
(このエントリー記事の初投稿日時は2014年7月1日(火)の午後7時半で、その後、掲載順調整のため投稿時刻を変更)
[写真]民主党代表の海江田万里ネクスト首相、2014年3月24日(月)、民主党本部、筆者(宮崎信行撮影)。
民主党の海江田万里代表(ネクスト首相)は2014年7月1日(火)午後7時、談話を発表。「閣議決定は容認できず、撤回を求めることは表明する」としました。
「与党間の密室談合で調整したうえで閣議決定するという、乱暴かつ不透明」「立憲主義を無視した閣議決定に断固反対する」として、自民党・公明党の姿勢を強く批判しました。
民主党は「集団的自衛権の行使一般を容認する解釈に変更することは許されない」との統一見解を強調しました。
これに先立つ定例記者会見では「たたかいはこれからだ」と語り、法案提出後の国会論争での粉砕に自信をのぞかせました。
談話全文は以下の通り。
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【談話】集団的自衛権の行使を容認する 憲法解釈変更の閣議決定に厳重に抗議する
2014年07月01日
民主党代表 海江田万里
政府は本日、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更を閣議決定した。安倍総理が「結論先にありき」で人選した懇談会に諮って報告を出させ、その後は与党間の密室談合で調整したうえで閣議決定するという、乱暴かつ不透明、そして何よりも立憲主義を無視した閣議決定に断固反対する。
民主党は「専守防衛」に徹し、他国に脅威をあたえるような軍事大国とならないとの基本理念を今後も堅持する。集団的自衛権の行使一般を容認する解釈に変更することは許されないと考える。
ここに改めて、本日の閣議決定は容認できず、撤回を求めることを表明する。
以上
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午後5時前から臨時閣議を開き、安倍首相は午後6時から記者会見しテレビ生中継されました。ただこのインターネットの時代に、午後7時20分現在首相官邸ウェブサイトには、閣議決定文が掲載されていません。
記者会見の中で、安倍首相は「法案を作成するチームをつくり、提出の準備をする」「法整備をスタートし、与党とよくスケジュールを含めて緊密に連携してやっていきたい」と語り、秋の臨時国会(第187回国会)への提出を明言しませんでした。このため、来年の通常国会では、通例3月上旬に提出される単年度の予算歳出を伴わない抜本的改革重要法案として提出することが、ずれ込むことが考えられます。第18回統一地方選は4月26日(日)に終わるので、連休明け提出となるとその時点で当初会期末は2か月を切った状況になります。事前に延長で合意して国会を運営した場合は、与党の求心力は通例は下がるため、このままズルズルと法案作成がずれ込むこともありうる状況となってきました。
また、閣議決定文(http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/pdf/anpohosei.pdf)の最後には「あらゆる事態に切れ目のない対応を可能とする法案の作成作業を開始することとし、十分な検討を行い、準備ができ次第、国会に提出し、国会におけるご審議をいただくこととする」と書いてあり、提出時期の明示はおろか示唆もありません。
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