【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也と小野塚勝俊が演説会「あの暑い夏」から3回連続比較写真で見る・・「解散後公示前の所沢駅西口」

2014年11月26日 20時01分51秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]「もっとやれよ」--埼玉8区の民主党公認候補(予定)者の小野塚勝俊さんが、応援にかけつけた岡田克也前副総理にマイクを渡そうとして、「もっとやれよ」と言われて喜ぶ和気藹々とした演説会、西武鉄道・所沢駅西口、埼玉県所沢市、2014年11月26日午後12時過ぎ、筆者(宮崎信行)写す。

 けっこうたたかえそうかな。

 解散後、初めて街頭演説を聞きに行きました。

 私としては主に生育した家が近い順ということで、

 埼玉県第8選挙区の小野塚勝俊(おのづか・まさとし)候補予定者(12月2日の公示以降は候補者)のところに行ってみました。

 2014年11月26日(水)午後12時の西武鉄道・所沢駅西口。岡田克也前副総理を招いての演説会には、冷たい雨の中でしたが、当ブログ調べで、100人~200人~500人(乗降客含む)が参加しました。東口に上場企業の本社があるので、晴れた日ならばもっと往来があったでしょう。

 「解散後、公示前」の日程では、なんと、3回連続(第45回衆院選、第46回衆院選、第47回衆院選)で所沢駅西口の演説会を見ました。

 写真で比較しますか。

 2009年7月23日、あの暑い夏の総選挙、鳩山由紀夫代表(のちに総理)の解散後第1声。



 もみくちゃです。ただ、私はこのとき、こう書きました

[当ブログ内エントリ
ふしぎな選挙戦の本質見たりから部分引用はじめ]

 この写真、ヒジョーに奇妙だと思いませんか。鳩山由紀夫代表(左端)と握手しようとする聴衆が20人以上写っていますが、カメラ付きケータイ(写メール)をかまえている人が1人しかいないんです。今は2009年、おそらくほとんどの人が写メを持っているでしょうが、有名人を見に来たという感覚がほとんどない。この演説会はあたかも“次の首相・鳩山”の演説の内容を“確かめてやろう”という雰囲気で、その後、鳩山さんが近くにやってきたので、“握手もして確かめよう”という雰囲気に思えたのです。

[部分引用おわり]

 民主党政権時代の所信表明・施政方針演説にある、「あの暑い夏の総選挙」「無血の平成維新」ではなく、麻生首相(自民党総裁)の解散先送りにより政権交代は既成事実になりつつあり、むしろ品定めされていたのが第45回総選挙だ、というのが私の論。

 前回総選挙、大惨敗。岡田克也現職副総理が小野塚さんを応援した2012年11月23日。

 副総理がいるということで、写メールする有権者さんと、警護官(SP). 


 そして、ぶら下がり取材で取り囲むテレビカメラとマイク。

で、その時のエントリーから抜粋引用はじめ。

[当ブログ内2012年11月23日付エントリーから抜粋引用はじめ]

今回は弁士の到着前から「民主党が地上から無くなりますように」とのプラカードが出ていました。ところが、近くに行ったら、この活動の参加者は男性1人だけのようでした。

 

演説前、ということもあり、写メールにVサイン。

 

所沢駅西口は、2階コンコースや乗降客が多いので、数え方はさまざまですが、400~1000人でしょうか。鳩山演説に比べると、3分の2ぐらいでしょう。が、小雨模様だし、そのわりには、2階コンコースで聞いている人は前回よりも真剣に聞いている人が多い傾向がみられたように、私には見えました。

 

 山根さんに続き、本人(小野塚さん)が演説。この後、岡田副総理登場にあわせて「政権担当能力無し!」との野太い男性の声が上がりました。ネガティブなヤジはこれが初めて。これに反応したのかどうか、岡田さんは「まずおわびしなければならない」と語りました。

 

この後、岡田さんは、テレビカメラに向かって「ここでやろうか」と囲み取材(ぶら下がりインタビュー)が始まりました。

 

 というわけで、岡田さんをテレビカメラが囲み、二重、三重と人々が囲んだ所沢駅西口ということで、その風景にケータイ、スマホ、デジカメが岡田さんを写すという光景に。

 

 まあ、できすぎたようなオチになりましたが、私自身改めて、野党ではない、与党としての選挙だということは感じました。

 

 けっきょく、前回よりも聴衆はやや減りましたが、SP(県警含む)とテレビカメラは増えた。つまり、野党だったのが、与党になったということ。だから、おわびもしなければならない。

[抜粋引用おわり]

 まあ、過去のことはこのぐらいにしましょう。

●時は、きょう、2014年11月26日(水)、来週火曜日には、さあいよいよ第47回衆院選の幕開けです。

 小野塚さんはもう、「本人タスキ」なしに所沢駅西口に。日本銀行出身の小野塚さんがアベノミクスを徹底批判。その間に、岡田克也さんが駅から登場。駅から演説スポットまで走ること(岡ダッシュ)は見せませんでしたが、いつも通り、傘をささずに濡れながら登場する原理主義は健在でした。

 小野塚さんの演説です。

 「私たち、民主党政権は、経済を悪くしたとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、データでお示ししますと、GDPは5%成長しているんです」

