭に入れたほうがいいでしょう。
参議院ではすべての常任委員会の「店開き」が終わりました。
【衆議院本会議 きょう令和4年2022年11月1日(火)】
後藤茂之新大臣が裁判官訴追委員を辞任し、渡辺博道さんが就任しました。
国会同意人事は、証券取引委員会委員長に中原亮一さんをあてるなどの人事が賛成多数などで同意されました。参議院の同意も必要です。
「上り法案」こと「委員会議了法案」は4本。
「防衛省職員給与法改正案」(210閣法8号)がれいわ新選組が反対し、自民・立憲・共産など与野党が賛成して可決し、参議院に送られました。夢、幻のごときあの2009年の民主党政権の臨時国会でもこの法案が第1号通過議案でした。
「日米貿易協定の改定の議定書の承認案」(210条約1号)は共産・れいわが反対し、自民・公明・立憲などが賛成して承認されました。牛肉のードで、米国産だけでなく、TPPの豪州産を足してカウントする条約。参議院外交防衛委員会での審議や本会議可決も必要になります。
「第20回統一地方選特例法案」(210閣法10号)は発声による投票方式で「異議無し」の全会一致で可決し、参議院に送られました。
「最高裁判所国民審査法改正案」(210閣法11号)も同時に採決され可決・参議院送付。最高裁違憲判決を受けて、「在外国民審査制度」を新設する法案。解散総選挙時の在外邦人の国民審査の投票用紙の作り方を国・自治体が検討することになります。
続いて、法案が審議入りしました。
「民法等の一部を改正する法律案」ですが、当サイトでは実態にあわせて「民法親族法包括改正法案」(210閣法12号)と呼びます。議案番号「210閣法12号」でググれば、正式名称や改正全文などの情報が入るでしょう。なお、前回記事までは「家族法」としていましたが「親族法」とします。
葉梨康弘法相が趣旨説明演説。「無戸籍者の問題を解決し、児童虐待の防止をはかる」とし、違憲判決の再婚禁止期間の削除、嫡出推定の300日規定を削除したり、手続きのために民法・民事訴訟法・家事事件手続法の3法律をこの法案1本で改正するとしました。また家庭内の体罰あるいは虐待を防ぐために、これまでの前裁きで別に議論されてきた親権者の懲戒権を削除して体罰をしてはいけないとする規定を設ける規定をこの改正法案で束ねて改正するとしました。さらに議員立法でやってきた生殖補助医療で、嫡出推定の規定を「生殖補助医療法10条」で新設するなどとしました。
代表質問に立った、立憲民主党に入党した米山隆一さんは「無戸籍者の解決は喜ばしく、法務省が戸籍をつくる手続きのパンフレットをつくったのでう推進してほしい」と評価しつつも「無戸籍者には経済的事情で余裕がない人もいる」とし法務省・自治体の積極さを求めました。
共産党の本村伸子さんは先々月の前陸上自衛官女性、五ノ井里奈さんの陸上自衛隊セクハラ・性暴力を取り上げました。答弁に立った浜田靖一防衛大臣は「本事案は、上官の対応なども含めて深刻で、まことに遺憾で処分した。大臣指示を出したので、全職員に対してハラスメントを報告するよう指示した」としました。再発防止の有識者会議は「学界、法曹界から知見のある委員をお招きする準備をしている」と答弁しつつ、当事者のヒアリングについて前向きな答弁が引き出されました。

[写真]本村伸子議員(左端)と五ノ井里奈前陸上自衛官(右端)先々月、宮崎信行撮影。
本会議一般傍聴席から見る演壇の本村議員ははるかに遠いのですが、先々月の議員会館会議室では、上のように本村議員と五ノ井さんをまじかに見ました。それが本会議で本村議員が防衛大臣に直接聞き、前向きな答弁が引き出されました。いわば、つま先の毛細血管と心臓と頭の血の巡りがつながったような爽快感を感じつつ、細田博之議長の散会の宣言を聞きました。
【統一教会悪質献金被害救済の4党協議会 同日】
先月21日に始まった立憲・維新国会内共闘8項目の1つ「悪質多額献金被害者救済法案」(210衆法4号=未付託)の修正協議「4党協議会」は本会議散会後の午後3時から始まり、1時間強議論しました。

