【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

あす「衆議院情報監視審査会」が閉会中審査へ 首相NATO外遊さなか防衛省・自衛隊の澱一掃の夏

2024年07月10日 17時33分18秒 | 閉会中審査
[写真]国会の皇居側・参議院側の中庭、格子は写っていませんが、公道から宮崎信行が撮影した写真、ほぼ9年前の2015年7月10日。

 衆議院情報監視審査会(岩屋毅会長)はあす令和6年2024年7月11日(木)の午後1時半から閉会中審査を行うことを決めました。議題は「防衛省における特定秘密保護法の指定、解除、適正評価」について。

 防衛省が10分間説明し、それに対して与野党委員の自由質疑が30分。朝日新聞1面トップ報道の海上自衛隊の護衛艦のおよそ3分の1で、公安調査庁による適正評価・身辺調査を受けない無資格者が携わっていた問題です。

 2013年特定秘密保護法に基づく翌年の改正国会法で設置された情監審で閉会中審査が行われるのは異例。

 会議は非公開で行われ、議事録も作成されない見通し。

 ◇

 2024年における在沖縄米軍人の性暴力事件と東京による県議選前情報隠蔽疑惑に関して、理事懇談会がきょう10日開かれました。

 参議院外交防衛委員会(自民党の小野田紀美委員長)は午前10時から開き、対応を協議しました。

 衆議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会(立憲民主党の佐藤公治特別委員長)は正午から理事懇を開き、野党側理事が委員会の閉会中審査を開くよう求めました。開催の方向で、筆頭理事間協議することで合意しました。

 防衛省・自衛隊は、元陸上自衛隊・郡山の五ノ井里奈さんのセクハラをめぐる浜田靖一大臣(当時)の命令で特別防衛監察をしました。この過程で、陸海空のパワハラも発覚して表面化していないものがあります。内局の中でのパワハラもあるようで、処分者が出れば異例のことになります。

 木原稔大臣は、川崎重工業が海自・潜水艦隊に金品便宜を供与していたことで特別防衛監察を始めました。

 岸田文雄首相はきょう午後3時半、羽田空港から政府専用機で、NATO首脳会合に「オブザーバー」として参加するため出発。現地では日英ACSAを結ぶスターマー英首相(労働党首)ともリアル初面談する見通し。

 陸将の靖国神社参拝から半年、五ノ井さんの事件発覚から1年半、南スーダンPKO日報隠蔽事件以来から7年。が、調達を含んだ大規模不祥事はおよそ10年に1度くらい繰り返される傾向があり、その時期が来ました。そのたびに、機構改革で澱を一掃したふりをすることが防衛省・自衛隊は多いのですが、良し悪しは別として、「安倍晋三首相・岸田文雄外相コンビ」が作り上げた集団的自衛権グローバルパートナー体制のもと初めての大規模な不祥事が出現しました。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2024年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