 「みなさん、岡田克也前副総理がこの場所にお見えになりましたので、私のマイクはこれで終わらせていただきまして、(岡田さん「もっとやっていいよ」)、え?もっとやれ?もっとやれということなんで、もう少し私がしゃべらせていただきます。今のアベノミクスのようにお金をジャブジャブ降らせばいいという政策では、けっきょく実質賃金は減り続けていきます。大企業のボーナスは増えているようですが、それはそれで素晴らしい。しかし、ここにおられるみなさん、物価が上がっていると感じませんか。海外から買っているものがあれだけ、円安になっていれば、それは高くなりますよ。それっだけお金の価値が下がっている。お金の量を2倍にするというアベノミクスという政策によるものなんです」

 岡田さんがマイクを持ちました。

 「みなさん、こんにちは、岡田克也です!」と話した途端に、女性の「すごーい!」という野次。本物ですよ~~(笑)

 以下、岡田さんの演説。

 「私も前衆議院議員です。衆議院はもう解散になって我々ももう衆議院の身分を失いました。

 みんな一斉になって、小野塚さんも私も次の総選挙をめざしてしっかりたたかっていきたいと思います。さて、今回の選挙は、安倍さんはアベノミクスが争点だとおっしゃる。私は実はそう思わないんですが、しかし、アベノミクスについて、一言、二言申し上げたいと思います。

 小野塚さんが今言われた話に尽きていると思いますが、みなさん実感ありますか? アベノミクス、いろいろ騒いでいるけれども、生活が良くなった、給料が増えた、そう思っている方は、私は少数派だと思います。多くのみなさんにとっては、むしろ大変だ、物価が上がっているのではないかというのが実感です。統計でも、実質賃金は減り続けています。

 1本目の矢(異次元の金融緩和)と2本目の矢(機動的な財政出動)、金融をジャブジャブにして、公共事業予算をどんどん増やす。民主党の時よりも3割も増やしているんですよ、公共事業予算は。全部、私たちの税金と借金です。それだけやってもその程度なんです。だから、期待外れなんですよ。うまく行っていないんですよ。それをこのまま続けてもだめなんですよ。軌道修正しなきゃダメだ、これは。(「そうだ」との合いの手が飛ぶ)。

 そしてアベノミクスでもっと深刻なことは、安倍さんの言われる3本目の矢なんです。2年前、安倍さんがどう言われたかみなさん覚えておられますか。1本目の矢の金融緩和と、2本目の矢の機動的な財政出動、kろえは時間稼ぎだと安倍さんは言われました。そして、機動的な財政出動をしている間に3本目の矢で成長戦略、規制改革、これをしっかりやって本来の意味での経済成長の軌道に乗せるんだというのが安倍さんの理論です。その理論は正しい理論です。じゃあ、2年間経って、3本目の矢は何かありますか、みなさん?(「ないぞ!」との合いの手が飛ぶ) 具体的なものがないじゃありませんか? これが自民党の限界なんです。いろいろな業界団体に応援してもらっているから、思い切った規制緩和なんてできなんだ! 昔の自民党に戻っているだけではありませんか。どうぞ、みなさんそういうアベノミクスの現実をしっかり見つめてほしいんです。これで本当に持続的な経済成長ができますか?私たちの生活はよくなりますか?」

 岡田さんの演説はまだ続きましたが、今回の、埼玉8区、小野塚勝俊候補予定者、所沢駅西口編ではここまで。

 ●で、きょうの岡田さんは・・・

 さて、私としては、3選挙連続の「解散後、公示前の所沢西口」

 きょうは・・・




 こんな感じでした。けっこう、岡田さんに話しかけて、意見を言っている人が多かったようです。

 ちょうど、きょう付けの埼玉新聞1面で、民主党埼玉県連代表(埼玉6区公認候補予定者)の大島敦さんのインタビューが載っていました。


私は埼玉新聞は大好きで、朝の宅配でとれるならとりたいぐらいですが、夕方の郵送になってしまうので、埼玉県内に来たときに求めるのですが、大島さんは「有権者が話を聞いてくれる素地はあると思う」と強調しています。

 つまり、前回は話を聞いてくれなかったというわけです。
 
 まあ、過去のことだからいいでしょう。

 とにかく、民主党員や、小野塚サポーター、オピニオンリーダーがしっかり働きかけをしていきましょう。

 12月2日の公示後、12月15日の投票前日まで、

  FB(フェイスブック)のメッセージ
 Twitter(ツイッター)のDM(ダイレクトメール)
 LINE(ライン)
 ケータイのショートメール(SMS)

 を使って、「小野塚さんの投票してください」「2枚目の比例代表を民主党と書いてね」「期日前投票に行って、小野塚さんと書いてください」とお願いすることができます。

 ただし、パソコンの電子メールで、有権者から有権者に対して「投票してください」とは書けません。ここが最大の注意点です。繰り返しますが、パソコンの電子メールで有権者が有権者に投票依頼はできません。

 ビラやマニフェストをダウンロードしてもまったく問題ありませんし、すべきです。でも、プリントアウトしたマニフェストをご近所に配ってはいけません。

 公選ハガキ、電話がけは今まで通り。

 まあ。何となるんじゃないですかね(笑)とも思いますが・・・油断大敵です!



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