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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

共産党議員が衆・本会議で答弁、参は全委員会で所信聴取 きょうの国会

2016年03月08日 18時15分03秒 | 第190回通常国会(2016年前半)

[画像]答弁する、日本共産党の高橋千鶴子さん、2016年3月8日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 3月8日の国会は、枝野幸男幹事長、山下芳生書記局長が進める「5野党連携協議会」の成果として、政府の対案で共産党議員(高橋千鶴子さん)がひな壇から答弁するという憲政史に特筆される出来事がありました。

 参議院では、省に対応した、11委員会すべてで大臣の所信聴取がありました。早くも中盤国会から後半国会への様相を見せ始めました。

【平成28年2016年3月8日(火)衆議院本会議】

 政府提出の「雇用保険法および育児・介護休業法などの一括改正法案」(190閣法9号)と、
 5野党提出の対案「介護職員等の処遇改善法案」(190衆法12号)が同時に審議入りしました。

 趣旨説明は、塩崎厚労相と、民主党の中島克仁さんがしました。中島さんは「月額1万円の賃金上昇をめどに事業者に補助する法案で、予算は年0・2兆円弱を見込んでいる」「政府の平成27年28年度予算案委は介護従事者の待遇改善の予算がない」と語りました。

 代表質問では民主党の岡本充功さんが「雇用保険料率の引き下げが4月1日施行なのに、マタハラ防止などの抜本的な改正事項と束ねて提出したのは国会無視だ」と指摘。塩崎厚労相は「離職防止と就業支援という同一の目的を束ねた法案だ」と理解を求めました。対案については、民主・維新・無所属クラブの初鹿明博さんと井坂信彦さんが答弁しました。

 この後、共産党の堀内照文さんが「正社員に限れば有効求人倍率は0・8であり狭き門だ」と政府に問い、「最後に提案者にうかがう」として対案に言及しました。塩崎厚労相は「有期契約労働者の育児休業要件を充実する」と答弁。

 この後、上の画像のように、共産党の高橋千鶴子さんが、議長向かって右側のひな壇から移動し、演壇に

 「介護の仕事を選んだ人の52%が働きがいのある仕事だと思っているのに、離職率は16%と高い。泊まり勤務や低賃金などの待遇の悪さが影響している。政府は昨年の介護報酬改定で、2・27%引き下げており、それに対する緊急的対策の法案だ」と答弁しました。

【同日 参議院内閣委員会】

 参議院では省に対応する常任委員会を「第一種常任委員会」と呼んでいます。「参議院先例8」により、議長・大臣らを除いて、参議院議員は1つの第1種常任委員にならねばなりません。このため、岸宏一予算委員長(第2種常任委員会)も昼休みに内閣委員として出席しました。また1つまでしか入れないことから、きょうは第1種常任委員会(全11種)がすべて同時に開かれ、大臣の所信を数十分の間にすべて聴くことができました。時期は例年通りですが、第190回国会は松の内召集でしたから、感覚的には2~3週間遅れという意識が必要です。

 内閣委では、神本美恵子委員長が議事を進行しました。菅官房長官がトップバッター。続いて、石破地方創生・特区相、遠藤オリパラ相、島尻・宇宙政策・科学技術相、加藤一億相、石原TPP相が所信。

 この後、経済産業委員会=後述=から移動してきた、河野国家公安委員長が所信を述べました。この後、高市マイナンバー相(総務委から移動)、岩城特定秘密保護法担当相(法務委から移動)が所信を述べました。ここで合計9大臣は体質。人事院総裁が予算説明。この後、内閣府副大臣のあいさつで、松下マイナンバー担当副大臣(総務委から移動)、盛山特定秘密担当保護法担当副大臣(法務委から移動)、富岡オリパラ副大臣があいさつしました。

【同日 参議院総務委員会】

 高市総務相らが所信を述べたり、あいさつしたりしました。

【同日 参議院法務委員会】

 岩城法相、最高裁事務総長らが発言しました。

【同日 参議院外交防衛委員会】

 岸田外相と中谷防衛相が演説しました。この中で、岸田外相は「最も重要な二国間関係である」との修飾語で「日中関係は戦略的かつ冷静な対応が必要だ」と語りました。中谷防衛相は「中国は東シナ海での公船による領海侵入をしている」としました。

