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宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

小此木八郎さん56歳で政界引退、菅義偉さんは「ご苦労様」とショートメール、小此木彦三郎特別委員長「小選挙区法案廃案」から30年

2021年08月23日 00時07分25秒 | 第49回衆院選(2021年10月 岸田続投 枝野辞任)
[写真]11年前の2010年7月、自民党神奈川県連演説会を聞く、小此木八郎さん、神奈川・横浜で、宮崎信行撮影。

 報道や動画によると、小此木八郎さんは56歳で政界引退を表明。お父さんの小此木彦三郎さんが衆議院政治改革特別委員長として突如記者会見を開き、会期末より前に小選挙区法案の廃案を発表し、同じ自民党の総裁である海部俊樹首相が「重大な決意で臨む」と衆議院を解散することを示唆したものの、金丸信・竹下派会長から降ろされてしまった政変から30年後の夏となります。当時、政治改革の旗手として頭角を現し始めた岡田克也さんは当時を「総理にとっても寝耳に水」「私にとっても最初の挫折」と自著で振り返っています。

 巡り合わせで、小選挙区のおかげで、小此木彦三郎さんは、息子と秘書の2人の後継者を持つことになりましたが、その関係は、菅首相からの「ごくろうさま」のショートメール一つで終わりました。

 小此木八郎さんはお兄さんが経営する「株式会社小此木」にまつわる会社員などになるのかもしれません。ただとっくに差はついていましたが、港湾は、戦後山下公園の地先に「山下埠頭」ができてから、藤木企業の藤木幸夫会長の天下が続いています。藤木さんは早稲田の政経卒ですので、弁が立つことも大きいでしょう。世襲経済の横浜では、ボンボンも多摩川を越えて早稲田の政経で学び、英語で港外の情報を取れれば、その後の展開は大きく変わるようです。

 小此木八郎さんは初当選同期の浜田靖一さんや河本三郎さん(正確には参議院で初当選した先輩)と3人で活動していましたが、河本三郎さんも河本派会長のせがれでありながら、2009年に当時58歳の若さで政界を引退し、たしかにその後に選挙には出ていないと思います。

 その時期、八郎さんは支部長として、ビラまき。街頭演説会にもあらわれ、車上の菅県連会長、小泉進次郎代議士らを見つめていました。このときも菅さんから見て先輩の甘利明さんは、横浜市外の選出という神奈川県連の独自ルールで、菅県連会長よりも、先にあいさつしていました。菅さんは当時は小泉代議士の人気に嫉妬していたようですが、今は環境大臣として部下に従えています。

 菅さんも息子3人のうち1人は東大卒で、地元では別の息子が後継者だと目されていますが、あっさり衆議院議員を引退するかもしれません。

 それと、同期当選の野田聖子さんにとっては衝撃と思われ、総裁選の推薦人が集まらない現状がさらに長期化しそうで、こちらもライバルの高市早苗さんとの差がつくかもしれません。

 コロナ渦での格差拡大は、政界・自民党を直撃。56歳前後では年金が出るまで10年前後ありますから、自民党国会議員の動揺が広がるかもしれません。中立的にアドバイスすれば、じたばたしない方がいいと思いますが。

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