【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

自民・河野氏「有事」を煽る伝統芸、公明・閉鎖的、立憲「泉立て」サークル感覚のあやうさ

2024年08月26日 20時33分01秒 | 新・立憲民主党2020年9月15日結党
[写真]河野太郎さん、きょう2024年8月26日、衆議院第一議員会館で、宮崎信行撮影。

 10月第4日曜日の参院岩手補選で自民党が不戦敗となることが確定しました。箕面市長選では、大阪維新の会公認の現職市長が、新人の原田さんに敗れました。原田新市長は、自民党の原田憲・憲治両元衆議院議員とは無関係。大阪維新の会顧問団員の首長の落選は史上初めて。

 12名が意欲を示す自民党総裁選は、小林氏、石破氏に続き、河野太郎氏が名乗りを上げました。河野氏は記者会見で「国民と向き合う心、世界と渡り合う力。有事の今こそ、河野太郎」と打ち出し、同じ外相経験者の上川氏、茂木氏の出馬をけん制したのか、元外相・防衛相として有事を煽ることで選択の自由を奪い、自分への求心力を高めようとする、自民党の伝統芸を見せ、残念でした。

 公明党は党大会を、展示施設やホテルでなく、信濃町で開くと発表しました。公明党代表も来年の参院選に前後する時期までに交代する可能性が高く、注目されます。流動的な9月が固定化されたトリプル党首が向こう数年間の政治体制を決めることになりますから、物おじしないで政局に飛び込むべきです。

 午前11時半から、立憲民主党の泉健太代表は衆議院第一議員会館で、「新しい立憲民主党を創る自治体議員有志の会」から要請文を受け取りました。106名の地方議員の連名で、泉事務所によると、代表者は平賀貴幸・北海道網走市議会議員。平賀さんは「X」(旧ツイッター)で「#(ハッシュタグ)泉健太立て」で賛同者を募っていました。要請文は「2021年に旧民主党政権時代の中心メンバーからの世代交代となった泉代表誕生後、立憲民主党が打ち出したイメージが少しずつ浸透し、3年前は唱えるだけで世間から嘲笑された政権交代のキーワードが、今や各種世論調査においても現実的な選択肢の一つとして設定された」と手ごたえを示しました。そのうえで「私たちは、新しくなってきた立憲民主党を道半ばで後戻りさせず、さらに前へ進めるために、これから行われようとしている立憲民主党代表選挙に泉健太代表が出馬されることを強く求めるものです」としめくくりしました。

 要請文は、都内の1期の女性市議が手交しました。

 午後1時から党本部で開かれた、党選管の事前説明会には、泉陣営、枝野陣営の渡辺創議員、野田陣営の中島克仁議員、江田陣営の末松義規議員、馬淵陣営の秘書に加えて、吉田はるみ議員の代理で酒井なつみ議員が参加しました。

 吉田はるみさんの出馬意向は党内で「歓迎したい」(大幹部の秘書)と好意的に見られたものの、同じ1期とはいえ4月第4日曜日に当選したばかりの酒井さんが出席したことに「自由だし勇気があるけど先頭に立って当選させた泉代表はどう思うか」(同)といぶかしむ声もありました。この後、都東部(東京15区)選出の酒井さんが、都西部の女性市議の国会見学をアテンドしたとの「X」投稿に、上述の女性市議が「私もお願いしたい」との趣旨の引用リポストをして、酒井さんのアカウントが歓迎。サークル感覚の自由さですが、今朝以降に、都連女性の吉田さんが表面化したことで、さざ波が立ちました。地方議員(立憲での通称は自治体議員)の中には、都内の議員が会館内で活動できて情勢が把握できてよいと思うかもしれませんが、正直誰も情勢は読めていないと思いますから、情報交換する相手がそもそもいないということになるでしょう。

 ここでお知らせですが、宮崎信行は当ブログとTikTokの2媒体を中心に活動しています。TikTokで、「ビラを配り、お辞儀をする岡田克也」が28万再生を超え、コメントが645を超えました。コメント数は過去最多となりました。

https://www.tiktok.com/@miyazakinobuyuki/video/7405376795026918672



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