 この後、委員派遣団の報告がありましたが、どうやら委員長の地元に行ったようですが、ご愛嬌というところでしょう。

【同日 参議院財政金融委員会】

 一番早く始まり、一番早く終わりました。麻生財務相(兼)金融相、坂井副大臣らが発言しました。

【同日 参議院文教科学委員会】

 馳浩文科相が「教育再生実行会議のアクションプランを実行する」と所信表明し、義家副大臣が予算を説明。政務官の中では、東京の私立中学受験の「女子御三家」と呼ばれる、桜蔭(おういん)卒の豊田真由子政務官(衆院2期)もあいさつしました。

【同日 参議院厚生労働委員会】

 塩崎厚労相が所信を表明し、「新3本の矢にもとづき、省の一億総活躍プランを実現する」「月100時間以上の残業があったすべての会社に指導する」と語りました。とかしき副大臣は「子育てと年金を担当する」と語りました。

【同日 参議院農林水産委員会】

 けさの閣議はTPP関連法案を決定しました。

 森山農相はのっけから「私はTPP合意の直後である、昨年10月に就任した。総理からはTPPで攻めの農業に転換するチャンスにするよう、指示を受けた」として、全国を回ったときに得たエピソードを披露しました。

【同日 参議院経済産業委員会】

 林経産相が所信表明。この後、河野・公正取引委員会担当大臣が所信を述べて、先に退席し、内閣委に向かいました。この後、杉本公正取引委員長が予算などを報告し、散会しました。

【同日 参議院国土交通委員長】

 金子洋一委員長=第24回参議院議員通常選挙神奈川選挙区公認候補(内定)者=が就任あいさつ。

 この後、石井国交相が所信を述べて、散会しました。

【同日 参議院環境委員会】

 小見山幸治=こみやま・よしはる、第24回参院選岐阜選挙区公認内定=委員長が就任あいさつ。

 私は、とても驚いたことがきょう、ありました。11委員会の中で、内閣委と環境委が41分間で、最も長く時間がかかりました。東日本大震災から今週で5年。放射能を帯びた廃棄物の処理が続くなか、環境委の存在が大きくなっているようです。丸川大臣、平口副大臣の後、公害等調整委員会委員長が「昨年の公害苦情相談件数は7・5万件だ」と報告しました。この後、田中俊一・原子力規制委員会委員長が「原子力利用に関する確かな規制と放射性モニタリングを徹底したい」と発言。しっかり頼むよ、というところです。

【同日 参議院予算委員会】

 平成28年度予算案の審議は6日目で、そのうち一般的質疑2回目がありました。質疑時間はきょうあすで配分。自民公3会派の質疑があり、残りは明日に回りました。

【同日 衆議院環境委員会】

 丸川環境大臣の所信に対する質疑がありました。

 衆議院栃木2区選出の民主党の福田昭夫さん。放射性廃棄物の同県内最終処分場を環境省から打診されている、塩谷町は選挙区内。同町は特設サイトで、環境省とのやりとりを時系列で公開。これについて、町と環境省の食い違いについて、かなり厳しく質疑しました。福田議員の鬼気迫る追及には、正直驚きました。

 維新の党の松野頼久代表は「しばらく政局のなかでもみくちゃにされており、こうしてライフワークで質問する機会を与えていただきありがとうございます」として、動物愛護の質疑をしました。

【同日 衆議院安全保障委員会】

 大臣所信に対する一般質疑。

 民主党の原口一博さんは、防衛省役人以外に、会計検査院や公正取引委員会を政府参考にとして登録。防衛省がアメリカ国防総省自体に防衛装備品を発注するFMSについて、検査院は「前払い金が巨額なので、以前から重点的に検査している」と明言。紡績2社による制服(被服)調達の談合では「立ち入り調査中なので詳しいことは答えられない」としながらも前向きに取り組んでいくかまえでした。

 午前9時から始まり、昼に休憩。午後は4時半から再開し、6時15分過ぎに散会しました。 

このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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