[写真]立憲民主党の長妻昭、日本維新の会の音喜多駿両政調会長、4党協議のアタマ撮り、きょう2022年11月1日、宮崎信行撮影。

[写真]左の奥から自民党の若宮健嗣前消費者相(重なって顔が見えない人物)、公明党の大口善徳元国対委員長、自民党の宮崎政久小委員会座長。手前は、官僚(消費者庁・内閣法制局)。右奥が長妻、音喜多両氏、一番右端のは政党政調職員、きょう2022年11月1日、宮崎信行撮影。
還暦後も全力疾走が続く長妻さんですが、非常に珍しく精気が薄い印象。会合後、与党側出席者の一人は、210衆法4号は「立憲・維新の思いが強過ぎる」と批判し「ゼロベースで協議したい」と記者団に語り、事実上破談しました。同出席者は「消費者庁と内閣法制局は幹部の決裁がない状態でも、一生懸命ついてきてくれる」とし、閣法で対応したいと明言しました。また、「マインドコントロール」の定義についても議論になったようで、公明党・創価学会の意向が透けて見えるようにも感じます。
【衆議院議院運営委員会 同日】
【国葬検証に関する実務者協議 同日】
議長サロンでは、議運委が開かれ、本会議後には山口俊一委員長を座長とした国葬検証に関する実務者協議が開かれ、議運の次席理事ら各党の代表が議論。政府や有識者からヒアリングして、何らかの意見を政府に提出する方向性。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
「感染症法改正案」(210閣法5号)と「立憲・維新対案」(210衆法5号及び210衆法6号)の参考人質疑がありました。
【参議院第1種常任委員会 同日】
大臣所信に対する一般質疑を先週既に終えて「店開き」となって●経済産業委員会●国土交通委員会●文教科学委員会の3つの委員会開催されませんでした。
既に店開きを終えた、●厚生労働委員会と●法務委員会の2つの委員会は、一般質疑の2回目がありました。今後送られてくる法案が多いので、与党国対は事前に一般質疑の時間を積み重ねたい意向で、それを反映したかっこう。
そして、●内閣委員会●総務委員会●財政金融委員会●外交防衛委員会●農林水産委員会●環境委員会の5委員会は大臣所信に対する一般質疑をしました。このため10委員会すべてが店開きが終わりました。

[写真]立憲民主党の長妻昭、日本維新の会の音喜多駿両政調会長、4党協議のアタマ撮り、きょう2022年11月1日、宮崎信行撮影。

[写真]左の奥から自民党の若宮健嗣前消費者相(重なって顔が見えない人物)、公明党の大口善徳元国対委員長、自民党の宮崎政久小委員会座長。手前は、官僚(消費者庁・内閣法制局)。右奥が長妻、音喜多両氏、一番右端のは政党政調職員、きょう2022年11月1日、宮崎信行撮影。
還暦後も全力疾走が続く長妻さんですが、非常に珍しく精気が薄い印象。会合後、与党側出席者の一人は、210衆法4号は「立憲・維新の思いが強過ぎる」と批判し「ゼロベースで協議したい」と記者団に語り、事実上破談しました。同出席者は「消費者庁と内閣法制局は幹部の決裁がない状態でも、一生懸命ついてきてくれる」とし、閣法で対応したいと明言しました。また、「マインドコントロール」の定義についても議論になったようで、公明党・創価学会の意向が透けて見えるようにも感じます。
【衆議院議院運営委員会 同日】
【国葬検証に関する実務者協議 同日】
議長サロンでは、議運委が開かれ、本会議後には山口俊一委員長を座長とした国葬検証に関する実務者協議が開かれ、議運の次席理事ら各党の代表が議論。政府や有識者からヒアリングして、何らかの意見を政府に提出する方向性。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
「感染症法改正案」(210閣法5号)と「立憲・維新対案」(210衆法5号及び210衆法6号)の参考人質疑がありました。
【参議院第1種常任委員会 同日】
大臣所信に対する一般質疑を先週既に終えて「店開き」となって●経済産業委員会●国土交通委員会●文教科学委員会の3つの委員会開催されませんでした。
既に店開きを終えた、●厚生労働委員会と●法務委員会の2つの委員会は、一般質疑の2回目がありました。今後送られてくる法案が多いので、与党国対は事前に一般質疑の時間を積み重ねたい意向で、それを反映したかっこう。
そして、●内閣委員会●総務委員会●財政金融委員会●外交防衛委員会●農林水産委員会●環境委員会の5委員会は大臣所信に対する一般質疑をしました。このため10委員会すべてが店開きが終わりました。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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